雲ひとつない晴れた日に有給を

最近全くnoteを更新していなかったのだが、特別忙しかったとかではなく、ただただ書くのが面倒になっていた。休日もテレビを見始めると朝から夜までみたりして、そろそろ書かないと何かしらよくないと思いながら、前回の更新から一ヶ月ほど経ってしまった。すると、noteから通知がきて、今月書くと5ヶ月連続の投稿になるとのことで、パソコンに向かうことにした。

もう3月が終わろうとしている。長かったのか短かったのかよくわからない。まだまだ寒い日が続いたり、雪が降ったりもするけど、ポカポカとあたたかい日もあったりと、だんだん春が近づいているのを感じる。

「今日はいい天気ですね〜。」

職場で推定50代の職員さんが話しかけてきた。

社会人3年目?あれ4年目だっけ?まあ、色々経験してきたわけだし、少し会話に毛を生やしてみるかということで

「そうなんですよね〜。働いてる場合じゃないですよね〜。」

と言ってみると、スルーされた。

結局自分がいいたいことしか話すことができなかった。

僕はよく晴れた日には働かずにどっか遊びに行きたいといつも思っている。
なんだかんだ晴れた日は最高だ。一番好きだ。厨二病が入ってた時期には、好きな天気は雨ですと言っていたが、そんなはずはない。雨の日には喫茶店でジャズを、、とかよく見るけど、やっぱり晴れた日の方がいい。

まあ、雨で動く経済もあることだし、全く降らないのがいいというわけではない。日本は雨が降るから発展してきた国でもある。だから、雨の日も少しでも楽しもうという気持ちは大切だ。

とは言うものの、やっぱり晴れた日は最高だ。旅行とか飛行機の予約の関係で日程があらかじめ決まっている日とか、絶対晴れて欲しい。というか、どうでもいい仕事の日が雲ひとつなくギンギンに晴れてたりすると、なんかもったいないな〜と思ったりする。太陽よ、、そして気圧たちよ、、頑張るのは今日じゃないんだよ、、

天気って予約とかできないもんかね〜?ということも考えたりする。

もちろん晴れを予約なんてできない。旅は思い立った日が吉日とか言うけど、まさしくその通りだと思う。

有給は事前に申請しないといけないし、思い立ってしまった日が平日なら、旅に出ることは難しい。でもね、、多分よくないだろうけどね、、一回やってみたいよね、、平日の晴れた日に突然旅行。ほんとに気持ちいいんだろうな。突然やり始めてやめられない止まらない快感をみんな一度は味わったことがあるだろう。きっとそんな気持ちになれるだろう。

「今日は天気がキモチェェェェェェので、有給をとります。ガチャ。」

いつか言えるのかな、、

そういう妄想をしていると、ある女性職員の人がうちの課を訪ねてきた。

僕は入り口で対応する役のため、席を立った。

その人は黒縁メガネをかけている。話し方がとてもかわいい。

用件を聞き、しっかり目を見て相槌しながらこう思った。

「あ、、好き、、」

ここに勤めてはじめてそんな気持ちになった。かわいい。

マスクして黒縁メガネかけてるけど、僕はわかる。この子は自分のかわいさを出し惜しんでいる。ぶりっ子とかそういうことではない。かわいすぎる。

え、、こういうこと言うのは気持ち悪いですか??
よくわからん第三者からの気持ち悪いという評価そんなことはどうでもいい。

かわいい。退職まで残り2週間というか、一週間半くらい。半チャーハン。
ところで僕は半チャーハン頼む人が嫌いだ。理由は、、

しまった。悲しくて話を逸らして誤魔化そうとしてしまった。
そう。こんなこともあって若干鳥取から離れるのが寂しくなってしまった。

しばらく話しているうち、その子から
「問題が解決したのち、チャットで連絡を入れてください。」と言われた。

え??チャット??

職場ではラインのようなチャットツールが全職員にあり、誰でも気軽に連絡可能だ。僕の場合、そこまで他の課とのつながりがなく、同じ課の人たちとばかりチャットしている。

もちろん、ただの仕事のつながりでただの業務連絡。
それでもその子が素敵でやたらドキドキしてしまった。

「では、チャットしますので、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
と僕は聞くと、名前を教えてもらった。

僕は気持ち悪い。こんなことにドキドキしない堂々とした人間になりたい。

名前で検索をかけるとその人のアイコンが出てきた。かわいい。

なんとなくわかっていたが、アイコンの写真はメガネをかけていなかった。
メガネの感じが「仕事の日はこれでいいや」ってふうだったからだ。(は?)

高校時代とか女子のグループにも入ってないし、特別目立つわけじゃないかわいい子っていませんでしたか?

その子はそんな感じで、それは好きになっちゃうヤツだ。

メガネなしで入社してある日を境にメガネで出勤するようになったのかな?
労働に対して色々考えた結果、就活はとりあえずコンタクトで挑んだのかな?
なぜだか妙に気になった。

チャットの文面を考えた。

修理完了しましたので、お越しくださいませ?あ、、ませってよくないんだっけ??お越しくださいね。優しい人風の語尾って気持ち悪いよな、、じゃあ、、無難に、お越しください。でいいのか??いいのか??

とにかく早くチャットしなければ、、

結局、お越しくください。にしてチャットした。

その日は他の女子に目移りすることもなかった。

鳥取に住むなんて意味がわからないと思ったりもしたが、もし好きな人ができたりしたら、ここで暮らすのも楽しいのかもね。全然正社員になるし、ある程度なら残業だって頑張れそう。

帰りの電車でそんなことを思った。

帰りの汽車の帰路が後半に差し掛かるころ、海を見ながらこう思った。

いや、でもやっぱりもう少し都会で暮らしたいな。うん。絶対。
自分の好きな街で好きな人と暮らしたい。贅沢なことかもしれないけど。

その子のことは忘れよう。って思っているわけじゃない。隙あれば話かけたい。

最近気がついたけど、仕事でのつながりで仲良くなっていくっていうものは、まず「おはようございます。」から「今日はいい天気ですね。」そして「休日とか何してるんですか?」って何日間に分けて話していくと無理なく段階を踏んでいくのが警戒されにくく一般的だよな。

でも僕にはもう2週間しかないから、とても難しい。

家に着いてYouTubeを見ていた。

余命が25秒だけど数時間後の合コンに行くために2秒だけ寿命が延びるタブレットを飲み続ける男というわけのわからない作り話がおすすめに上がってきた。

みてみるとその男は合コンで顔が真っ青になりながらタブレットを飲み続けていた。女の子の質問を無視し「それよりホテル行かない?」と言って「やだ、きも〜い」と言われて物語は終わった。

僕はやたらそれに共感してしまった。

時間がないもんな、、、そうなるわな、、

「おはようございます、、あの、、友達になりたいんですが、、」

心の中で準備してる。多分言えない。

そして今日は実家の住所の転出届ももらった。
自分がこの街を出ることをさらに実感した。

うーーーーーーん。
あと1週間で何ができる?????

(追記)
何もできませんでした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?