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Macy's Thanksgiving Day ヴァーチャルパレード in NY

サンクスギビング(感謝祭)と言えば、アメリカではクリスマスに次いで、日本のお正月的なニュアンスを含み持つ家族行事のホリデーだ。この日は家族や親しい友人を招いてホールのベイクドターキーをメインとするお祝いのデイナー食べながら和むと言った感じの過ごし方が一般的だけれど、NYではMacy's という老舗デパートが行なっている子供たちには嬉しいMacy's Thanksgiving day パレードもある。このパレードでは、アニメーションやドラマ、また有名なブランドイメージのキャラクターの巨大なバルーンなどが空中に浮かびながらゆっくりと街中を通り抜けていく。そして、Macy'sデパートの玄関口には、巨大なターキーのバルーンが設置されていて、色々なキャラクターがやってくるのを待ち受けている。

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ちなみに参加キャラクターはこちらのサイトでリストアップされている。

https://www.macys.com/social/parade/lineup/balloons/1312/

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前回のnoteの前半でも書いたように、私はアートデザイン的な意味でも古き良きアメリカのクラシックアニメや人気Catoonにはかなり影響を受けているので、毎年Macy'sのパレードは子供並みに心が踊るし、ハロウインとはまた違った意味で、本当に楽しみにしているパレードの一つでもある。

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このパレードは例年午前中から昼にかけて行われるパレードで、毎年沢山の子供達を連れた親御さんたちが肩車をしていたりする微笑ましい光景が見られるのだけれど、今年はコロナの影響で、パレードはJuly 4thの花火と同じく、完全に見物客なしのヴァーチャルパレードとしてテレビ放映するという運びになった。

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コロナの影響で一番ダメージを受けた分野の一つはエンタメだと思うので、今回のヴァーチャルパレードは、何人かのミュージシャン達も参加し、その歌声を披露していたりもした。

そして、私が最も見たかったバルーンの一つは、去年からこのパレードに参加が始まったNY在住アーテイストの草間彌生さんの”Love Flies Up the Sky"というバルーンだ。

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今年90歳になる草間彌生さんは、NYではある意味Ono Yokoさん同様最も有名な日本人女性アーテイストだ。

ちなみにこのバルーン作品”Love Flies Up the Sky"は、2017年に東京で行われた”我が永遠の魂”という草間さんの個展のシリーズの中のインスピレーションの一つとして生まれた。参考までに。

そして、Thanksgiving といえば、やはりそのDinnerを家族や親しい友人たちと食べながら過ごすのがが通例ではあるけれど、今年は集まりは避けるようにクオモ氏も強力に呼びかけているせいか、あまり大掛かりなパーテイーや会食するような人はいない気がする。(ちなみにカナダではRememberance dayという戦争でなくなった人たちを追悼する11月の祝日の後、みんなが集まったせいか、いきなり感染者が増えて、再びロックダウンしている都市部もあるようだ。)

定番のThanksgiving Dinnerのメニューは、詰め物をしたターキーの丸焼きをメインに、それに添える代表的な野菜は、グレイヴィーのかかったスイートポテト(オレンジ色のポテト)とかジャガイモのマッシュポテト、インゲン豆のキャセロールなどで、デザートはアップルパイもしくはパンプキンパイというのが一般的だ。

これはいわば、私たちが日本で食べるおせち料理のようなお祝いの為の料理の一つだけれども、日本に比べれば遥かにカジュアルだ。

簡単に紹介できるような良い写真が見つからなかったので、今回はYoutubeからお料理レシピを紹介します。興味ある方はお試しください。(ちなみにこの方のレシピは代表的なサイドDishの一つ、インゲン豆のキャセロールは入ってません。)

そして、この日にいつもながら素晴らしいと思うのは、家族がいない人や、家族に会いに行けない人たち、または高齢者の人たちなどのために、街の色々な場所で、サンクスギビングのデイナーの配給が行われている事だ。これによって本当にお腹を満たすだけでなく、心が温かくなる人も少なくないと思う。こういうのはさすがにキリスト教信者の多い国のチャリティ精神だなあと思う。

そんなわけで、祝日の今日は街は静まり返っているけれども、明日は年一回の大セールの日、ブラックフライデーなので、多少人も街に戻ってくるはずだ。普段ならば、みんなが夜中から並んで電化製品の底値のセールの一番ノリを目指したりするのが恒例だけど、今年はさすがに例年とは状況が違うので、セールこそしても、人が多く集まる状況を避けるため、いつもと全く同じように派手な感じにお店を開けているところはそれほどは多くはないのではないかと思う。

とりあえず今日を境に感染が再び増加傾向にならないことを今は祈ると同時に、選挙問題でこれから荒れるかもしれないアメリカで、一時の静かで平和な時間を過ごせた事に今はただ感謝したい。







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