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ドラフトピックだらけの水泳大会

どうも、本当はアフター8をアラサー女子と過ごしたいのに、GWは毎日マリオカート8を娘たちとやって過ごしているDreです。
みなさん、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?

ゴールデンウィーク前半はNFLドラフトがありましたね。我らが49ersは3日間で以下の選手をドラフトしました。

1巡目: 3位 QB Trey Lance (NDSU)
2巡目: 48位 OG Aaron Banks (ND)
3巡目: 88位 RB Trey Sermon (OSU)  102位 CB Ambry Thomas (UM)
5巡目: 155位 OT Jaylon Moore (Western Michigan)  172位 CB Deommodore Lenoir (Oregon) 180位 S Talanoa Hufanga (USC)
6巡目: 194位 RB Elijah Mitchell (Lousiana)

QB, OL, RB, DB! ポジションも固まっているし、そのうち二つはすでに展望を書いていたポジションなんで、改めて全員のプレイフィルム(っていっても1,2試合くらい)レビュー後のドラフトリキャップこれらのポジションの個人的な展望を今回は書こうと思います。

ついに来たぞ。Dual Threat QB!!!

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2021ドラフト、最大の注目となった全体3位のドラフトピック。2022,2023の1巡含むパッケージとのトレードで49ersが獲る未来のフランチャイズQBは誰だ‼トレードが3月下旬ということで、この話題だけでNFLネットワークの中の1割くらいの人の年収を稼いだと思われます。

Mac Jonesというあからさまな誤情報にメディア、ファンが踊らされる中ピックされたのはTrey Lance a.k.a. 奴隷・ランス。個人的にはTrey LanceはFCS出身ということでハイライトしか見ていなかったので、Fields予想をしていました。改めて2試合を見た印象としては:

Pros:
プロスタイルオフェンスの経験があり3 step, 5 stepでのタイミングパスがしっかりと投げ込めるファンダメンタルとプログレッションへの慣れ。
ディフェンスのプレッシャーがきても投げ切れるパスファーストなQB。
モビリティはもちろんあるので、シャナハンのPAの横展開にも強いし、いざとなったら走るというディメンションを作れる。
ミスが少ない。
Consに挙げるポイント以外は基本的な能力はすべて高い(肩が強い、ファンダメンタルはしっかりしている、身体もでかい)

Cons:
パスコントロール。タッチはいいけど、ちょっとミスコントロールが目立つ(特に2020。でも一試合しかなかったので何とも言いにくい)
とにかく試合経験の不足。FCSで二部出身、しかも2020は1試合のみ。

目指すところはBUFのJosh Allenのバケモノ肩はないけど、その分ミスが少ないQBといったところか。NDSUのコンペティションレベルが低かったので、じっくり育てて開花させたい。

2021年シーズンの開幕当初はJimmy Garoppoloが先発とみて間違いないのではなかろうか。もし万が一、Jimmyへの怪我などなくTrey Lanceが開幕スタメンとなった場合、上記のJosh Allenレベルをすでに到達できる見込みがついたということになる。ラッセル・ウィルソンがシーホークスで開幕スタメンだった時をイメージしてもらいたい。シーズン中にJimmyが怪我をしたり、調子が悪ければ5試合目以降にTrey Lanceが先発昇格もあるか。その時、Jimmyのトレード先があるのかも要注目ポイントだ。他チームのQBの怪我動向、49ersそのものの成績にもよるだろう。

シャナハンさん、OLは問題なかったのでは⁉

2020年シーズン、Cを中心に怪我によりメンバーの入れ替わりが激しかったOL。ファンから酷評されながらもシャナハンHCは”OLは皆さんが言うほど悪くない”スタンスだったところが...蓋を開けてみるとオフシーズンで一番資源を突っ込んでいるかも⁉

