なんで音楽やってるのか考えるために10ヶ月休職した話
私は昨年末まで約10ヵ月ほど休職をし、音楽活動(他にも目的はあったが)に時間をあてる生活をしていた。
そもそもなぜ音楽活動のための休職期間を取ったかというと、タイミングだとか時間をかけて学びたいものがあったとか色々な要因があるが、一番は自分の音楽スタンスを明らかにするための時間を取りたいということであった。
別に職業(一部仕事としても活動はしてるが)でもなければ、世の中に強く主張したいことがあるわけでもない。
ましてや特段に音楽の才能があるわけでもないし、当然他人に強いられてやってるなんてことも一切ない。
一体どこにモチベーションがあるのか、全くわからない。
何に、誰に、なりたいのか、全くわからない。
こういう疑問は考えても時間の無駄だという話もあるだろうが、何にでも根拠や拠り所を求めてしまう自身の性格上、音楽に対するスタンスを持たないと一生近所でフラフラして出ていかないで終わるような感覚があった。
社会人は忙しく、日々かけられる音楽の時間は限られ、決して無駄なものに時間を使わず日々しっかりと決めた制作、練習スケジュールを地道にこなすこと、それこそが二足のわらじを選んだ者の宿命。
しかし、そんな中では「スタンスを見つめよう!」はできない。
そこで休職という有り余る時間の中心に音楽を置き、金目当て、知名度向上目当て、アーティスト気取り、職業作家気取り、いろんな風が自分に吹くままに流されてしまうことで、一切の風が止んだ際に自分に残るものが音楽に対する答えなのではという思惑があった。
では、10ヶ月風に吹かれ続け、何が残ったのか。
これに関しては何度推敲してもうまく表現できなかった。
削ぎ落としていいものは多かったし、一方で風は新たに吹き続けるものでもあった。
見えた道(だけ)を走れるか。
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