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珠玉の名曲「R&B5選」

以前イチローが稲葉氏との対談でこんなことを言っていた。

僕、同じことがずっと出来るタイプ。
4ヶ月間ほぼ一曲で過ごせる。
そうすると、好きだったアーティストがおやおや?と思ってくる。
詞と歌っている人がマッチしないとかだんだん見えてくる。
でもそれってずっと続けてないと見えない。
すごく単純な作業だけど、合理的な考え方を持っている人って省きがち。
だから、見えないものはいっぱいあると思う。
でも、狭い世界でもずっと見てたらいろんなことが見えてくる。
それははっきり言える。

と。(文字起こし)

僕が言うのもおこがましいが、すごく賛同できる。

いくらヒットを飛ばしても、心に響かなければ忘れ去られていくのだ。

それは、ずっと聴き続けていないと見えてこないのだ。

本当に良い曲とはどういうものなのか?その本質の部分をイチローは訴えていると思う。

逆に言えば、クラシックと呼ばれるものは世代やジャンルを超えてずっと残っていくのだ。

今日はその世代やジャンルを超えて語り継がれるべきR&Bのクラシックを5曲紹介したいと思う。

Amy Winehouse feat.Ghostface Killah 「You Know I'm No Good」

Prod; Mark Ronson。

2006年の作品。

Ghostfaceは女性ボーカリストとの相性がすごくいい。

この曲では、一度聴いたら忘れられない気怠そうなAmyの歌唱力が圧倒的な存在感を示している。

ストリップ劇場のステージ上でビンテージマイク片手にうたっているような情景が浮かぶのだ。

それだけの表現力を持ったアーティスだ。

第50回グラミー賞(2008年2月)で年間最優秀レコードを含む5部門を受賞。

2011年にアルコール中毒による事故死。

R.I.P.

Tish Hyman 「Subway Art」

Prod: Jamsine Castillo

2015年の作品。

Fabolousの作品にも客演しているが、全然知名度が上がらない。

もっとバチバチに売れてほしいって思うアーティストだ。

他に「All That I Can Do(Acoustic ver)」という曲もおすすめ。

一度聴いたら忘れられないハスキーボイスと圧倒的な歌唱力に圧巻されるはずだ。

彼女の凄いところはラップもできるところ。

Lauryn Hill 「Mr.Intentional(Unplugged)」

言わずもがなの歌姫ローリンヒルです。

彼女は「Zion」「Ready Or Not」等クラシックが多数ありますが、アコースティックギターとの相性が特に良いので敢えて僕はコレを選曲。

Fugeesの「The Score」で一気にスターダムにのし上がった彼女はアイドル的存在になっていった。

でも、それは彼女が進みたい方向とは別だったのではないか。

ごまかしのきかないUnpluggedはそういった周りに対してのアンチテーゼとも言えると思う。

ただ、彼女ほどキュートで表現力豊かなアーティストが他にいなかったのも事実で、マーケットを盛り上げていくには彼女のようなアイコン的存在は必要だった。

作品を出せば出すだけ売れただろうが、それでも彼女は出さなかった。

もちろん結婚・出産・子育てがあったとは思うが、「The Miseducation of Lauryn Hill」以降の作品数の少なさや方向性から彼女の葛藤が感じ取れる。

Brandy 「Come a Little Closer」

この曲は所謂R&Bの王道とも言える作りになっているが、Brandyもまた圧倒的な歌唱力を持ったアーティストだ。

王道路線でもそれを証明した稀有な存在だ。

現在も一線で活躍していることが雄弁に物語っている。

この曲では特に2分30秒以降のアドリブを駆使し歌い回しは圧巻だ。

通常だとアドリブのやり過ぎはちょっと・・・と思ってしまうようなところだが、そう思わせないのは彼女の歌唱力と表現力だと思う。

この曲は2002年の「Full Moon」に収録されている。

発表されてもうすぐ20年になるが、この曲を超えるものは未だ出てきていない。

クラシック。

Stevie Wonder&Andra Day 「Someday At Christmas」

この掛け合いは涙が出そうになるくらいに感動する。

おそらく一発セッションじゃないかなと思う。

Andra Dayは尋常じゃないくらい高いレベルで呼吸していることがわかる。

Andara Dayはリズム&ブルースを誰よりも体現しているアーティストと言える。

ソウルフルとはこういうことを言うのだろう。

今、最もグラミー賞に近いアーティストと言える。

Amy Winehouse、Tish、Lauryn Hill、BrandyそしてAndra Day.

他にどんな曲があるんだろう、どんなバックボーンを持っているのだろう、とそれぞれDigしてみて下さい。



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