以前のレビューでも最優先と言っていたLTウィリアムズをOLとしてリーグ最高給で契約更新したのみでなく、シャナハンの古巣アトランタからCアレックス・マックを獲得。個人的にはLT-C-RTを確定させたので、ドラフトは3-5巡あたりでIOLを一人獲るくらいと予想していたところ、なんと2巡で一人、5巡で一人という大盤振る舞い。それぞれの選手の特徴はこんな感じ。

2巡目: 48位 OG Aaron Banks (ND)
INDの名Gネルソンの後任として3年間先発出場した6' 5" 325 lbsの巨漢。
サイズと力を活かしたパワーブロッカー。ただし、少し上半身主導でクイックネスが弱点に見える部分も。
NDのプレイはインサイドゾーンを中心としていたので、それでも問題がなかったと思われるが、シャナハンのアウトサイドゾーンにどれくらい適正があるかは要確認。
また、NFC西ではAaron Donald, JJ Wattという超速選手がいるのですこし心配か。一方、捕まえたら勝ちというタイプでもあるので、プレイコールが見ものか?
最後に、背番号がなかなかniceであるが、NDの先輩で5th Year Optionを行使されたマグリンチー君に取られているのが残念である。NDは69好き。

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5巡目: 155位 OT Jaylon Moore (Western Michigan)
今の状況でOTとは如何に⁉マグリンチーが今年だめだった時の保険か⁉と思いビデオを視聴。
OTとしてはファーストヒットが強く、力勝負には負けないがフットワークが少し重いか...バランスは良いが前に突っ込み気味だな...Tとしては時間がかかるかな...
と思ってたらG経験もありとのことで納得。RGがBanksとして、LGでトムリンソンと先発争いをしてくれるまでになることを期待。

OLは一人飛ばしでも有力選手がいればユニットとしては安定感がアップする中、OGをも補強したドラフト。OLフェチとしては素晴らしい。アレックス・マックも歳なので、個人的にはBrunskillには機動力も活かしながらCの練習もじっくりしてほしい。怪我がなければなかなかのユニットになるか。痛いのは繰り返しになるが、同地区にAaron Donald, JJ Wattというバケモノがいること。Nick Bosaはこっちでよかった...

使い捨てにしてもクオリティは大事。RB。

さて、これまでレビューをしていなかったポジション一発目はランニングバック。2020シーズンはRaheem Mostertを初の開幕エースとして起用も、馬車馬のように働くWork Horseではなく、様々なRBを使い分けるRBBC (RB by committee)でキックオフ。シーズン序盤はMostertの独走が2週連続で飛び出し幸先が良いか?と思いきや、そこから49IRSの異名を代表するポジショングループへ。FBはJuszczykが安定していたものの、HBは計5名が結構な量出場するという異常事態になった(Mostert, Tevin Coleman, Jeff Wilson, Jerick McKinnon, JaMycal Hasty) 。

上記5名のうちTevinとJerickは3巡指名でリーグ入りしたものの、残り3名はUDFA。去年もUDFA中心だったので二人とったのは驚きだった。

3巡目: 88位 RB Trey Sermon (OSU)
今ドラフト2人目のTrey a.k.a 奴隷。
縦意識が強く、ワンカットバックで上がってくれる、ゾーン向きのRB。
LOSまでのスピードは早くないため、Mostert, Wilsonといった去年活躍したRBとは違うタイプか。
OSUのOLの強さゆえに判断が難しいが、コンスタントにヤードは稼げるか。
ただ、Defを避けて道を作るタイプではなさそう。
なにより良い笑顔をしているので、キトルと並んでほしいものである。

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6巡目: 194位 RB Elijah Mitchell (Lousiana)
こちらはMostertやWilsonに近いタイプか。ぬるぬる走っていくタイプ。
ただし、トップスピードはそんなに速くなさそうかつ、緩急をつけるのはうまくないか?Wilsonにより近いタイプと思われる。

