希望の順番
もし街角でばったり出会ったら、
貴方の視界にも僕の姿が映るんだろう。
でも僕を認識しているんだろうか。
それが何処かの誰かぐらいにしか思わないなら、
流れていく人並みの一つなのだとしたら、
貴方の世界の中に、僕は存在しない。
思い浮かぶシーンは教室内、机を向き合わせて並んでいる。
何か特別な授業中だったかな?
昼食中だったかな?
その時の状況は覚えていない。
笑顔が交わされ、誰かの噂話が飛び交う。
僕は愛想笑いをし、輪の中にいるふりをする。
輪の中心で話す人の目に映る僕は、僕なのだろうか。
飛び交う話の中に僕の名も存在も見当たらない。
目の前の世界から自分だけが消え去ったような感覚になる。
一層のこと、完全に自分の存在が消え去って目の前の世界を見守っていられたらとすら思う。
1番に願うものは叶わない、
それならばと願うものはひどく悲観的なものになる。
希望って何だろう?
僕は生きていたいんだと思う。
自分という存在が貴方達の世界で生きていられたらなと1番に願う。
それが叶わないから
一層のこと、自分自身の世界からも自分を消し去りたいと思う。
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