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不登校次男「部活はいつやっているか聞いてくれる?」

兄から『中学校の部活を見に行ってみたら?』と助言を受けた次男。しばらくしてから、『部活はいつやっているのかな?毎日なのかな?聞いてくれる?』と私にお願いしてきました。

「今なんて言った?」
正直、心の中でびっくりしたわたしですが、その言葉は飲み込み、
『先生に聞いてみるね』と伝えました。

次男が野球に興味を持っていることは以前から先生との面談でお伝えしていたので、野球部の見学に行ってみたいことを先生にご連絡を入れたところ、早速日程合わせをしてくださいました。
「セッティングしていただいて、ドタキャンしたらどうしよう…」という私の心配をよそに、当の次男は見学に行く日を心待ちにしていました。そんな様子にますますドキドキしてしまうのですが、なるべく平気を装っているわたしは彼の眼にはどんな風に映っていたのでしょうか。

さて、当日。
体力が減っているので次男の希望で車で向かうことにしたのですが、約束の時間より少し早めについてしまいました。次男にどうするか聞いてみたところ、『車内で待つ』との回答。わたしは「待っている間に気持ちが変わってしまったらどうしよう」とそわそわしてしまうのでした。部活の見学=担任の先生に会うということも含まれているからです。それでも、担任の先生のご配慮で、部活見学はグランドに面している保健室から見学、服装も本人の好きなようにしていいという環境設定をしていただきました。

車を降りる時間になったので、次男に声をかけるとすんなり車から降りてくる。中学校に足を踏み入れるのは初めてなので、母の説明を聞きながら学校へ近づいていく次男。「あれ、大丈夫なのかも…」心の中ではやる気持ちを抑えながら、担任の先生とご対面。そのまま保健室に移動して見学するも先生の顔を見ようとはしない。でも、先生は次男の背中に向かって数回話しかけてくださいました。野球部員の人数や活動回数や活動時間のこと、顧問の先生がどんな人かなどを教えてくださり、時々ある問いかけには頷いたり首を振ったりする次男。

その次男の背中から何となく「そろそろ質問は終わりにしてほしい」という雰囲気を察したので、『一人でゆっくり見学してみる?お母さんは先生と話して来ようかな』と言ってみました。先生も『そうですね』と言ってくださったので、別室に移動して先生から配布物等を受け取りつつ面談。

先生は次男とやっと会えたこと、問いかけに全く無反応ではないことに安堵感を覚えていたようですが、慎重に少しずつ進んでいければいいと思うと話してくださり、わたしたちが帰るときは次男に『じゃ、気を付けてね』とさらっと対応。

『また来てね』と言われなかったからか、帰り道に次男は野球の見学ができてよかったこと、人数が思ったより少なくてよかったこと、キャッチボールだったらやってみたいことを話してくれて、前向きな発言をしていました。

野球部の活動時間の日程表も頂いたのですが、その日程表を目の前にすると、やはり足はすくむよう。そして、学校には母についてきてもらいたい要望があったのですが、活動日と母の仕事がブッキングすることが多く、背中を押すチャンスに恵まれることがないまま日が経ってしまいました。

どうしようか、どうしたものか…
わたし自身はせっかくのチャンスを自分の仕事でふいにしているんだろうなと心苦しくなることもありましたが、2週間ほどたった時、またチャンスが訪れました。
そんなエピソードは次回綴ります。

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