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【インタビュー #1】 編集長・河野涼さん

先月5周年を迎え、新しく生まれ変わったJAPAN MADE。

今回から、JAPAN MADEのみなさんへのインタビュー企画をお届けします!

第一弾として、JAPAN MADEの編集長を務める河野涼さんにお話を伺いました。

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■ JAPAN MADEを設立したきっかけは何ですか?

物事の "背景" を伝えたい

- JAPAN MADEは、2016年の8月に立ち上げたメディアで、当時僕が所属していた会社の新規事業として始まりました。もともと、会社の中で新規事業をやりたいという想いがあり、どんなことをやろう?と考えた時に、自分が好きなことや、続けられそうなことをやりたいと思いました。サッカーや服、音楽…好きなことや趣味はたくさんありましたが、それを仕事にしたいっていう訳ではないなあ、って。そういう固有名詞的な考え方ではなく、"状態" として何が好きかなと考えた時に、僕は物事の背景を知ることが好きだということに気づきました。背景を知って食べるご飯や行く場所、使うものって、何も知らずに同じことをするよりも全然価値が違う。そういう背景を伝えられるようなメディアができたらいいなと考えました。

「正直者が馬鹿を見る世界」をなくしたい

- JAPAN MADE設立当時の会社の社長が、「正直者が馬鹿を見る世界をなくしたい」、「ちゃんと努力している人たちが報われるべきだ」と言っていて。僕はその考え方に共感しているし、今でもすごく大事にしています。その中で、じゃあそういうシーンって日本の中にないだろうか?と考えました。日本はモノづくりで大きくなってきた国だけれど、昔からあるモノづくりってどんどんどんどん失われていて、大量生産や大量消費に埋もれてしまっている。良いものを作っている人たちに光が浴びない状態になっているなと思いました。なので、そういう日本に古くからあるモノづくりに対してフォーカスを当てることにしました。

非言語でも伝わるものを

- 当時(JAPAN MADE設立時)、インバウンド需要が高まっていたので、海外の人向けに、日本のモノづくりにフォーカスを当てることをできたらいいんじゃないか、ということも話していましたね。(JAPAN MADEメンバーに)ネイティブはいないから、非言語で伝わるものを考えると、動画だよね、と。動画は、言葉がなくても伝わる。日本のモノづくりの背景を伝える動画メディアということで、JAPAN MADEが生まれました。


■ 編集長としての、JAPAN MADEでの役割を教えてください!

業務全般、何でもやります(笑)

- 編集長であり、ファウンダーでもあるので、結構全部やっているという感じです。一応簡単な棲み分けとしては、ビジネス面・事業責任者的なのはマイケルさん(共同運営会社ひゃくはち社代表)で、クリエイティブ面やメディア面、見せ方などは、編集長の僕がやっています。でも、自分もビジネスのことに首突っ込むこともあるので…。なので、結構広い範囲で何でもやっています。その中でもやっぱり一番こだわってるのが、見せ方や職人さんに対する接し方。そこに対する想いみたいなところは、多分僕が一番作り出しているので、こだわりはめっちゃ強いです。ビジネスだけ考えてたら、それ絶対やらない方がいいな、ということもあります。でも、こだわってやっているので、その部分は妥協せずに挑戦しています。役割や業務はほぼ全般で、全部のことについて考えるし、僕の判断なしで物事が進むことはないと思いますね。


■ 涼さんが考える、JAPAN MADEの "強み" は何ですか?

自分たちの足で実際に産地へ赴き、それを表現する力

- 自分たちの足で産地に出向き、自分たちの目で見て、直接会話する。モノづくりの現場と直接繋がっていることはJAPAN MADEの強みの一つだと思います。あとは、それを表現する力。クリエイティブ面で、写真と映像を使って、すでに存在している良さを表現しつつも、かっこよく映し出すことができるというのは、もう一つの強みかな。実際現地に足を運んで話を聞いたとしても、それをうまく表現できなかったり、きれいな写真が撮れなかったり、伝わる文章が書けなかったりもするから、そこを表現する力というのは、僕らにはあると思います。

