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【Gapyear体験記#17】 川口裕登さん

名前 川口裕登                             年齢 23歳 
期間 2020年4月〜2021年3月 (大学休学)
滞在国 日本

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(左が川口さん)

現在の活動内容(職業や学業)はなんですか?

関西大学の人間健康学部で学んでいます。ギャップイヤーBrothersを運営し、​​休学を選択した2人の大学生で、百人百色の休学ライフについて発信しています。​​​​


ギャップイヤーを選択した理由は何ですか?

まず、大学3回生から4回生になるときに、あれ就活したくないな、そもそも就職をしたくないという気持ちがありました。周りはインターンに行っているものの、行く気が起こらなくて、なんであんな黒スーツを着ていかないといけないのかなど、就活に対して疑問がありました。さらには周りの先輩が休学をしていたことなどから、もともと休学をしてみたいという欲がありました。さらに、もっと勉強がしたいと思うようになっていたことや海外にいきたいという思いもあったので休学することを決めました。

ギャップイヤー中には具体的にどんな活動をしていましたか?

コロナが始まったため、海外には行けないことを承知の上で、休学を選択しました。なぜなら、自分にとって海外にいくことは、いろんなことをもっと知りたい、学びたいという目的を達成する手段のひとつだったからです。

また、大学でたまたま福祉の授業をいくつか履修した時に「身の回りにいつでもどこでも困っている人たちはたくさんいて、いつ自分がその立場になってもおかしくない。」と世の中のリアルが身に染みて感じ、先生にお願いしていろんな現場をついて回り、たくさんの社会のリアルを初めて勉強した経験から、休学中は、もっとボランティアなどで社会の現場、特に大きな思いを持って活動している人たちを見たい、勉強したいと思っていました。なので、社会福祉関連の大人と会うことで学びを得ることを積極的にしていました。

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↑ボランティアに積極的に参加していた時の様子

そして就活をしたくない理由の1つとして、自分は社会を知らなさすぎるなと感じていました。また自分のことを見つめ直して、自分を知らないといけないと思いました。そのためにはいろんな人に会って、何をしているのか、どんな思いで働いているのかを知る必要があると思い、大人との繋がりを作りにいっていました。そして、その中で声をかけてくださった方の、生活困窮者の支援団体の立ち上げに関わっていました。

また大学3回生の時に大学で教授が、ギャップイヤーの話をしてくれた授業がありました。それは自分の中で休学という選択を間違いないわ!、俺は休学しないといけないと思わせてくれた授業で、休学中にもその授業をやると聞いたので、その年は休学中の自分達から授業をさせてくださいとオファーをし、大学でギャップイヤーに関する授業をさせてもらいました。

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↑大学でギャップイヤーについての授業をしたときの様子

ギャップイヤー中の経験が、その後の生活(仕事や活動等)にどのように活きていますか?

まず休学やギャップイヤーは100人いたら、100通りの休学やギャップイヤーがあって、答えがないからこそ自分で正解を作っていかないといけないと考えています。人のことを真似をしているだけでは、正解を作っていくことはできません。だからこの期間で、自分の正解を作っていくには、さまざまなことを経験して自分の中での当たり前を作って選択肢をたくさん用意して、その中から自分で選んで答えを作っていくことの大切さを学んだことは、今もとても活きていると思います。

また、休学を仕切れた、休学を選び切れたことが、自分の中で、すごい自信になったと思います。コロナ禍で、先が読めない期間での休学だったので、自分の意見や考えを最優先して、休学という選択を仕切れた自分が自信に繋がっているからです。

休学して〇〇を得られました!って言えたら、ベストだけど、別に得られたものが今無くてもいいと思います。その選択肢を今の日本に置いて選び切れただけでいいと思います。この1年で何を学びましたか?と就活でもよく聞かれたのですが、5年、10年先になってみないとわからないような気がします。休学をし終えた直後に実感として結果はわからなくても、5、10年が経ち、振り返ってみたら、何か結果が出てくると考えています。むしろ、短い時間で得られる結果ほどつまらないものはないなと思っていて、大きな結果は未来になってみないとわからないと考えています。



ギャップイヤーを取ってよかったと思うことや、メリットはなんですか?

まず、一つが普段入らないようなコミュニティーに入って特に大人の人達と何かをするのが多かったので、プチ社会人としての目線を得られ、大学の学びへの見え方、取り組み方が変わったことです。復学後の今が人生で1番勉強しています。それは1番のメリットだったと思っています。もう一つは、自分が1年周りと時を遅らせることで、周りを客観視することができるようになったことです。同世代がコロナ禍で就職活動をする様子をみている中で、自分は何がしたいのだろうと考えることができました。そして、周りを客観視すると共に、自分についても客観視できるようになったのはとても大きなメリットだと思います。

ギャップイヤーについて気になっている方へのメッセージをお願いします。

「迷っているならばやれ!」

今しかできないですし、あの時こうしとけばよかったな、と思うことが1番勿体無いなと思います。私は休学することへのデメリットは、周りの友達と一年遅れることしか思いつきません。だからデメリットとメリットを比べた時に、メリットの方が明らかに大きいと思います。さらにこの休学期間に、結果を求めなくてもいいと思います。自分がどうしたくて、どういう思いで、その選択ができるのかが1番大事だと思うから、もし迷っているんだったら、休学をしちゃえと思います。

「後悔のないように。」とよく言いますが、私はそれは違うと考えていて、例えば、休学してたらどうだったかな、休学してなかったらどうだったかなってどっちの選択肢を歩んでも、絶対にどっちかの思いになるわけなので、後悔は避けられないものです。だからこそ、私は自分の選択に自分自身が納得できていることが大切だと思います。

⭐️川口さんのインスタグラム

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日本ギャップイヤー協会とは
”日本でギャップイヤーを広める、支える”ことを目標に活動しています。毎月7日、日本時間19:00からオンライン交流会を行っています!現在ギャップイヤー中の方、ギャップイヤー経験者の方、そしてギャップイヤーに興味のある方は是非是非参加してみてください!

質問等ありましたら、InstagramのDMまでよろしくお願いします!


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