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うつ病人、コロナ患者を看病する ②

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翌朝。
夫ががっつり高熱を出していた!

私の頭の中がぐるぐる回転する。
あの病院は昼から発熱外来があるからすぐに電話して。
病院行くまでに食料買い出しに行って。
ポカリとかも買っとかなきゃ。
消毒もいるな。
病人ってなんなら食べられるかな?

感染対策は万全にしてスーパーとドラッグストアに駆け込み、目についた必要そうなものを片っ端からかごに突っ込む。
とんでもない量の買い物をした。

家に帰ったらすぐ発熱外来に出発。
つらそうな夫を見ているのはこちらもつらかった。

手早い検査と診断の結果、コロナ陽性。
薬は解熱剤しか出ないとのことで、それだけもらって帰った。

そして、ここから約1週間に及ぶ私と夫の隔離生活が始まった。

食欲はあるとのことだったので、昼食に野菜たっぷり煮込みうどんを出した。
食べ終えた器は廊下に出してもらって、私はマスクをしながら食器を洗った。

トイレだけは共有しなければいけないので夫は触れたところを全部除菌シートで拭きながら使っていたらしい。
私は私で使う前に全部除菌シートで拭きながら使った。

食料はたくさん買い込んだからなんとかなる。

こうして、隔離生活も順調に進み、なんなら私の家事復帰のいいタイミングになる。

はずだった。

(つづく)

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