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ソムリエ・ワインエキスパート試験【#3 試験概要】

※この記事は「ワインチャンのワインラジオ」の台本です。「台本のみ」、「音声のみ」の内容もありますのでご了承ください。本編が気になる方は、ぜひstand.fmにて、下記ラジオをご清聴くださいませ。

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はじめに

こんにちは。ワインエキスパートのワインチャンです。

本日は「試験概要」についてお伝えします。長くなりそうなので、前回予告したもう一つの「勉強の流れ」については、次回にチャプターを分けます。

ソムリエ・ワインエキスパート試験:
一般社団法人日本ソムリエ協会が開催する呼称資格認定試験
(7月~11月頃、年に一度)

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の違い

  • 受験資格
    ソムリエ:飲食店や酒販店など、アルコールのサービスや流通・販売業務へ3年以上従事かつ資格試験受験時においても業務を継続されている方が対象。3次試験終了後に職務経歴書等の書類審査あり。書類審査に不合格の場合、一からやり直しだそうなので、くれぐれも詐称されないように。
    ワインエキスパート:20歳以上であればどなたでも受験可能。

  • 試験回数
    ソムリエ:3次試験まで
    ワインエキスパート:2次試験まで

 試験内容

  • 1次試験:ソムリエ教本の内容から知識を問われる(オンライン)

  • 2次試験:テイスティング(2021年度は吐器あり@コロナ)

  • 3次試験:論述・サービス実技(ソムリエのみ)

1次試験、2次試験ともに、ソムリエ、ワインエキスパートで出題内容に若干の差はあるそうですが、試験範囲や勉強する本質は変わりません。ソムリエ3次試験の論述は、2次試験の際に同時に行われます。
詳細はソムリエ協会のHPをご覧ください。

試験の日程

最新の2021年度について、全体の日程感を説明していきます。

3/1~7/15:Web出願期間

出願が完了し次第、最新のソムリエ教本が郵送されます。また1次試験に関してはご自身で会場を選んで予約する必要がありますが、この予約開始時期についても、出願するタイミングによって変わります。受験を決めていらっしゃる方はなるべく早めにお申し込みされることをおすすめします。ちなみに、3/1~5/31までの最初の3か月間に出願を完了された場合は、6/15~会場予約が可能になります。6/1~7/15までの出願期間後半に出願を完了された方は、7/30~(すなわち一次試験が始まった後から)会場予約を開始することができます。人が集中する恐れのある会場やエリア、また1次試験日程の終盤は満席になることもあるので、早めの出願・予約をおすすめします。

7/20~8/31:1次試験

試験範囲はソムリエ教本の内容。基本的なところから、重箱の隅をつつくような問題まで幅広く出題されます。出題量が多い分野などは、今後の配信で説明いたします。テストはCBT方式(CBT:Computer Based Testing)と呼ばれるパソコン上でポチポチ選択する4択問題が120問出題されます。制限時間は70分です。120問中何問で合格、という合格ラインは公表されておりませんが、例年60%から70%、すなわち72問~ボーダーが高くても84問程度正解することができれば合格ということになります。合否判定はテスト直後に画面上に表示されます。

CBTの受験会場は、テストセンターなど、好きな会場で、好きな時間に受けることができます。キャンセルも2,3日前までは可能なため、間に合わないなと思ったら日程変更可能です。もちろん前倒しも可能。つまり1次試験では受験票は送られてきませんので、予定を忘れないように注意してください。

また1次試験は最大2回受験可能。出願時に回数を1回か2回か選択。回数選択ができるのは出願時のみです。2回のほうが受験料は若干高くなりますが、不安でしたので私は2回にしました。もちろん1回目で合格すれば2回目を受ける必要はありません。2回目の予約をキャンセルして、2次試験に備えてください。ただし1回目で合格した場合も、2回目を受けることができます。例年2回目で落ちても1回目に合格していれば大丈夫なようです。

私はA判定で合格したいという思いから、7月で合格した後に8月に2回目を受けましたが、無念に終わりました。折角勉強・合格するのであれば、色々知りたい&結果として実力を何かの形で残したいという、ただの自分との戦いと自己満でしたが、A判定での合格を目指すと、目指すラインがもはや合格か不合否ではなくなるのでおすすめです(?)
A判定でのリベンジを果たしてくださる方を募集しています!(A/B判定:合格 C判定:不合格)

ワインチャン

もちろんカンニング禁止:2021年度では1名即刻失格の実績。
カンニング対策の徹底度は会場ごとに異なるようで、私は手のひらやマスクの内側まで確認されましたが、切羽詰まると、人間何をしてしまうかわかりません。せっかく受ける試験、試験も勉強も楽しむことができるようなマインドを持ちたいところです。。。

