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始めに:幸せテクノロジ-Happiness Technology

"What Information Technology can do to make our life happier"

始めに

幸せの国、住みやすい国、働きやすい国として各種国際指標でトップを維持するデンマークは、電子政府指標などでも上位に出てくることの多い国です。電子政府政策進展の恩恵を受け、デンマークでは行政手続きに止まらず、医療、福祉、教育、金融などのあらゆる分野においてデジタル化が進み、デジタルの恩恵が国民生活の隅々にまで行き届いています。

デンマークは、先端技術が次々と生まれる国というわけではないものの、国内外の先端技術をうまく活用した生活を良くする工夫が次々と生まれる、人を幸せにする技術の国だと考えられます。

北欧に拠点を置く北欧研究所は、「我々の幸せを向上するためにICTは何ができるか?」を追求しています。本連載では、デンマークをはじめとした北欧で花ひらく「人を幸せにするテクノロジー」をハピネステクノロジーと呼び、事例を紹介させていただこうと思います。新しい技術が生活に受け入れられるには、単に技術的進展ばかりでなく、ビジネス上の妥当性や使い勝手の良さが不可欠になって行きます。テクノロジーが人々の生活に恩恵をもたらす北欧の事例を見ることによって、人とテクノロジーの関係性について何かしら学べる点があるのではないか、それを解き明かしていきたいと思います。

なお、1-6までは、2019年にオンライン雑誌に掲載されたものの雑誌のクローズが決まったために、加筆・修正を加え、本noteに再掲載することにしたものです。

1. コペンハーゲン・テックフェスティバルで、人とテクノロジーの関わり方を考える

2. 急成長のスタートアップ企業によるフードロス解決アプリToo Good To Go

3. うつになってからじゃ遅いから――ストレス対策アプリSumondo

4. デンマークのオンライン・ドクター

5. オフィスの空気と健康、生産効率の親密な関係

6. 未来のお小遣い事情


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