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シリーズ:プレイ当てるおじさんの思考を因数分解する part 2
シリーズ第一弾から早2ヶ月。最後に、他に取り上げて欲しいプレイを募集したところ多数のアツいリクエストが!リクエスト総数1件!!
あまりにも大きな反響に、どう料理しようか悩むこと約2ヶ月。資料の後半を見ずにヒートアップしている上司を横目に週末何食べようかと考えていた時にふと取り扱い方を思いついたので、前回投稿から2週間も置かずに執筆に至ったわけです。
今回のテーマ「QB走るよ‼︎」
さて、今回のテーマは上記の通り「QB走るよ‼︎」です。いろんなシーンで出てきますが、大前提として、NFL観戦時におけるプレイコール当てたいおじさん達の「QB走るよ‼︎」に絞って分析します。
実はこのQBが走るにはいくつかのバリエーションがあります。今回はそのバリエーションごとに、特にどんなQBの時に(≒どのチーム)、どういう体型やシチュエーションの時におじさん達がうるさくなるか、簡単に解説します。
そもそもQBが走るってどういうこと?
さて、各プレイの解説に入る前に、NFLにおいてQBを走らせることの意味を簡単におさらいしましょう。
ご存知の通り、QBはチームの顔です。ほとんどの場合スタメンQBがチームで最も高給な選手(ルーキー契約除く)であり、最もプレイが直接的に勝ち負けに影響するポジションです。パスハッピーな今のNFLでは、先発QBの怪我はほとんどの場合、悲しいシーズンを意味します。(はいはい、イーグルスファンは黙ろうね)
QBを走らせるということは、怪我のリスクを高めること。退場しなくてもパスに影響が出るレベルだけで大事件。積極的にはQBのランはコールできません。
※QBの位置にいるランニングバックは除く。
しかし、QBのランにはそのリスクをとってでもコールしたいメリットも。端的に言うと、人数のアドバンテージです。通常はボールを渡す役割でブロックなどもしていないQB。そのQBがランナーになることで追加のブロッカーを起用できる。ディフェンスのアサイメント外だったりすることもあるのでハマればロングゲインも目指せるわけです。
さて、そんなQBによるランをおじさんたちが予感するパターンをいくつか紹介しましょう。
ここまでブロッカーとか言っときながらその要素一切なし!QBスニーク
シチュエーション: 4thダウンショート(1ヤード未満)、ゴールライン
フォーメーション: タイトスプリットのセットバック
こんなQB: 誰でも。でもやはりトム・ブレイディ。
QBのランで最も回数が多いプレイと言って間違いないのではないでしょうか?前置きしたブロッカーがなんとかとか関係なく、ただスナップを受け取りすぐ前に行くことで必要なショートヤードをとるプレイ。足の速さもほぼ関係ないからか、鈍足の代名詞であるブレイディ様が達人っぷりを発揮する。
ちなみに、ブレイディの弟子であるジミー ・ガロポロも上手い。多分マック・ジョーンズも上手くなる。おじさん的には、予想の要素はあんまりない。ハードカウントかQBスニークかくらいである。
だいたいバレバレ!QBブラスト/パワー
シチュエーション: 4thダウン〜2ydくらいまで、ゴールライン
フォーメーション: ショットガン 1RB
こんなQB: キャム・ニュートン。ラマー・ジャクソン(RB)
走力に自信のあるQBを起用しているチームでやりがち。ショットガンで受け取ったQBがリードブロッカーをつけて突っ込む(主にオフタックル)。事前に説明したブロッカー数の差をフルに活かしたパワーフットボール。ただし、NFLによくあるバレバレコールに使われがちでもあり、試合の勝負所では案外止められている印象。
※この場面でバレバレなのにやってシーホークス殺しに失敗したNEには心の底からガッカリした。
出来るなら次紹介するプレイもしたいが、こっちをチョイスするということはQBの走力に自信があるのではなく、パスが下手だというのはここだけの話。