10/18:2次試験

1次試験に見事合格しましたら、次は2次試験テイスティングです。
2021年度では10/18の月曜日。1次試験と違って日程の選択肢はないので、しっかり仕事のお休みを確保しておきましょう。9月中旬頃に受験票がご自宅へ郵送されます。2次試験の会場は、国内の各主要都市(札幌~那覇 例:東京は新高輪プリンスホテルとホテル雅叙園東京)ソムリエ試験の方は、3次試験の審査対象となる論述試験も同日、同会場にて行われます。

テイスティング試験ではワインの外観や香り、味わいから、ワインの生産国やブドウの品種、収穫年などを、用意された選択肢からマークします。お酒が5種類、国際規格で定められた共通のグラスに注がれて提供されます。
価格帯は2,500円~3,500円程度。国や品種の個性が反映されやすく、比較的、造り手の個性によらない、試験のために大量に用意できるような、現行ヴィンテージ(その辺で購入できる)ワインが出題されます。

例年は以下の通り、いつかロゼやスパークリングワインも出題される時が来るのでしょうか。

ワインチャン
  • ソムリエ試験:ワインが3種類、その他のお酒(ウイスキー・ブランデーなどの蒸留酒やスピリッツ、リキュールなど)が2種類

  • ワインエキスパート試験:ワインが赤白2種類ずつ、その他のお酒1種類

2次試験の対策は、1次試験が終わってからでも十分間に合います。もちろん、ワインを飲む経験があるに越したことはないので、1次試験の勉強しながら、色々なワイン(価格帯も種類も)やお酒を楽しむのも良いですね。 1次試験ではワインの他、ビールやウイスキー、チーズなどの知識も問われるので、実際に自分で購入してみて味わうのも勉強になります。

11/29:3次試験

2次試験に合格すれば、ワインエキスパート試験は合格です。ソムリエ試験の方は、3次試験として、2次試験同時開催の論述(結果は3次カウント)と11/29のサービス実技を経て合格となります。お客様役の試験官に対して、お客様の前でワインの抜栓とデキャンタージュといった一連のサービス実技を行います。

3次試験の実績がないため詳細が分からず申し訳ございません。
今後ヒアリング・調査した後にリライトします。

ワインチャン

以上が、3/1の出願開始から、7月~8月の1次試験、10月の2次試験、11月のソムリエ3次試験までの流れになります。

試験の心構え

ソムリエ・ワインエキスパート資格の合格率は約30%~40%。1次試験から3次試験まで(ワインエキスパートであれば2次試験まで)、ストレートで(一年で)合格する方はそれよりも少ないということになります。ただし、合格率や合格ラインといった、数字におどらされる必要はないと考えています。

試験は絶対評価です。納得のいくまで勉強することができれば合格します。誰かが受かってしまったから私が落ちる、誰かが落ちてくれたから私が受かる、そういう試験ではありません。一緒に勉強する仲間や友人がそばにいらっしゃる方は、全員で合格することができる試験です。

誰かと比べることが、ご自身のやる気やポジティブなモチベーションになれば、ぜひ切磋琢磨していただきたいと思います。もちろん、ご自身の勉強の進捗をSNSなどで発信・管理される方もいらっしゃると思います。ただ、誰かと比較して、悲しくなる、ネガティブになってしまう場合は、その情報をシャットアウトしてしまって全然問題ないです。

勉強していると、また試験直前になると、模擬試験の正答率が何%だった、であるとか、ここまで勉強した、ここまで覚えた、という他の方の情報が目に耳に入ってくることがあります。(私もそうなんですが、)自己肯定感が高くないよという場合は、人と比べて私はダメだと思ってしまうこともあるかと思います。でも大丈夫です。人と比べる必要はありませんし、自分が何%正解しているかで落ち込む必要はありません。ご自身の勉強方法で問題ないということは、私が証明しておりますので、ぜひ焦らず、無理をせず、ご自身のペースで、楽しみながら勉強を続けていきましょう!

次回予告

次回は、試験概要を踏まえて、1次試験どのような流れで勉強していくかについてお話します。

それではこれからも、こつこつ一緒に頑張っていきましょう。
お疲れ様でした!

※この記事は「ワインチャンのワインラジオ」の台本です。「台本のみ」、「音声のみ」の内容もありますのでご了承ください。本編が気になる方は、ぜひstand.fmにて、下記ラジオをご清聴くださいませ。

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