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システム開発内製化に重要なこと - 技術選定

日本は米国などと比べ、システム開発の外注費率が非常に高い国と言われています。また、現在は事業会社であっても自社でプログラマーを採用し、開発を内製化する流れが進んでいます。しかし多くの企業は内製化をしたくてもできない状況にあると考えています。今回は内製化に重要なポイントを話していきます。

内製化の本質は採用と教育

システム開発はプログラマーでない人にとっては一種の特殊技術といえます。多くの人はコードを読むことも、設計をすることもできません。
そのため、システム開発を内製化する際に自社の社員にプログラマーがいない場合、内製化をしようにもスキルの問題でできないことになるでしょう。

つまり、内製化をするためのアクションは2つしかありません。
システム開発ができる人材を採用するか、社内の人材をシステム開発ができるように教育するかです。

採用と教育の難易度は技術選定によって決まる

採用と教育と一言で表しても、難易度によって費用と時間が大きく異なります。ホームページの一部を修正するだけなら、1時間勉強したらできるようになるかもしれません。ホームページを1から作成するなら、1時間勉強するだけでは足りないでしょう。外部システムと連携するなどが発生すると、非プログラマーの方には厳しくなってきます。システムに求める難易度が上がるほど、多くの給与を支払って採用をする必要があります。自社で行う場合は多くの教育コストが必要になります。

そのシステム、本当に0から作る必要ありますか?

つまり、ここで提案したいことはノーコードやローコードサービスです。現在は様々なノーコードサービスがあります。

Webサイトを作るなら、Webflow


WEBアプリケーションを作るなら、Bubble

スマホアプリを作るなら、Brabo

WEB APIを作るなら、Xano

また、上記システムはZapierと連携が簡単にできます。
ZapierはIntegration as a Serviceと呼ばれ、システムの連携が簡単にできるサービスです。


上記で挙げたサービスは一例であり、各ポジションに競合が存在します。

車輪の再発明になっていないか調べる

現在は数年前と違い、多くのユースケースに対応するノーコードサービスが存在します。そのため、ネットでしっかり探せば自分のやりたいユースケースに対応したノーコードサービスが見つかるはずです。

システム開発で重要なことは機能の改修コストを下げることです。なぜなら、事業にとってシステムの完成は終わりではなく、始まりだからです。そして、運用すると100%修正が必要になります。想定と現実はいつも異なります。その際に修正をする難易度を下げておけば、柔軟に対応できますが、難しい開発をしているほど、修正が難しくなってしまいます。


システム開発費500万円以内ならノーコード一択

システム開発の初期費が500万円以内は今の時代は少ない予算といえます。まず外部の受託会社に依頼すると、大体は以下の金額感で見積もりが行われます。

  1. プロジェクトマネージャー:売価:100-200万円

  2. システムエンジニア:売価:80-150万円

  3. プログラマー:売価:60-120万円

  4. テスター:売価:50-80万円

  5. インフラエンジニア:売価:70-150万円

実際に開発するのはプログラマーです。しかし、プログラマーに依頼するにはシステムエンジニアの設計が必要です。もちろん、システムの難易度が下がれば、システムエンジニアの稼働量は減らせます。しかし、上記で考えると、実際にプログラマーが稼働する時間は1,2ヶ月が限界です。

1,2ヶ月でできるシステムは本当に基本機能しかありません。基本機能しかできないのであれば、ノーコードで作っても同じことです。




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