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NZの現地小学校で校長先生と話してみて

やっと心配のタネだった家族で住む家も決まり、住所が確定したことで息子たちの学校が決まった。小学生と保育園なので、保育園はまぁ自分の実習先か近くの保育園か比べることができるが、小学校は学区制なので一択。

どんな学校かなぁーと連絡してみると、すぐに返信がきた。

「ちょうどいいタイミング!書類とかあるから校長と明日話せない?」フランクな感じで、タイミングもよく、即OK。

小学校はゲートもなく、自転車でそのまま乗り入れると小学生が教室を移動する時間だった。髪の毛、肌、洋服、それぞれがバラバラの色。リュックをかけるところも整理されており、なんかいい感じの清潔感だった。

✳︎あくまでもニュージーランドにある数多くの学校の中の一つのお話

受付に行くとすぐに校長先生の部屋に通される。顔のパーツがヒュー・ジャックマンのような校長に「なんか飲む?」と言われたので「じゃぁコーヒー、ちょっとミルクも欲しいです」と答えると「OK!」と言ってスタスタと校長自らコーヒーを淹れてくれた。ブイーンっていうコーヒーマシーンだけど、日本ではいい校長先生だなぁって思った人も基本的には他の職員がやってたなぁと思った。(文化的な違い。批判してないです。事務の担当員が校長先生のこと下の名前でフランクに呼んでるし)

そのまま適当な話をしながらコーヒーを机に置き、ジェスチャーで「そこ座って」という椅子は斜めの位置。

早速息子の話をしようと気負っていたが、「じゃぁ、まずはあなたのことを」と言われ、仕事やニュージーランドでの生活などニコニコと話した上で「そろそろ息子さんのことを聞こうか」と転換された。なんとなくだが、学校=子ども、だけでなく保護者に興味を持ってくれて嬉しかった。

子供の話をしていて、とても嬉しかったことがある。理想と現実は異なり、言われたことが全て実現するわけではないとわかっていても、それでも嬉しかった。

・「どんな名前で呼ばれたいかを決めてくれ」
うちは日本名がちょっと英語だと呼びづらいので、生まれる前から西洋風な名前も用意していた。両方あるよ、と伝えるとこう言われた。

「僕たちはどんな子供や家族の文化背景や価値観に敬意を払いたい。だから名前は君たちが決めてほしい。僕たちは名前を絶対に覚えるし、ちゃんとした発音で呼べるようにするから教えてくれ。」

日本では外国名はカタカナになってしまう。その時点で読み方が変わる。自分は比較的呼ばれやすい名前を親につけてもらったが、「わかればいいよ」程度で考えていた。中国やアラビアの難しい名前もあるだろうに発音までちゃんと覚えたいというのには驚いた。

・「とにかくいろんなサポートで、家族や息子さんの学習を支えていると伝えたい」
最初に名前を伝えてから、終始自分の息子の固有名詞(結構長いし発音が難しい)で呼んでくれる。英語学習やアレルギーのことも話したが、とにかくいろんなサポートがあるよってわかって欲しいとのこと。自分も職場でこんな風に話せてたら良かったなぁーと思った。子供に勉強を教えるというよりも、科学的に根拠のある方法でたくさん支えるよ、という気持ちがヒュージャックマンのような目から伝わった。

・「おすすめなのは、夏休み中は自由に校庭で遊んだり、環境に慣れること。何かできることがあったらやるから言って欲しい。」
日本の自分の勤務先学校では、入学式前の見学とかは何か特別に理由がないと基本的にNGだった。何故NGなのかは聞いてみた先生によって返答が違ったので色々あるんだろう。もちろん問い合わせがあったらダメ!とは言わないと思う(批判ではない)。

それでも、校長自らオススメとして言ってくれたのは嬉しかった。それだけが理由ではないと思うが、ゲートはそのためにも作っていないらしい。

第一印象はとても良かった。

もう一回、今度は書類提出の時に少し話を詰める感じかな。

家族で支え合いながら楽しめたらいいなぁ。楽しみだ。