見出し画像

「春の花壇」


 暮れ時近く、斜光に映える花壇の花々。
 百花繚乱の季節とはよく言ったものだなあと、しばし妻とともに眺める。

@三鷹市

●撮影ノート
「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」+「Nikon Z6」
焦点距離:55mm
FNo:5.6
シャッター速度:1/350
合成ISO:100
合成露出補正:±0EV
 この写真のキモは、逆光の花壇にかかるフレアと、透け輝いている花たちの様子だったと思います。
 で、普段の私は、肉眼では見えないレンズフレアみたいなものが好きではないので、フレアやゴーストが出にくいレンズを好んで使っているんです。
――なんですけど、このときは強い逆光に肉眼でもフレアってる状態でした。
 てことで、レンズ的には微かにしか出ていないフレアを現像時に思いきり強調しつつ透明感は失わないようにして、目で見ていたときに近づけました。
 具体的には、トーンカーブの中高輝度部分を少し盛り気味にしつつ、中輝度部分のカーブをやや急にして諧調は保たせました。

 一方の透けて輝いていた花のほうは、ようは輝度の高い部分が白飛びや色飽和せずに階調がきちんと出ているかがキモだと思いますが、そこは写真機任せでわりと上手く行くことが分かっていたので、特に露出等は弄ることもなく、そのまま撮ってそのまま現像した感じです。
 このへん、デジタルの写真機を使うようになった当初は白飛びに結構苦労していたんですが、最近の機材は露出補正を噛まさずお任せで撮っても白飛びや色飽和することが減って、本当に優秀になったなと。

 ちなみに全体の色温度は、いつも通り現場のそれを記憶しておいて、現像時はそこになるべく忠実にしました。
 が、見映えを意識するなら、もうちょい色温度を高く(シアン寄りに)してもいいかなとは思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?