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這ってでも仕事に行きます

最近、転居と同時に通院する病院が変わった。
心療内科を掲げている新しい病院は近所ではまあまあいい評判らしい。
お年を召した男性のお医者さんが新しい私の担当になった。

初めて訪れたのは2週間ほど前。
なんだか眠れず、不調が続いていたので、薬はまだ残っていたが行ってみた。

先生は、私がとてもたくさんの薬を飲んでいることに驚いて、
「若くてこれから妊娠する可能性もあるのに、これだとお腹の子どもによくない影響がありますよ。薬を減らす方向でやりましょう。」
と言った。その日は何も処方されず、夜に疲れて眠くなるくらい日中たくさん活動するように、と言われた。


そして今日。
3日連続で仕事を休み、これはちょっと変かもと思い、再びこの心療内科を訪れた。

私「一昨日から仕事に行けていなくて、なんだか朝起きると体が重くて動けないんです。」
先生「そんなに仕事がつらいなら、まだ若いし転職してみるという手もありますよ。」
私「でも今の仕事は好きなので辞めたくないんです。」
先生「例えば、私たち医者は朝ちょっとつらくても、這ってでも仕事に行きます。なぜなら患者さんが待っているからです。あなたも、そのくらいの気概で仕事に行った方がいいんじゃないですか。」

心にずーんときた。
パートだから、勤務日振替ができるから、という甘えを見透かされたような気分。
私は休む決断をするのが早かったのかもしれない。

先生「それから、日中寝ていたら夜眠れないのは当たり前ですから、日中横にならないこと。」

仕事が終わって帰宅した後ごろごろしていることまでばれていた。
厳しいことを言われているのだけれど、納得感が半端じゃなかった。

それから、今私が飲んでいる薬のひとつを取り上げ、
先生「これはとても重い精神病の人に出す薬なんです。副作用もこんなにあります。この説明は受けましたか?」
私「いえ、初めて知りました。」
薬について無知なままただ出されるがままに飲んでいたことが少し怖くなった。

そうして、副作用の糖尿病についての検査のために採血をして終わりとなった。


今まで通っていた病院も悪くなかった。
けれど、今の先生の方が私の生涯の健康に気を配ってくれている気がする。
毎回少し厳しいことを言われるけれど、この先生と一緒に減薬に励みたい。

とりあえず、帰ってから寝ないために、やることをたくさんリストアップしよう。
そして来週は這ってでも5日間仕事に行く!

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