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台風が過ぎた日の出来事

関東の特に沿岸部にお住まいの方は身を守る行動を取ってください

みたいなアナウンサーの呼びかけを聞き流しながら、海沿いに住む私は一日中家に籠った。
高齢者等避難指示も出ていたが、出歩く方が危ないし、父を一人で背負えるわけもない。我が家は海の目の前だが、九十九里浜沿いのため海から家までは距離はあるし近くに川はない。水害は津波以外ほとんどないから、とにかく家にいるのが安全といつも見ている。

今回も思ったより被害もなく、稲刈り前の田んぼが気になるが、辺りを見る限りでは風の影響で稲穂が倒れている田んぼが何ヵ所かあるくらい。壊滅的なことにはならないと思う。ただでさえ資材費が高騰していて、農家さんは悲鳴あげてるのだから、質の良い米が収穫できないと困る(以前、農業系の仕事をしていたので、そういうの気になってしまうのです)。


ずいぶん前から約束していた友人たちとのランチも、天気予報と交通情報をにらめっこしながら時間を調整する。駅まで行くと、電車は復活しているようだ。無事目的地まで着けるかわからないけど、とにかく飛び乗った。

この黒い雲は雨雲かなぁ、なんて見上げてたら、熱いコンクリートに雨が降って蒸気したにおいがする。電車の窓を見ると雨粒が走ってる。なんだか途端に懐かしい気分に包まれるのは、夏が大好きで、夏を楽しみにしていた小さい頃の私が出てくるからかもしれない。プールにかき氷、茹でとうもろこしに花火。蚊のアレルギーを持っていても、夏は生き生きしてた。それは今も変わらない。

においと記憶のタンスって、とんでもないスピードで結び付く。
さぁ、これから女子会だ🍸


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