RBは昨年から一新し、Tevin ColemanとJerick McKinnonが移籍。パスキャッチに強いバックが少ない中、二人ともそれなりにキャッチもできることから、キャンプでも残るのではないかと予想。メインはMostertとSermonになるのではないかとみている。また、獲得したOGのタイプを考慮すると、2019年途中から、Stretch (TE外を狙うアウトサイドゾーン)が増えていたが、もう少しWide Zone(TEの中が最初のアプローチのアウトサイドゾーン)も復活するのではないかと個人的には思っている。

帰ってくるのか、アナリストシャーマン⁉

49ersは昨年の野戦病院状態もありプレイオフを逃したものの、ロスター的にはリーグ屈指との評価は変わらず。ドラフトでもニーズは少ないといわれていたものの、あえて言うとQB, OL, DB, DEという状況。QB、OLについては前述の通り上位で補強したが、少し心配な部分がDB, DEである。
DEはDee FordとNick Bosaが復活すれば事足りるなか、最大の心配はCB。
今回のドラフトではCB2名とS1名をドラフト中~下位で指名。

3巡目: 102位 CB Ambry Thomas (UM)
2020 opt out組。フル試合のビデオを発見できずハイライトとシニアボウルの練習を中心に確認。
かなりアグレッシブなタイプで、サイズはないが前への意識が強いCB。サイズがでかいわけではないが、実際のサイズよりフィジカルなプレイがパス・ランの両面ででき、ボールスキルも高い。
ここまで言うとかなり良さそうだが、一方でハイライトを見ても気づくくらい、奥を抜かれているのが心配。アグレッシブゆえにリスクあるプレイをするタイプか。
フィジカルに戦うと言ってもサイズは平均的なため、NFC西においてはDK Metcalfなどとの勝負は厳しいと思われる。
2021年は2本目CBの位置を戦うと予想。K'Wuan Williamsも歳になってきているので、ニッケルの後釜としても育てる可能性あり。

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5巡目: 172位 CB Deommodore Lenoir (Oregon) 
Oregonではナンバーワンコーナーだったと思われる。
Ambry同様、サイズからは想像できないフィジカルなタイプだが、パスカバーに限る。
カバーはアイランドに置かれていることもあり、アウトサイドでのバンプアンドランが得意か。テクニックを磨かないとイエローフラッグが怖い。
WRをミラーしているのでしょうがない部分もあれど、あまりにもバックフィールドを見ておらず、ランサポートは弱い。
正直少し博打なんじゃないかと思っている。。。

5巡目:180位 S Talanoa Hufanga (USC)
USCではDeepからニッケル、パスラッシュブリッツまであらゆるところにラインアップ。
すべてのポジションでそつなくプレイできる柔軟性が最大の魅力か。
ただし、去年のSimmonsみたいにバケモノではないのであしからず。
初年度はダイムパッケージなどで柔軟性を活かして入ってくるか。キッキングで重宝しそうな予感がする。

DBは昨年の先発メンバーがほとんど再契約を果たしたものの、CBがシーズン中から層が薄かったことが心配される。今ドラフトの2名とも、即戦力エースとは思われない中、Jason VerrettというミスターIRがエースCBであることが最大のリスクと言える。この男、Jimmy Garoppolo以上にスペランカー体質である。ベテランの安心感含め、ドラフト後になったことで、FAとなったRichard Shermanの再契約や、大物(Jimmy G含む)トレードでのエース級獲得の可能性に注目したい。

ドラフトの後の注目ポイント

ということで、NFLファンにとってオフシーズン最大のイベントであるドラフトが幕を閉じた。次はキャンプだが、正直キャンプの情報は、49ersがMac Jonesを獲る並みに信憑性がないことは皆さん承知の通りだ。

間違いなく暇になる時期だが、僕はIsaiah Wilson選手の逮捕という大ニュースがにぎわしてくれるのじゃないかと踏んでいる。彼の2年目の飛躍に期待しながら、シーズンインを待とう。

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