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母親と自立について思いを巡らせてみた

昨日だか一昨日だか、TVで緒方貞子さんの特集をみいってしまった。母でありながら外国を飛び回り、時には紛争地に出向いて命がけで問題に対峙し、自分のことよりも、家族のことよりも国際社会問題にウエイトを置いてきたことは、現在でも、緒方さんの年代でさえも、なかなか決断できないことだろうなと、ますます興味が湧いた。

できることなら「育休やら働き方改革についてどう思われますか?」と質問してみたい。

子育てが最優先というのは、当たり前の常識だもの。

だけど、私はそこにある意味疑問を感じている。
とし自分が子育てと同じくらい重要な決断に迫られたら、、、私は迷うことなく自分の使命(と感じるもの)を選ぶだろう。
✳︎使命なんて、ちょっと大げさすぎたかも

子どもは親がいなくても育つし、
きちんと環境は整えてあげるのが前提だけど、
心で謝罪しながらも自分の姿勢を見せ、
いつかは理解してくれる日を待ち望んでる。

そんな簡単じゃない?

確かにそうかもしれない。
実際はみんな大変そうだし、よくやってるよなぁと感心するけど、だけどそれ以上にカッコいいなぁと思うお母さん像は『子どもを言い訳にせず、自分のやるべきことを両立させているお母さんたち』だったりする。

私の親愛なる友人も、ある日たまたま外国で舞台をみて大きく心を突き動かされ、それまでのキャリアをアッサリ捨て、そのまま楽屋に「弟子にしてください」と飛び込み、まだ小さな娘がいるというのに、一人外国で修行の日々を送ったのだ。

世間的にはお母さん失格といわれるでしょう。
家族も反対したでしょう。
それでも、自分の本心に従い、どうにか環境を整えた。

そして今は娘ととてもいい関係を築き上げている。
子どもとしてみるのではなく、対等な人として尊重しながら、教えるべきことはときに厳しく『どこにいても行き抜けるように』教えているのだ。

自立とは『相互依存』だ

緒方さんがTVでいっていた。
恥ずかしながら、相互依存の意味が分からず、“お互いが依存し合うこと?”と捉えてしまって、えっ?と思ったのでググってみたら、

相互依存とは、それぞれがしっかりと自立ができているうえで、状況によっては、お互いに依存し合うこともできる関係性のことです。まず、どちらも自立していることが前提で、フレキシブルに依存したり自立したり、お互いの立場の入れ替えができる関係とも言えます。

とあり、私が勘違いしたのは『共依存』だったようだ。それを知って、ますます緒方さんの教養の素晴らしさを再認識した。

ビジネスにしても、恋愛にしても、相互依存の関係って理想的だなぁ。と夢みがちな私は頭で想像してはうなずく一方だった。

たしかに理想論かもしれない。
そうしたい女性たちはゴマンといるだろう。
女性総活躍と謳っている今の社会でさえ、現実は厳しい。

自分の考えが『自我』なのか『大義』なのか

後者であれば、どんな問題でも、どんな状況でも、肚を決めて進んでいくしかない。前者であれば、問題が起こるたびに人のせい、社会のせいとどうにも言いようがある。

子には子の人生があり、生まれてきた理由がある。
そしてまた母も然りなのだ。
何かあったらお母さんが砦になるから、
自分の足で自分の道を歩きなさい。
いつも、いつまででも応援してるから。

緒方さんは、子育てや家族のこと、どう思っていたんだろう。とやけに知りたくなったのである。