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宇宙船ラフレシア号

初めて野外お芝居の公演を観た。こんなに楽しい世界があったんだ。演者の皆さん、自分軸で生きてはる。世界観がリアルに伝わる。生きてるってこういうこと。

2022年と2023年において、子どもの自殺者は500人を超えている。それでも学校は変わる様子はない…否、変わる変わると言いながらなかなか変わらない。その間子どもたちは育つ。彼らの自己肯定感は低くされ、学力や運動能力、年齢でラベリングされ、序列化される現実がある。


存在の承認と成長の過程


生まれた時、子どもたちは「ここに生きていてくれるだけでいい」と承認される。しかし、成長するにつれ、社会は「もっとできるように」「ちゃんとできるように」を求める。この「ちゃんと」とは、今目の前に見えている世界の基準に従うことだ。人は皆、そのように仕向けられている。

本来の子どもの姿


子どもは本来、この世界を探求しながら、それぞれのペースで役割を担って生まれてきた。太古の昔、人がまだ一動物だった頃、弱肉強食の世界を生き抜くために、自然と共に協働していたはずだ。人間はその後、様々な道具を使って住みやすい環境を作り上げてきたが、エゴと欲が膨張する度に、自然な状態から意図的なものへと変わっていった。

現代社会の矛盾


現代社会では、人は健康であるのが当たり前で、毎日働いている事が通常モードだとされているが、果たしてそうだろうか。病気になって仕事を休めば申し訳ないと罪悪感を感じ、子どもが急病で会社を休めば申し訳ないと謝罪する。そして周りの人達からも非難の目を向けられる社会。自分という内側の気持ちを忘れ、社会の中のペルソナを大切にして生きている。

不登校が増えているが「このままでは私ではいられない」と違和感を感じる子どもたちが増えている証拠だ。学校制度で苦しんでも居続ける子どもたちもいるし、違和感に気づかず楽しんでいる子もいるだろう。不登校が問題視されているが問題なのは学校制度の方だ なのに気付いているおとなは少数だ。

多様性の重要性


多様な人々がいてこそ社会は豊かになる。いろんな人がいてもよいし、いた方が良い。多様性を尊重することが生き残りの道だ。数年前に活動仲間から聞いたステキな町にヒントがある。

A町と海部町の対比

日本人の美徳を備えているらしいA町。勤勉さ、忍耐強さ、思いやり、おもてなしにあふれ、助け合いや絆を重んじる。しかし、そんなA町では自殺者が増加しているそうなのだ。

一方、日本一自殺者の少ない海部町は、自由主義的であり、個人主義的で、開放的。多様性を好み、同質性を警戒する。海部町の住民は「誰も空気を読まない」「誰も忖度しない」。まさに真逆をいく町。

海部町のエッセンスを取り入れたら


海部町は江戸時代の初期、この地に集まってきた人たちで作られた歴史があるそうだ。異なる郷里から様々な智恵を持ち寄り、今日の海部町を形成したのだ。横のゆるい連携が今日の海部町を築いてきた。

私たちも、Cuddleというグループの活動をしながら横の連携を大切にし、付かず離れず「智恵の持ち寄り活動」をしていきたい。

この世界は壮大なゲームであり、私たちは「マトリックス」のような現実の枠組みから抜け出そうとしている。《宇宙船ラフレシア号を楽市楽座、長田公演で観て》

Jane

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