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⑦「Catch」(心を掴む)

どうも!ジャパンダくんです!
本日も早速内容に入っていきたいと思います!


今回は、【初級編】コミュニティ創りの「4C」の内容に入っていきます。

いよいよ、【初級編】における最後のチャプターになります。

これまでの【初級編】Sympathy(共感)での内容は、

あなたのコミュニティを創り上げていく上でのベースとなる部分を意図的に言語化し、

「共感」を起点としたコミュニティを創り上げていく上での準備における内容が中心でした。

このように、「コミュニティ構築・運営CAMP」では、1つ1つのチャプターごとに形成され、

最終的にあなたのコミュニティは、まるで光り輝く「宝石」になるイメージができてきたかと思います。

ここからのコミュニティ創りの「4C」では、

あなたのコミュニティ(宝石)を支える土台を創り上げていくイメージをすると理解が進みます。

実際の宝石では、石留め(セッティング)と言われる作業に当たりますが、

仕立てする工程の中で、とっても重要な部分だと言われています。

コミュニティ創りにおいても、この土台となる形成は同様に重要です。

つまり、これまでの内容で様々な角度から言語化してきた内容をもとに、あなたのコミュニティを実際に創り上げていく作業になります。

コミュニティ創りの「4C」では、最終的にコミュニティにおけるコンセプト(新しい意味)を見出していき、

コミュニティ構築における土台を創り上げることができるようになります。

そして、ここでのインサイトから考える「Catch」(心を掴む)はコミュニティのコンセプトを考える上で最重要項目になります。

今、タイトルを聞いて

「インサイトって何だろう」

「心を掴むってどういったこと?」

こんなふうに思いましたよね。

このインサイトは、なかなか日常生活で使うことがなく、

形がないものなのでイメージすることが難しいといった印象を持たれている方が多いです。

突然ですが、「仕事と私/僕、どっちが大切なの?」とパートナーから聞かれたら、どのように答えるでしょうか?

こう尋ねると大抵の場合は、「あなたに決まっている」か「どっちも大切だ」という答えが返ってきます。

しかし、ここではどちらも間違いな可能性が高いです。

正しい答え方は、「寂しい思いをさせてごめんね」と謝罪して抱きしめることです。

この手の質問を投げかけるとき人は、

「本当の答えなんて求めてはいけない、寂しいからもっと構ってほしい」

と言えないだけなのだというのがロジックです。

これが全てのケースで有効な回答だとお約束できませんし、お勧めすることもしません。

それでも、この考え方には妙に納得させられるものがあります。

つまり、「本当に言いたいことは言葉にならない」

ということは実は私たちはよく知っているはずなんです。

図を用いて少しイメージをしていきます。

図では、氷山を例にそれぞれ「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」「インサイト」の位置関係を表現しています。

ハーバード大学のジェラルド・ザルトマン博士は著者「How Customers Think」の中で、

私たち人間は自分の意識のうち5%しか認識しておらず、残る95%の無意識が思考や行動に大きく影響していると述べています。

5%が本当に正確な数字かどうかについては検証が必要かもしれませんが、

それでも、大きな部分が無意識のうちに行われているというのは、今のところ正しい理解です。

意識全体を氷山になぞらえるなら、人が欲求を自ら言語化できるのは海面から突き出した部分だけです。

これを「ニーズ」と呼びます。

一方で、海面下には意識すらできない、

気づいていても言語化できない、無意識の領域が深海に広がっています。

この部分にインサイトが眠っているのです。

海面から突き出して見える部分を「顕在ニーズ」

つまり、人間が言語化をしていて、「自分はこれが欲しい」といった認識の領域です。

先程のジェラルド・ザルトマン博士の言葉を借りると、

普段から我々人間はこの「顕在ニーズ」に対しての意識は5%しかないと言われています。

その反面、残りの95%は海面に隠れてしまっているため、言われてみると「認識」できる「潜在ニーズ」から

深海に向けてインサイトといった領域につながっています。

ジャパンダくん!