JAPAN MADEじゃないと見せられない景色

- あとは、とにかく他の人たちがやらないことをやりたいと思っているから、それをやろうとすること。職人さんや、JAPAN MADEに関わってくれている人達に、JAPAN MADEじゃないと見せられない景色とかを見せたいです。例えば、アートとコラボするとか、別の業界と交えてプロダクトを作るというのは、他のところはやらないと思うし、やれていないし。常に新しいことを考えて行動しています。

個性豊かなJAPAN MADEメンバー

- そして、JAPAN MADEに関わってくれているメンバーは、他にも強みがありますね。PRに強かったり、写真・映像を撮れたり、マーケティングの仕事をやっていたり…。結構色々な人たちが関わっていて、単純にJAPAN MADEだけを知っているという状態じゃない人ばかりだから、そこも強みなのかなと思います。


■ JAPAN MADEを続ける理由、ありますか?

素敵なかっこいい文化がなくなったら、嫌じゃない?

- 僕もJAPAN MADEを立ち上げる時は、別にやめようと思って始めていないから…いつまで続くのかなと思っていたけど、結果5年続いていますね(笑)自分でも、「ああ、本当に楽しくて好きでやってるんだな」というのを感じます。JAPAN MADEを通してやりたいことや伝えたいことはいくつかあるけど、シンプルに、この文化がなくなっちゃったらなんか勿体無いよねって。素敵なかっこいい文化がなくなったらなんか嫌じゃない?って。僕は(文化を)残したいと思うから、残すために何かできたら嬉しいなと思っています。

自分のアイデンティティを肯定する材料の1つに

- 日本や自分自身に対して、否定的だったり、自信がなかったりする人も多いと思うんです。もちろん、頼りない部分もあると思うけれど、そういうところだけじゃなくて、日本にも良いところがあるはずなので。そこに目を向けて、「ああこんなにかっこいい文化あるんだ!」「こういう素敵な思想とか、モノづくりとか、続いてるものがあるんだ!」って知って、「良い国に生まれたな」とか、「日本人で良かったな」って思ってくれる人が増えたら嬉しいなと思いますね。そしたら自信にもなるし、自分のアイデンティティの肯定にもなるから。自分の国について話せないことって、海外に行くと特に感じると思います。でも、ちょっとでも知ったら話せるようになるかもしれないし、自信持てますよね。JAPAN MADEを通して、僕たちや、僕たちより若い世代の人たちがかっこいいなと思って自信持ってくれたら嬉しいです。

- hyogen(涼さんのクリエイティブプロダクション)にも書いてあるけれど、そもそも枯れた花や景色を見て「それもまたいとをかし」って言ってるくらいだから、僕の解釈として、日本人はわりかしポジティブだと思っているんです(笑)マイナスからプラスを見出すという部分、その余裕みたいなのがなくなっちゃってるなって思っていて。暗いニュースで悲しくなったりすることもあるけれど、良い部分もあるはずだから、ちょっとでも自分自身とか、自分のアイデンティティを肯定する材料になったらいいなと思っています。それも、JAPAN MADEを続けたいと思っている理由の一つかな。

■ JAPAN MADEとしてや、涼さん個人として、今後やってみたいことや目標を教えてください!

やってみたいことをやっている途中

- やってみたいことはいっぱいある…今やってみたいことをやっている途中って感じで(笑)最近ロゴも変えてサイトも変えて、再スタートしていくところなので、ここからだなという気持ちですね。それこそ、違う業界・文化・人・モノとコラボレーションさせて、伝統工芸や日本のモノづくりの新しい可能性をどんどん追求していきたいかなって。商品開発もそうですね。JAPAN MADEとしてやりたいことはそこかな。やりたいものはどんどん出てくるので、尽きないと思いますね。

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涼さんへのインタビュー、いかがでしたか?

JAPAN MADEに対する想いをお聞きすることができました。

前回のnoteでお話ししましたが、留学やボランティア活動を通して海外の方と関わる中で、「日本人としてもっと日本のことを知りたい!」と思ったのが、私がJAPAN MADEに携わる大きなきっかけでした。なので、自分たちや日本に自信を持ち、アイデンティティを肯定する1つの材料としてのJAPAN MADEを目指す涼さんの考えにとても共感し、嬉しくなりました!

涼さんもインタビューで触れていたJAPAN MADEの個性的なメンバーにも、お話を伺っていきます!

今後のインタビュー企画も楽しみにしていただけたら嬉しいです♪

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