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大苦戦したが勝者のメンタリティが垣間見えた激戦:日本U24VSニュージーランドU24

7月30日に東京オリンピック2020サッカーU24の日本とニュージーランドとの対決が行われ、PK戦の末日本が勝利しました。
ニュージーランドには昨シーズンプレミアリーグで二桁ゴールしたストライカーであるクリス・ウッドがいます。しかし世界ランキングは122位(2021年7月30日時点)であり、総合的には日本よりチーム力が劣るというのが下馬評でした。メキシコ、フランスなどの強豪に勝利した日本が有利というのが自然でした。
しかし試合展開は集中力の高いニュージーランドがディフェンスのラインを崩さず固く守ることで日本が突破できず展開です。相手GKのマイケルワウドの反応も素晴らしくボロがなかなか出ません。
日本や持ち前のテクニックやパスワークで相手のゴール近くまで何度も侵略しますが、最後のつなぎでズレが生じて決定的なシュートが打てないという場面が続きました。そして基本日本が優勢でありつつ0-0で延長戦になります。
結局そのままPK戦に入り、苦しくも勝利した結果でしたが、これも日本にとっていい未来で見える試合でした。

普通、実力的と勝っているチームと引き分けに近い状況になったら不安になると思います。しかし日本はPK戦でかなり優勢に立って進めて勝利できました。これは日本代表が技術だけではなく、メンタル面でも強いことが証明できたということです。スーパースターでも重いプレッシャーで外すPK戦で強さを見せれたことで次の試合がギリギリの試合になった場合にも勝利できる希望が見えました。


そしてGKの谷のスーパーセーブは川口や川島のような絶対的守護神の誕生を期待できる素晴らしいものでした。
ギリギリでありつつ日本は勝利して良い結果を持ち帰ったのでまたそれぞれの感想を述べます。
※試合直後の個人的な感想なので勘違いしているようなコメントをしていたらガンガンツッコミをいれてください。

◆FW

林大地
積極的なプレスでニュージーランドの守備陣に圧力かけて貢献していましたが、あまり林が走り出しているときにボールが入らず持ち前の抜け出しが生かされなった印象です。
遠藤へのグラウンダーのクロスは素晴らしかったです。

相馬 勇紀
狭いところでもドリブルで仕掛ける積極性は今回もありました。ただ今回は中々結果に結びつかなくて悔しいですね。サポートに入る動きなどもしてて貢献はしているので次は得点につながるプレーに期待です。

堂安律
個人的に攻撃陣では一番良かったです。可能性のあるミドルは複数打ってましたし、延長でも切れのあるドリブルで中央に入り、ニュージーランドのDFを最も脅かしたのではと思います。延長戦の三苫への数々のサイドチェンジも三苫を使ってゴールを狙う意思が強く感じられました。

◆MF

久保建英
ドリブルでかけ上げる回数も多く、強めのシュートを自分で打つ姿もあり堂安に近いレベルで攻撃を牽引していたと思います。林に出したスルーパスは芸術。

田中碧
前回と同じように守備主体でショートパスでサポートする堅実な動きをしていました。危ないパスを出すことなくボランチとして任務を果たしてと思います。

遠藤航
前回と同じで相手との球際の勝負はほぼ勝っていて、ビルドアップにやや印象薄目という感じです。なので総合的には良い動きをしています。ただ林のクロスを外してしまったのは印象悪くなってしまったので次に期待です。

◆DF

旗手怜央
前回攻撃的なポジションでしたが、今回はサイドバックとして攻守に動き、高い運動量を見せていました。ただ持ち味のポジショニングをあまり活かせなかった印象も強いので、前回のようにハーフスペースを使う素晴らしい動きを次は見たいです。

橋岡大樹
一番運動量が高かったのではと予想しています。チームがボールを失ったときも即座に動き、ボールを奪取していました。果敢に得意のクロスを入れていましたが、ニュージーランドの身長が高いのもあって味方に入れることが難しかったのが悔しいところです。

冨安健洋
空中戦に強いニュージーランドにも負けていなかったです。崩されることなく試合を進めてくれました。イエローカードがまた次に響くものなので悔しいところです。

吉田麻也
いつもの安定した守備だけではなく、ボールを運んで攻撃に厚みを持たせることに成功していました。クリアの精度が低いときがあり若干不安になる要素もあった印象ですが、的確に攻撃参加、ビルドアップしておりお見事でした。

◆GK

谷晃生
PK戦のセーブで日本を救ってくれた守護神。フィールドでもハイボールでの対応に素晴らしく。今後も頼れる存在となったプレーを見せてくれました。

◆途中出場

三笘薫
フリーになった状態でドリブルを仕掛けてファウルを受けて貢献しました。上田へのスルーパスもよかったです。延長戦後半はボールを失うことが少し増えましたが、攻めを活性化させていたのは間違いないと思います。

三好康児
出場時間が短く、ボールを保持するというよりは守備に回っていた印象です。次こそ攻撃で貢献できるチャンスが生まれればと思います。

板倉滉
前回と同じように途中出場でボランチとして役割を果たしました。空中戦に強いのはボランチとしても強みになってました。

中山雄太
相手のドリブルに振り切られることなく対処できていました。攻撃面でいい結果がなかなか出せなかったと思うので次に期待です。

上田綺世
裏への抜け出しやボールをキープする姿は前回と同じく見事でしたが、堂安のパスからの決定機を決めれなったのが本人にとっても非常に悔しい結果になったと思います。ポテンシャルは相変わらず高いところを見せてくれたので次こそゴールに期待です。

ここまで見ていただきありがとうございます。
次はスペイン戦です。スペインは今回の優勝候補であり格上ですが、頑張ってメダル確定まで行けるように応援しましょう!

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