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異種異世代トークイベント。7月12日(日)午後3時より、児童精神科医・石川憲彦さんと、宮台真司さん登場です。

宮台真司さん、ライターの尹雄大さん、そして、小学校教員の岡崎勝さんが、宮台さんいわく「親業講座」を行ったのは、もう3年程前になります。月に一度、スリリングな講座を続けてたくさんのお父さんに参加いただきました。

その講座から誕生したのが『子育て指南書 ウンコのおじさん』です。宮台語録週間は、この本から何編か転載しています。

第3章 へんなおじさんの心得とルール より

教員や教育委員会では難しい……ひとりNPOで頑張る

1985年に放送大学が始まったとき、ますます深刻になる優れた教員の人材難を、IT(情報通信テクノロジー)が補うだろうと、確信しました。

その10年ほどあとから、一部の予備校が、最初は衛星配信を、やがてDVDを用いた授業を始め、名物講師が評判になって、確信が深まりました。

制度としての学校であれ、プライベートなEラーニングであれ、ITを使えば、教員人材的に稀少な授業を大人数でシェアできます。今後はそれに期待する他ない。

さもないと悪貨が良貨を駆逐するからです。大多数が感情の劣化を被れば「ノイズに憤激し、法外を指弾し、トランスに蓋をするクズ」が民主政を引き回します。

教員や教育委員会は、民主政の劣化に抗えません。日本会議系がどうのこうの、安倍晋三がどうのこうのと批判するのは、問題を小さく見積もりすぎです。

世界中を見渡せばわかるように、当面は社会全体の劣化を避けられません。社会は荒野になります。だからこそ「社会という荒野」を生き延びる戦略が必要です。

僕のような存在がITを味方につけて「ひとりNPO」として頑張れば、「斜めのおじさん」の機能を最大化し、多くの子どもたちに届けられます。

「社会という荒野」を、沃野(よくや)に変えるのは無理でも、荒野を長い時間生き延び、来るべき復活のときに備えてリソースを保つことくらいはできます。

来るべき復活のとき……宮台さんの予言めいたこの文章。新型コロナウイルスによって、荒野の様相はかわってのでしょうか。

宮台さんと同じように、20年くらい前から荒野を想像した児童精神科医がいます。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』という子育て本の編集委員でもあります。

石川さんは新型コロナ流行後、早々に『アフターコロナ世代の子育て』を刊行。

この二人がコロナ禍のなかで、子どもたちと生きるとき、未来を拓く知恵を語りつくします。進行役は『おそい・はやい・ひくい・たかい』編集人、小学校教員の岡崎勝さんです。




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