「何となく、イメージはできたけど、結局のところインサイトはどういったものなの?」

そう思いますよね。

ここでの、コミュニティ創りのインサイトとは、「まだ満たされていない隠れた本音」と定義していきます。

本当はそこに不満や苦痛があるにもかかわらず、その正体に本人すら気づいていない。

優れたインサイトとは聞いた瞬間に「言われたらそうかも!」となる場面があることです。

この感覚を生み出すのはこれから詳しく見ていく、「共感」と「発見」の掛け算です。

コミュニティを構築していく上で、

このインサイトを正確に捉えることができていないと、コミュニティの活動において、「共感」を得ることが極めて難しくなる傾向があります。

これまで500人の方とのコミュニティ構築における相談の中で、

「コミュニティを創りたいけど何から始めたらいいかわからない」

このような悩みは、このインサイトを正確に捉える前段階でコミュニティを創り、立ち上げ段階から「共感」を起点にできず、

最終的に多くの課題を抱えたコミュニティを見てきました。

でも安心してください。

僕たちはこのインサイト(まだ満たされていない隠れた本音)を見出していく第一段階はすでに完了しています。

前回のチャプターにおける【初級編】Sympathy(共感)での「振り返る・思いを馳せる」では、

「Catch」(心を掴む)を見出す過程としての効果を発揮します。

つまり、「共感」と「発見」の掛け算における、「発見」の土台は出来上がっています。

ここでは、前回の内容を踏まえながら、

インサイトを特定し、あなたのコミュニティが「共感」を起点としたコミュニティ構築ができるようにしていきます。

さらに、今回の「Catch」(心を掴む)のワークシートがありますので、

下記のLINE@友達追加して無料で受け取って実践形式で行って見てくださいね!

また、コミュニティ構築個別相談会も実施しているので気軽に相談お待ちしています!

インサイトの発見が「物語」の質を決める

では、本題ですが

実は、このインサイトの発見が、次のチャプターの内容にもつながっていく、

【中級編】Story(ストーリー)における「物語」の質を決めると言っても大袈裟ではないです。

どういったことかというと、

図では、【初級編】コミュニティ創りの「4C」から、【中級編】Story(ストーリー)で詳しく見ていく

Story(ストーリー)「5C」の全体像を

先程の「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」「インサイト」の氷山と合わせたものを表現しています。

海面にあたる「MCV」(Mission・Concept・Vision)は、「中心」を支える「MCV」として、【上級編】の内容として詳しく見ていきます。

「中心」を支える「MCV」は、必ず必要となる要素ではなく、

あくまで企業や個人単位での指針となる活動とコミュニティ創りを掛け合わせた形になります。

今後「起業を考えている」「既に起業している」もしくは「スタートアップ関連」などに興味がある人向けの内容になっています。

ここでは、【初級編】にあたる、コミュニティ創りの「4C」と【中級編】Story(ストーリー)「5C」に焦点を当てていくと、

「物語」(ストーリー)の「本質的部分の構築」の大部分が海面に隠れていることが理解できるかと思います。

しかし、「物語」というものは受け手となる「対象」があり、

「共感」といったものをもたらす上で、「表現」をするといった形が前提にあります。

海面に隠れていては「対象」となる受け手は「認識」することができないです。

「物語」の本質的部分のきちんと構築し、「表現」できるレベルまで引き上げることが、「物語」の表層部分の構築に繋がっていきます。

ここでも、「Catch」(心を掴む)は「隠れた本音を掴み取る」と表現できる理由になります。

インサイトのポイントは「葛藤」を探すこと

では、このインサイトをどのように特定すればいいのでしょうか?

ここでは、少しインサイトをベースにした構文を見ていきます。

図では、インサイトを記述するための基本構文です。

インサイトの構文としては、

「こんな所にこんな事に悩んでいる人がいます」

「でも、この人はまだ気付いてもいません」

「なので、それを当たり前として受け止めてしまっている」

つまり、隠れている潜在的に解決されるべき心の中の問題の「特定」から、

コミュニティ創りにおけるインサイトは始まります。

どんな状況にも隠れたインサイトは必ずあります。

常に、人間は「2面性」「3面性」を持っていて、多面的に人の気持ちはできています。

ここを考えるときのポイントが「葛藤」を探すことです。

「コミュニティ構築・運営CAMP」の「Catch」(インサイト)

