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うつ病人、コロナ患者を看病する①

昨年の年の暮れ。
夫からLINEが入った。
「なんだか熱っぽい。晩ごはんの支度お願いできる?」
(我が家では現在夫が家事を担っている)

その日も体調が思わしくなく、こたつで横になりながら私はその連絡を受けた。
「ごめん、今日は体調悪くて無理だ」
苦渋の決断で返信した。

「わかった。何か買って帰る。」
そんな夫の返信をぼんやり眺めていた私。ふと気づく。

これってコロナの可能性あるよな!?

アドレナリンがどばーっと出て、私の体にスイッチが入った。
すぐさま最寄りの薬局に走り、とりあえず抗原検査キットを2つ購入。閉店ぎりぎり、間に合ってよかった。

家に帰ると既に夫はお弁当を2つ買って帰ってきていた。
「いや、今はそんなにつらくないんだ」
とのこと。熱もない。
なんだなんだよかったねと2人でお弁当を食べた。
一応抗原検査もしたけれど、陰性だった。

我が家はダブルベッドで寝ている。
「今日寝る場所どうする?」
「一応念のために分けておこうか。」
夫がベッドを使い、私は隣のリビングに客用布団を敷いて寝ることにした。

なんだかさみしくて、寝室とリビングを隔てる戸は開けたままにしていた(部屋を分けた意味がないのでは)。

うつらうつらしながら、夫がめっちゃ咳してるのを聞いていたのは覚えている。

そして翌朝…。

(つづく)

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