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私の備忘録(?)

それは突然に起こった。
寝る直前に飲む水を口に含みながらストレッチをしようと立ったまま身体を前に倒し、勢いよく元の体勢に戻ろうとしたその時、何かがものすごい速さで胃から喉まで込み上げてきた。
私は咄嗟に、「これはすぐに何とかしないとヤバいやつだ」と急いで飲み込み、押し戻そうとした。
しかし、それは飲み込んでもなお、私の喉を苦しめた。
すぐに咳が出始め、私の身体は大きな異常を治そうとするかのように必死に咳をし続けた。
急いで傍にあったパソコンを開き、「この症状の病名はなんだっけ、とにかくはやく、」と思いながら、逆流、と打ち込み、逆流性食道炎の原因や対処法についてのサイトを見つけて開いた。
そこには前屈みの状態を長く続けることが原因だと書いていた。
確かに最近ずっとベッドの上で前屈みになりながら動画を見ていたな、と咳をする傍ら、そんなことを思いながら、次に対処法で水を飲むのがいいということがわかった。
それからキッチンに向かい、身体と心を落ち着かせようと水を少しずつ飲んで部屋に戻った。
水を飲んだ後はすぐに横にならずにしばらく時間をおくことと書いてあったので、私はスマホを手に取り音楽を聴いて時間を潰すことにした。
部屋の電気を消して椅子に座り、目を閉じながら音楽を聴くと、なんだか安らぐような気持ちがした。
机の上にあるものも気にせず、ただ天井を見上げて、音楽と自分の心にだけ耳を澄ます。
その環境がとにかく心地よかった。
実際、心が落ち着いたのか、私は色々なことを考え始めた。
今度はなんとなく外の様子が気になり、立ち上がってカーテンを開けると、意外にも外がとても明るい。
道路沿いの電灯が眩しいくらいに点灯していた。
空も普段は、真夜中は空が真っ黒いものだ、と思っていたが、今見ている空は深い青に、雲だと認識できるほどの白い形が見える。
こんな真夜中ならどこの家にも電気は付いていないだろうと思いきや、向かいの家々を見渡すと所々明るい部屋があった。
仕事をしているのか、動画でも見ているのか、それともただ電気を付けっぱなしにしているだけなのか、その部屋の中で誰が何をしているかなど私には想像しか出来なかったが、その様子を見ていると不思議と寂しさが和らいだ。
少し下から空を見上げると、月が見えて嬉しかった。
ちょうどその日見たドラマの影響もあって、この世の中の人はみな、悩みを抱えているんだなぁと改めてしみじみと感じた。
ここからまた考え始めてしまったのだが、正直に言うと、私の抱える悩みは他人からすればそんな大したものではない。
私の悩みを聞いて、どうしてそんなことで悩むの?そんな深刻に見えないけど?と思う人だってたくさんいると思う。
たまに自分でも何こんな単純明快なことで悩んでるの?って思うこともある。
今の私みたいに。
理想の自分や目標はもう思い描けている。
あれができたらいいな、こうしたいな、こうだったらいいな、
夢ばかりを見て何一つ動かず、ただ動画を見て無駄に時間を過ごす自分が嫌だ。
思っても行動を起こす前にやめたり、一旦始めてもすぐにやめたりして怠けに走る自分がとてつもなく嫌だ。
やりたいことは決まっているのに。
こんなことを思ったのはこれが初めてではない。
この問題をなんとかしたいと思っても、もう既に自分で試してみた解決策が上手くいかなかった経験を山ほどしてきたからか、今度もどうせ駄目だろうと思い、動けない。
もしくは動かない。
こういう自分の嫌な部分を根本的に直したい、自分に自信を持ちたい、のに。
ちなみに今は窓の外も眺めていないし、部屋の電気も付けている。
それは今の自分の状況をこのnoteに書き記すためだ。
最初はただ単に逆流性食道炎にあったことと夜の雰囲気が好きだということ、何か良い考えごとが進みそうだと思ったことを書きたかっただけだった。
でもいざカーテンを閉め、部屋の電気をつけて書き始めると、どんどん深く考え込んでしまい、悩みを書き連ねるうちに、いつの間にかネガティブな思考になってしまっていた。
それでもまだ私はこのように自分の悩みをここに書き出すことで自分と向き合う時間が大切だと思っている。
そして答えが出せないままそろそろ眠りにつく頃かと字を打ち込む手を止めようとしている。
きっとリラックス音楽を聞きながら書いているから良い気分になって変なことを書いてしまっているに違いない。
それでも自分の中にしまうのではなく投稿しようと思うのは何故なのだろうか。
もしかするとこうして私が悩んでいることを誰かに知って欲しかったからかもしれない。
書いている途中に何度か思ったが、これは読んでくれた人に利益を生むもので全くない。
だからこれは本当に自分の欲を満たすためだけに行うことだ。
喉の調子が戻ったこと以外、何一つとして解決したことはないが、0.1gほど心が軽くなった気がした。
note、そして最後まで読んでくれた人がもしいたなら、ありがとう。
では、また。


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