琳派のデザインと、私
デザインを考えるスタイル、私にはこれといった決まりはありません
「あの子、こんなの似合うかも」「この感情をカタチにしたい…」
実験や研究(⁉)を重ねるうちに、好きなデザインに辿り着くこともあります
このローズのモチーフに出会ったのは、結構昔のこと
確か2年前かな? ローズのイヤリングを作ろう!と買ったのです
が、しかし。ローズイヤリングは作られることもなく歳月が流れていったのでした…
そして突然「ああ、バラのイヤリングを作りたい」、一週間ほど前に思い立ちました
そこからは早かった。デザイン構成も含め
ちゃっちゃっと作ってしまい、ものの一時間ほどで【ベルローズのイヤリング】が完成しました
棘や葉の特徴は、きらきらのスワロフスキーで表現して。デフォルメですね
ローズモチーフを購入してから、二年も経過して、ようやくイヤリングが完成したのです
おそらく私には、「デフォルメ」の知識と愛情を身に着ける時間が必要だったのでしょう。それがなかったら、このイヤリングはできなかった。
デフォルメ、というのは、輪郭や特徴を曖昧にして、シンプルに表現する技法のひとつです。琳派の芸術家たちの作品が有名ですね。
河村蜻山/図案:神坂雪佳:雪庵菓子喋 京都国立近代美術館蔵
なめらかな曲線を家の形に見立てて、中には困った顔したおじさんが。軽やかなひとふでがきで描かれています
こういう軽さこそ琳派の真骨頂だと、私は思うのです。モチーフをシンプルに描くことで、自由自在な表現ができるのです
おじさんでさえも、かわいく描いてしまうアイデア力がずっと、私を刺激し続けてきました…
そして月日が経過。琳派の巨匠のアイデアをお借りして、「ベルローズのイヤリング」ができあがり!
ありがとう、琳派の巨匠たち!!
作品ページはこちらです。ぜひ見てください♪
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