あのころ、放課後にゲーセン通いをした中年に電脳世界のゲーセンであるTwitchのすすめ
自宅と学校を囲む小さなエリアが自分にとっての全世界だったあの頃、放課後に通学カバンのまま行くゲーセンが、または親の留守中にこっそり抜け出して行くゲーセンが、子供の我々にとって大人の世界を覗き見ているような魅惑の空間だった。
親と買い物に行ったついでにねだって連れて行ってもらったり、駅前の塾の帰りにちょっとだけ寄ったり、家にいたくなくて致し方なく避難先としたり、人によってゲーセンとの出会いは様々だろう。
自分の場合はきっかけこそ覚えていないものの、中学生の頃にゲーセンによく行くようになり、マジカルドロップやサイキックフォースをプレイした。
その後ゲーセンによく設置してある「交流ノート」を見つけて、イラストを描き始めて地元の同人誌即売会に毎月(だったような)通うようになった。いつのまにかゲーセンには通うことはなくなってしまったが、うきうきまあけっとを知るきっかけになったのはゲーセンのお兄さんお姉さんだった。
これを読んでくださっている中年諸氏の場合はどうであっただろうか。
中年、ふとした瞬間によく昔を思い出すものである。Twitchと出会って子供の頃をさらに頻繁に思い出すようになった。というわけで本題。
Twitchはまるでネット上のゲームセンター
PCでもスマホでも良いからまずはTwitchを開いてみてほしい。
PCで最初に一番目立つところに映るのはe-スポーツの類だからそこは見なくて良い。そこは昔のゲーセンでいう、リア充がたむろしているゾーンだ。(好きな人はもちろんどうぞご自由に。)
Twitchの検索窓に「Retro」と入力するか、おすすめのカテゴリーまたはチャンネルにとりあえず入ってみるといい。「コンテンツを探す」をクリックしてもいい。世界中のゲーム好きが昼夜を問わず配信している。
探せば好きなゲームを配信しているチャンネルがきっとある。
まるで、なにか良いゲームはないかなと筐体の並ぶ通路をうろうろ見て回った感じがするはずだ。
奥に行き過ぎるとちょっと(当時は)理解不能だったりするニッチなゲームに突き当たるのもゲームセンター感がある。
Retroカテゴリーがすごい
色んなゲームだったり配信者を見たいならRetroカテゴリーに行ってみればいい。
ゲーセンをぶらぶらさまようように見て回って、気に入ったチャンネルがあったらフォローしてみてもチャットで挨拶してみてもいいだろう。そのうちきっと自分と合うチャンネルが見つかるはずだ。
自分はたまたま見ていたチャンネルで、たまたまその時流れた超魔界村のBGMのワンフレーズによって、小学生の頃にいとこがプレイしているのを後ろで眺めていたことを急に思い出してしまった。
それまではあのBGM=超魔界村と結びついておらず、2021年のこの時代に急に結びついて脳がギュギュンと過去に超加速した感覚があった。
激しいノスタルジーだった。
それにしても当時の子供たちはあんなに難しいゲームをよくプレイしていたなと感心する。
きっといつか、タイトルも、プレイしていた記憶さえも残っていないゲームと再会するんだろうなと期待してしまう時もある。
あと素直に、昔のゲーム機本体やソフトを良く壊さず現役で使っていられるなとも感心してしまう。
小さめのコミュニティがすごい
Twitchには「小さめのコミュニティ」っていうくくりがちゃんとある。
自分が好んでよく行くようになる配信者のほとんどがこのコミュニティだ。
配信者と視聴者と、視聴者同士の距離が近いような感じがして居心地が良い。ゲーセンで仲間と出会う感覚に近い。
ビッツという投げ銭機能で1クレやジュースをもらった時の追体験も(あげる側として)できるし、おそらく同年代なんだろうなという視聴仲間とも出会える。
ただし自分の場合は悲しいことに、その配信者さんがイベントに出たり精力的な配信活動によって視聴人数が増えてくると足が遠のいてしまうきらいがある。
同年代の仲間が欲しくて
漫画もゲームもそこまで深く触れることがなくなり、コロナ禍でたまたまゲーム配信の世界に触れ、中年がゲーム好きを自称して良い時代なんだと気づいた最近だが、やっぱりゲームは体力的にも若者のものであることは否めない。
それでも、それでも!あの時代にお小遣いをゲームに費やした中年こそTwitchに来てほしい!Twitchってすごいって絶対思えるはずだから!
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