もう16年も前に自分が書いた某SNSへの投稿を見返していると、こんなものがあった。
いま思い返してみても、もちろんこの接客はあり得ないものではあるが、
「仕事の上でちょっと似たようなテクニックを使うことはあるんじゃないか」
という気がする。
・その取引先とは余程の信頼関係が構築されている
・上層部が私とは異なる判断をしている
というときに、あえてその取引先の前で、社内上層部への批判とも取れる発言をすることで、
「あなたとは組織の立場を超えた会話ができるくらいに個人的な信頼を寄せているんですよ」
という姿勢を見せるというテクニックだ。
具体的にはこんな感じ。
誓って言うが、適当に話を合わせているわけではなく、心底からそう思っているのである。ただ、
「ちょっとくらい上層部の悪口を言って、この人の気持ちをつなぎ止めておきたい」
みたいな思惑もないではない。
こんなテクニックを考えるようになった自分は、ずいぶんと汚れてしまったものだ。
あのとき、牛丼屋さんで私に接客した女性店員も、今は30代半ばのはずだ。老獪な社会人になっているのかなあ。