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日本語教師1ヶ月目のできごと

5月ももう終わりますが、4月から勤務開始して最初のひと月は、想定していないことだらけのエキサイティングな毎日でした。

想定外その1:2週間声が出なくなる


4月中旬から喉の風邪を引き、2週間近く全く声が出なくなりました。クラスを持ってわずか10日で!喘息持ちなので、1日だけどうしても勤務できる状態じゃなく、泣く泣く代講をお願いしました。

ハイ、休んだの1日だけです。声出てないのに授業してました!自分でもそんな離れ業ができると思いませんでしたが、結果できました。勤務校は学習者中心の指導スタイルなので、学生が話せていれば、わたしが話せなくても良いのです。

とはいえ、指示ゼロという訳にいかないので、学生の名前や定型の教室語彙を読み上げアプリに登録して使ってました。休んだ日に色々試してみましたが、このアプリはSEも面白くて、学生のウケが良かった。声が枯れていなくても使えます!

想定外その2:はじめての代講

そんなこんなで声が出ていない最中に、なぜか他の講師の代講もしていました。打診いただいたのは、クラスを持って1週目が終わるか終わらないかのタイミングで、まだ風邪を引く前でした。

まさか自分のクラスもままならないうちに、代講を頼まれるとは思っていなくて「予定は空いてますけど、わたしで務まりますか?!?!?!」と答えましたが…オファーしてくださった常勤の先生は、YESともNOとも言わなかったです(笑)

単発の代講はすごく難しくて、反省しかありませんでした。声が出ていても上手くできたか自信がない。急に代講受けてくださった先生には、足を向けて寝られません。日頃自分のクラスで、いかに学生に助けられているかということを感じた経験でした。

想定外その3:学生に恵まれすぎる

わたしのクラスは、極めて手のかからないクラスでした。これがそもそも一番の想定外かもしれません。日本語学校全般に関して、学生の遅刻欠席居眠り当たり前、言い訳屁理屈上等の世界だと聞いていた、はずでした。

同僚の講師からもそんな話は日常茶飯事で聞くし、わたしのクラスもゼロではありませんが、遅刻欠席はかなり少ない。宿題忘れもない。あれ、聞いてた話と違うが…、と戸惑いました。いつ訳の分からないワガママを言い出すんだろうかと。

好奇心旺盛で勉強熱心、ナチュラルボーン陽キャの学生と、受け身ではあるが前向きで素直な学生が、バランス良く集まった。おそらくホントにただの偶然です。仲が良くオープンな雰囲気があるおかげで、理解の速い学生もゆっくりの学生もフェアに活動に参加できていました。

学生同士の人間関係となると、教師の介入にも限界があります。ホントにとっても助かりました。いつまで経ってもささやき声しか出ないかわいそうな講師に対しても、クラスの学生達は優しかったです。

そしていざ声が出るようになると、自分の発話に無駄が多いと気づくようになりました。「声が出ないと皆一生懸命聞いてくれるでしょ?」と常勤の先生は笑ってましたが、わたしにとっては授業でしゃべりすぎないためのトレーニング期間だったなと思います。

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