DCの心の声「とりあえずDL頑張ってくれ...」QBドロー
シチュエーション: 3rd&4thダウン5yd以内くらい。
フォーメーション: ショットガンエンプティ(5人WR)
こんなQB: ラッセル・ウィルソン、ジョッシュ・アレン、カイラー・マレー、デショーン・ワトソン(いれば)
ショートヤードを早いタイミングのパスで取れるチーム相手にはディフェンスもマンツーマンでつかざるを得ない。エンプティにしてパスキャッチャーをボックス外に散らすことでボックス内のディフェンスを4-5人に抑え、数的有利を使ってQBがパスのフリをして走るプレイ。正直ディフェンス側からすると止まるかは賭けみたいなもんである。だってオフェンスの方が人数多いんだもん。
ポイントはパスの脅威がちゃんとあること。パスの脅威さえあれば、ディフェンスはボックス内で対応できる人数を制限せざるを得ない。うちの新人QB奴隷・ランスも使い手になってくれるはずである。
なお、エンプティに限定して書いたが、プレイの中にいる人であれば、QBにディフェンスのマークついているかの有無がわかるのでRBありでも普通に展開している。しかし、ただの観戦おじさんにはそこまで読めないので、エンプティシチュエーションの時に「QBドローくるぞ!」と叫ぶと通ぶれる。
流石に今年はないか!?ピッチオプション
シチュエーション: 4thダウン〜1ydくらいまで、ゴールライン
フォーメーション: セットバック
こんなQB: パトリック・マホームズ
こんなHC: タイムマネジメントが下手な鬼才アンディ・リード
リーグの至宝、シホームズことマホームズさんが49ers相手にスーパーボウルで披露しTDを獲得。セットバックからQBが横に走り、浮かせたエッジの選手の動き次第でキープかRBへのピッチをするプレイ。
オプションプレイも、DF一人を浮かすことができるので数的有利を作れるプレイ。しかし、ルール上オプションのQBはパスなどに比べ保護されずリスクが高い。そんなリーグの至宝さんをぶっ壊されるリスクにさらすという奇想天外なプレイコール。案の定、去年のディビジョナルではマホームズさんが脳震盪に。
さすがに今年はもうコールしないか...
鈍足だからこそ光る!ブーツレッグ
シチュエーション: ショートヤーデージシチュエーション、ゴールライン
フォーメーション: セットバック
こんなQB: ライアン・タネヒル
これは実は鈍足に限ったプレイでもないんですが、ポイントはディフェンスがとにかくランをケアしているチーム且つセットバックからの展開をしているということです。セットバックではショットガンと違って、ディフェンスに背を向けRBにハンドオフするので、身体を使ってボールを隠し反対に走るプレイです。
強力なランオフェンスxセットバックでの展開ということで、今ならタイタンズなどが代表格でしょうか?でも「鈍足だからこいつが走るはずがない」という先入観も利用可能。セットバックをよく使うチームなら、鈍足QBの逆転チャンス!ということで伝説の兄貴のラン(若いからまだ走れてるけど)は動画でお楽しみください。
番外編: お前が入ったら走る!それはもはやRBなのではないか?
こんなQB: テイサム・ヒル、ジャコビー・ブリセット(2020)
説明不要。
初の17週シーズン。QBのランは炸裂するか!?
ということで以上、よくある「QB走るぞ!」シチューエーションでした。もっと当てたいならとりあえずレイブンズの試合見ながら1st&2ndダウンでも適当に言いましょう。当たるはずです。
おそらく全2回で終了するシリーズ「プレイ当てるおじさんの思考を因数分解する」でした!もし万が一リクエストがあれば気軽にご連絡ください。投げ銭はモチベーションになるので、もっと気軽にお願いしますw 体重落としたいので、貯めて豪勢な肉を目指します。
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