Photo Walk!
以前やっていたGoogle+というSNSで初めて耳にした言葉が、この「Photo Walk」。
SNSで知り合った同志が集まり、歩きながら写真を撮り歩くというものだ。
写真を公開する場所はネット上でも、写真は現実世界でしか撮れない。
――という今の「写真」というものの特性をよく表した行為/催しだなあと、当時よく思ったものです。
ただ一口にPhoto Walkと言っても、参加する人たちによってその趣は様々で、特にPhoto Walk中における写真・会話・その他の比重は集まる人によってかなり違うようです。
とにかく作品を作ることが目的の人たちもいれば、歩きながら会話を楽しむことが主体の人たちもいる。
写真を肴に飲み食いする方が主なダメーな人たち(あたしらだよ)もいれば、写真を学ぶことが主体の人たちだっている。
そのへん、主催者や集う人たちの意識や目的によって本当に千差万別なようで、一言でPhoto Walkと言っても一括りにはできないカオスっぷりが、それがもうそのまま「写真」てものだよなあと個人的には思うのです。
多様性或いはカオスも、現実に即した写真の大きな、そして好ましい側面ですから。
で、そうやって様々な想いを持った人たちが写真機を携えて集い、仲間を作ったり学んだり。
集う目的は様々でも、楽しかったその日の記録が写真として残ることと、あとで見返して楽しめることは皆同じ。
Photo Walk。
言葉自体は使うのがちょっと気恥ずかしいところもありますけど、でも写真というものをまるっとそのまま現すような、楽しい文化ですよね。
@港区
●撮影ノート
「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」+「Nikon Z6」
焦点距離:24mm
FNo:4.0
シャッター速度:1/50
ISO:220
合成露出補正:-0.7EV
これ実は、私が撮った写真ではありません。
と言ってももちろん、ヒトサマの写真を借りパクしたとかそういうことではなく、撮れちゃった系なんですよ。
もうちょい詳しく言うと、だいぶ前の友人らとのPhoto Walk中に、何かの拍子に間違ってシャッターボタンを押して撮れちゃった写真の中の一枚なのです。
つまり偶然の産物なわけですけど、そうやって撮れた写真の中からピックアップしたのは紛れもなく私なので、これは私が撮ったものではないけれど私の写真であるという、これまた写真のカオスさを現すような面白い一枚だと思うんです(それをネタにして本文も書いちゃいました)。
ちなみにそんなふうにして撮れちゃった系の写真ではありますけど、現像は普通に施してあります。
この日は厚曇りといいますか、雨が降る寸前の重苦しい天候でした。
てことで、露出は暗めかつコントラスト低め。色味も思いっきり退色させています。
他、前へ前へと歩いている雰囲気を演出するのに、円形フィルタを使って前方が明るめの覆い焼き風に仕上げました。
あ、それと、AFレンズを使っているのに地面のどこにもピントが合っていないのは、私がシャッターボタンを押しただけではフォーカシングしない設定にしているからです。
ブレとボケがこの写真の面白みを演出していると思うので、これはある意味幸いでしたねえ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?