【生後10ヵ月】子連れ旅行②友達に会いに行った話(出会いからを振りかえる)

9年前、お互い学生だったわたしと彼女は英語を学ぶために渡航した語学学校で出会った。

5年前、互いに社会人になったわたしたちは、彼女の国で再会することができた。
彼女にはボーイフレンドができていた。
その彼とも友達になることができた。

そして今年。
わたしは2年半前に結婚、昨年出産。
彼らも今年結婚。
互いに家族ができた。
そして互いに家族で再会することが出来た。
(うちは、夫は来れなかったけれど。)

遠い国で出会った彼女と、その後こうして2回も再会できた。
しかも互いの国で。
そして今回、彼らもゴールイン、わたしには娘までいる。
更に母まで会うことが出来た。

わたしとしては、彼女と初めて出会った時には予想もしていなかった光景。
縁ってすごいな。

母は一度も外国に行ったことがないし、国際交流とかをするわけでもない。
母に外国人の知り合いなどほとんどおらず、英語も話せない。
そんな中着いてくるとなると、ドキドキしただろうなとは思った。

けれど、母も、折に触れてわたしが彼らのことを話しており、いい印象を持っていたみたいだし、彼らの人となりを知っている私としては、まあ彼らとなら楽しく過ごせるだろうな、とはなんとなく予想ができた。

実際一緒に行動していて、彼らは本当に、わたしたち3人に対して真摯で優しく明るく接してくれて、ただひたすら幸せな時間だった。
こちらが赤ちゃん連れで気も使っただろうなと思うけど、しょっちゅうあやしてくれる、かわいいねと声をかけてくれる、ベビーカーの手伝いをしてくれる。

娘も、母であるわたしが楽しく過ごしていることを理解してなのか、彼らに対してもほぼほぼ人見知りもしなかった。
2日目には笑顔ものぞかせていた。
普段なら、日本人しかいない保育園の子育てサロンとかに行っても泣いたりするのに。

そして母曰く、母の性格としては、外国人とかの前に、日本人にすら、あまり心を許せない、とのことである。
でも、彼らはその限りでは無い、自分の気持ち的に壁がなかったと言っていた。
互いに言葉が話せないだけだよね、と。

今回会う前から、「わたしは外国とか行ったことないし全然知らない人って不安だけど、あなたの話を聞くに、なんとなく彼らは信用できるというか、あんまり不安とかなかったんだよね」と言っていたけれど、それを確信したようだった。

彼らが日本に来るという話を最初に聞いた時、これが妊娠出産前だったら・・・ということが少し頭をよぎった。
これは、娘を産んだことを後悔しているというわけでは決してない。
ただし現実として、娘がいる以上、娘を連れていくか、預けていくかの二択になるし、娘を中心に考える必要がある。
出産前であれば、自分の都合さえつけば、簡単に行けたし、空港に彼らを迎えに行ったりもできたのになあ、なんて思ったりしていた。

が、旅行を終えて、娘がいたおかげで楽しめた部分もたくさんあったと思うし、母が彼らと会えたのも娘がいたからだなと思った。
こどもができる前はこのようなことができるとは考えてもいなかったし、実際直前もたくさん不安があった。
旅先でもまったく大変ではなかったというほどではないけれど、とてもスムーズだったし、赤ちゃんがいるからこそ話が盛り上がることもあったりかわいがってもらったりと、家族が増えたからこその楽しみがあるんだなということを改めて実感した。

彼らが新婚旅行として日本に来ると連絡をくれる前も、時折彼女と連絡はとっていたし、ああ、今世界で一番会いたいのって彼女達だなあ、なんて思ったこともあった。
もちろん日本にも会いたい人は沢山いるけれど、日本国内なら比較的簡単に会える。
でも海外の友人となるとなかなか会える訳では無いから、また会えたら喜びもひとしおだよなあ、と思っていた。
そして彼らの旅行が決まり、日本で本当に会えるなんて信じられない、と胸が高鳴った。

そして今、やっぱり彼らは、世界で一番会いたい2人かもしれない。

5年前彼らに会った時は、大袈裟だが、もう死んでもいいかもしれないと思うくらいには幸せだと思った。
でも今回再会して、やっぱり最高に幸せだったので、ああ、死ぬ前に最低あと1回は会いたいな、と思った。
その話を母にすると、「わたしなんて60すぎてから会えたんだから、あなたまだ若いんだしいけるでしょ」と言われて、なるほどそれはそうだ、と妙に納得した。

娘が大きくなったら、今度は一緒に彼らの国を訪れたいなあ。
彼女曰く、「あなたのことは家族にも話しているから、わたしの家族にも有名よ」とのこと。(笑)
前回は弾丸過ぎた彼らの国への旅行。
今回はもう少しゆっくりしたスケジュールにしたいし、彼らの地元を訪れたいなあと思っている。
いつかきっと叶いますように。

おおげさではなく本当に、人生で最も素晴らしい時間の一つになった今回の旅行。
出会えてよかった。
日本を好きになってくれてよかった。
娘と一緒に、大切な友人に会えてよかった。
感謝感謝の二日間だった。

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