性別役割分業意識とおっさんと私
初めにお伝えしますが、この話は備忘録のようなものなのでオチも何もありませんがご了承ください。
今日は上司と当社の性別間格差について話す機会がありました。
上司は50代男。もちろん定期的に開催される、会社からの男女平等をはじめとした各種セミナーを受け、教育されています。
トピックは当社製造現場においての女性の少なさについてでした。
当社には、毎週金曜日に全社員が書く、ダイアリーのようなものがあります。これは経営層も見ることができます。そこに私が書いた内容を見て話題になったのがきっかけです。ざっくり書くと、
・当社の外部向け資料内に、女性社員へのセクハラと取れる内容が掲載されていることを常々疑問に思っている。
・製造現場で女性があまりいないのはなぜかを社外の方から質問された。一度その質問は持ち帰って、会議にかけられた。会議では他部署の部長がその質問に対して、「あの資料(1つ目)をお渡して説明しよう」とコメントしていた。
その場にいた私はこれを聞いて、ちょっと待てと。部長クラスの人間があの資料を見て何も思わないのか、と思ったわけです。教育もされているはずなのに。。
その会議が終わって、事務所にて。
私「部長クラスの人が平然とした顔であの資料を社外の方にお渡ししようとしているのは驚きました。」
上司「俺たちレベルも教育は受けているから、あの部長は当然セクハラなどの知識はあるはずなのにね。」
私「私は製造現場における男女比率をお伝えするとか、将来はもっと現場にも女性を採用するつもりですよ、とか、データや将来の展望などをお伝えすればいいと思うんです。あの資料を渡すのではなくて。」
上司「でもさ、体格差もあるじゃん。フィジカルの面で女性ができないこともあると思うよ。」
私「もちろん承知の上です。ですが、力を必要としないところから女性も採用していくことはできるんじゃないでしょうか。」
上司「・・・個人の意見としては、この業界の中でもうちの会社は性別間の差は小さい方だと思うよ。」
私「(今までこの業界でしか働いていない人が、どんなデータを見て、どの感覚で言っているんだ?)」
上司「あとは、募集をかけたところで集まらないって言うこともあるんじゃないかな。」
私「それは、この業界にはまだ性別役割分業意識があるのも関係してきますよね。日本全体としての考え方と言うか。私は当社でできることを考えたいんです。」
上司「そもそも日本社会がそうなので、将来的にはアメリカやカナダみたいに水準を上げていければいいよね。」
私「(・・・何を言いたいんだ?)」
上司「だから、男性と女性が同じように働く環境には、なったらいいことですよね。でも日本社会はまだ難しい部分がある。」
私「(ちょっと意味が分かりませんが・・・)なったらいいことではなく、そうなるべきではないでしょうか。」
上司「(無言)」
私「この内容は、会社に変わって欲しいから経営層に目を向けてもらうために話題にしたものです。」
上司「(無言)」
このあとそのまま上司は「お疲れ様でした〜」と帰って行きました。
だいぶぼんやりと書きましたが、大まかな内容はこんなもんでした。
自分も教育は受けていると言っておきながら、結局は性別役割分業意識を不可能なものとして捉えている。できない理由を引っ張り出してきて、正当化しようとしている。せっかくの若手社員の意見を「まぁまぁ」と、正しいっぽいことを言って考え方を変えさせようとしてくる。そんな上司に呆れました。結局は自分の知識が浅いことを露呈しただけだったんですね。自分の主観と言うものさしでしか業界や会社のことを測れていない。
正直途中からは議論する気も起きませんでした。こっちは残業してんのにこんなに無駄な会話ある?としか考えてなかった。
でも上司だしはっきりと「どんな教育を受けて、胸を張って知識があると仰っているんですか?」とは言えないので、ただただ真顔で聞いていました。
上司が居心地悪そうにすぐ帰った様子を見る限り、私の意見を聞いて考えてみるきっかけになったとは思えませんでした。逃げただけ。ガッカリ。
このおじさんは私に対しても無意識でセクハラまがいの発言をしてくるので、なーんにも知らないんだと思います。
でも、このダイアリーを読んでそんなおっさんが少しでも考えた時間があるのなら、まぁ悪くはないかとも思いました。
・・・無理やりポジティブに考えればそうだけど。やっぱり人を変えようとするのは不可能なんだなと痛感し、この会社の将来は暗いぞ、っていうのが今日感じたことです。おっさんは何を感じたのかな。
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