「学校に行かないで…」と思うくらい追い詰められた理由
前回、2021年度から三男が個別支援級に入ったことを書きました。
小2までは週1回の通級と普通級で過ごしていましたが、入学前からひらがなへの興味は全く示さず、学習についていけないのではないかということを気にしていました。不安な様子があるときは、おなかをかくなどの行動が見られていたものの対人関係によるトラブルはあまり考えていなかったのが事実です。
ところが、入学後にクラスメイトとのトラブルが絶えず、学校からの連絡は必ず週に1回は来るほどでした。
保育園が1学年13人という少人数のところだったので、30名近いクラスメイトがいる教室が彼にとって不安を増長させるものだったようです。
落ち着きがなく授業中も歩き回り、休み時間はクラスメイトに手を出してしまうという有様。
対人関係のトラブルが絶えないことは想定外だったので、わたし自身も余計にダメージを受けてしまいました。それも1回や2回ではないので、何度言っても伝わらないという切なさもあり、三男に対して怒りを覚えたくらいです。
三男はケロッとしている顔をしていることが多かったので余計に悲しかったことを覚えていますが、ワーキングメモリーが弱い彼にとっては過去の出来事は忘れてしまったり、何でそうなってしまったのか自分でもわからなかったり、不安な気持ちからくる行動だということも認識できていなかったり(親の私も最初はわかりませんでした)していたので、ふるまいようがなかったのかもしれません。
さらにわたしが苦しかったのは、相手の親御さんに謝罪をする必要があるケースが多く、その謝罪が難しかったことです。
健聴の親なら学校経由で相手のお宅の連絡先を教えていただくことを許可いただき、電話で謝罪が可能ですが、きこえないわたしは電話以外の方法をとるしかありません。メールアドレスを教えていただくことも考えましたが、メールアドレスを学校にお伝えしているご家庭は我が家くらいです。
お詫びのお手紙を書いて学校経由で相手のお子さん→親御さんにお渡しいただくことになるため、最低でも1日の時間を要します。金曜日だったら週明けになるので3日空いてしまうこともあるのです。先生を通して、我が家の事情はお話しいただいているとはいえ、怒りを助長してしまうことは事実です。
直接お宅へ伺うことも考えて学校に相談しましたが、「仕事をしているので…」「自宅まで来られるのは…」というお断りをされました。
お手紙のやり取りが1往復で済むケースもあれば、数往復するケースもあり1週間以上かかる場合もありました。もちろん、お返事もお手紙でいただくことになるため、相手にもさらにご負担をおかけしてしまうことになり、ニ重の申し訳なさがありました。
そんなケースが毎週のように続くと、「トラブル続きなら学校なんて行かなくていいよ…ママが対応に疲れてしまった…」という気持ちになり、今思うとかなり追い詰められていました。
家でもきょうだい喧嘩はあるものの、けがに至るほど大きなことはなかったので、三男がなぜそこまでトラブル続きなのか理解できず、学校に行って観察しようかと思ったくらいでした。先生と話しながら考えられることを想像するしかなく、さらに想像したところで実際にどう対応すればいいのかわからないので学校に伝える術がなかったことがもどかしく、母親失格だと思っていました。
三男への怒りもスムーズにできず、対処法がわからない自分自身への怒りだったのですが、どうしたらいいのかわからないことを誰かに知ってもらいたいという心の叫びもあったと思います。
次回は、自分への怒りや心の叫びへどう対処していったのかを書いていきます。
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