少しイメージしていくために、

「コミュニティ構築・運営CAMP」でのコミュニティの内容を合わせてみていきます。

図では、「コミュニティ構築・運営CAMP」での「4C」を表しています。

ここでは、「コミュニティ構築・運営CAMP」での「Catch」(心を掴む)を、

「コミュニティはすごく当たり前の存在だが具体的な扱い方がわからない」と定義しています。

コミュニティといったものをあまりにもこれまで「自明」として捉えていたので、

我々は、その「知識」や「具体的な思考法」から「扱い方」「創り方」「運営の仕方」をまだもっていないという背景をベースにしています。

今までは、すでに存在するコミュニティに後から参加すればよかった。

コミュニティは当たり前にそこにあるものであり、創るという行為をしたことがない。

それは「食事を毎日している」からといって「料理が作れる」のとは違う。
という意味合いと全く同じです。

皆様が参加していただいている「コミュニティ構築・運営CAMP」のコミュニティでは、

このような「葛藤」を主軸に置き、インサイトを見出しています。

インサイトはなかなか言語として定義できていないことが多いので、まずはきちんと定義することで「認識」が高まります。

合わせて、「モノ」「コト」に関する「葛藤」を意識的になることが重要です。

【中級編】で詳しくみていく、

Story(ストーリー)「5C」に関しては、

インサイトを起点に、「物語」の表層部分の構築に該当し、

「物語」の「対象」に向けた構築をするといった手順になります。

その上で、コミュニティ創りにおけるStory(ストーリー)は「対象」となり得るコミュニティのメンバーの「心を掴むもの」でなければなりません。

その上で、「物語」の表層部分の構築面でも、最も重要なものが「Catch 」(心を掴む)です。

「Catch 」(心を掴む)をきちんと構築することは、「共感」を起点としたコミュニティ創りにおいて、

重要な「役割」を果たすことは理解していただけたかと思います。

ここまでの内容から、

コミュニティ創りにおいて、インサイトを特定し「共感」を起点としたコミュニティを創り上げていくことの

重要性は理解できたかと思います。

インサイト構文

ここからは、実際にあなたのコミュニティにおけるインサイトの特定を実践形式で行なっていきます。

インサイトのポイントは「葛藤」を探すことでした。

潜在的に解決されるべき心の中の問題の「特定」から、インサイトベースのコンセプト始まります。

そのため、「まだ満たされていない隠れた本音」を導き出していくことが大切です。

実は、この「葛藤」を導き出すために、必ず必要になることが「自分自身における体験」になります。

よく、このインサイトを特定するために、ユーザーへのヒアリングを行なったりと、

根拠の無いインサイトを導き出す間違ったやり方をしている人をこれまで多く見てきました。

これまでの内容からも理解できるように、

「まだ満たされていない隠れた本音」はお客様、あるいは、コミュニティのメンバー自体も言語化できていない領域です。

そのため、インサイトを導き出す起点は自分自身に問いかける行為が大切であり、

「自分自身における体験」から導き出すことが正解です。

でも、安心してください。

これまでの内容からわかるとおり、【初級編】Sympathy(共感)における、「振り返る・思いを馳せる」では、

3ステップごとに、「自分自身における体験」を言語化している状態が出来上がっています。

ステップ1「過去と現在の振り返り」
ステップ2「イベントごとにエピソードを振り返る」
ステップ3「行動を中心にきっかけと学びを振り返る」

これらの言語化した「自分自身における体験」を、図の「インサイトマトリックス」に当てはめていくことで、

「共感」と「発見」の掛け算におけるインサイトを特定する準備が出来上がります。

縦軸に「発見」のありなしを、横軸に「共感」のありなしを配置し、「自分自身における体験」から「葛藤」を言語化し記載していきます。

コミュニティを創り上げていく上で、捉えるべきインサイトは、図の右上が示すように「共感」と「発見」が同居する

「言われたらそうかも!」

という反応を生み出す領域でなくてはならないです。

誰もが昔から気づいていたのに、誰ひとり言葉にできなかった。

そのような心理を見つけて、「心を掴むインサイト」を特定させます。

図では、先程の、「インサイトマトリックス」における、

図の右上が示す「共感」と「発見」が同居する内容に心理状態を言語化し記載していきます。

「心理A」と「心理B」にはそれぞれ相反する心理状態を書き込みます。

「AだけどB」がインサイトを捉える基本構文となります。

つまり、隠れている潜在的に解決されるべき心の中の問題の「特定」から、

コミュニティ創りにおけるインサイトは始まります。

図では、インサイトを記述するための基本構文です。

「こんな所にこんな事に悩んでいる人がいます」

「でも、この人はまだ気付いてもいません」

「なので、それを当たり前として受け止めてしまっている」

上記の構文に、あなたのコミュニティにおけるインサイトを当てはめていきます。

このインサイトの取り扱いに慣れるまでは「AだけどB」という構文にこだわってください。

良いインサイトは矛盾した心の動きを捉えるものです。

ただし、インサイトは必ずこの構文で表現しなければいけない、というわけではないです。

慣れてきたら様々な言語表現で試していきます。

インサイトとストーリーはコインの裏表です。

的を射たインサイトが見つかれば、自ずと裏側に「共感」を起点としたストーリーを導き出すことができます。

そして、この両者の関係こそがインサイトから考える「Catch」(心を掴む)の軸です。

【中級編】Story(ストーリー)「5C」では、

あなたのコミュニティは、どのような葛藤に向き合い、どのように解決策を提示できるのか。

一本の筋を通すように、コミュニティ創りにおいて「一貫性」のあるストーリーを組み立てていきます。

いかがだったでしょうか。

今回は【初級編】コミュニティ創りの「4C」における、インサイトから考える「Catch」(心を掴む)の内容を見てきました。

ワーク「Catch」(心を掴む)

さらに、今回の「過去と現在を振り返る3ステップ」のワークシートがありますので、

下記のLINE@友達追加して無料で受け取って実践形式で行って見てくださいね!

このテンプレート通りにするだけで、コミュニティを構築していく上で、

これまでの「あなた自身の体験」から、

あなたのコミュニティ創りにおける、心を掴むインサイトを導き出すことができます。

また、コミュニティ構築個別相談会も実施しているので気軽に相談お待ちしています!


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