「フリーペーパー≒適切メディア」 2018 1/13

僕の家にはシュナウザーがいる。学校ある日は毎晩僕が犬の散歩に行くのだが、いかんせん寒いので足が重い。なかなか外に出たくない。そうこうしているうちに深夜12時を回る。犬の散歩は運動と同時に、うんちをする大事な機会である。一日2回しかないトイレをさらに1回減らしてしまうのは流石に酷だ。お漏らししてしまう。泣く泣く私は散歩に行くのだが、冬の深夜というのはもっぱら寒い。スマホで温度を見たら1度だった。散歩しながらスマホに触れる指が震える。もう深夜の散歩は嫌だと思った。


以前、上野毛の学部同士を繋げるフリーペーパーを製作したいという記事を書いた。

https://note.mu/jamie_mic/n/n9958c2a6346a

なぜフリーペーパーを作りたいかというと、その理由は二つである。

・上野毛の学部同士で交流を深めたい

・フリーペーパーを作ってみたい

一つ目の理由は以前書いた記事で述べさせていただいたので省かせてもらう。2つ目のフリーペーパーを作りたいという動機について述べさせていただく。

私は、統合cafeという統合デザイン学科の生徒でのみ構成されたcafeサークルに所属している。人数は40~50くらいか、一つの学部のみから構成されたサークルにしてはデカイと感じる。サークルの仲も良く、皆でわいわいコーヒーの試飲会をしたり、ロゴのデザインや、店舗内の装飾のデザインをしたりしている。美大ならではの活動を楽しく送っていた。活動もまともで、多摩美の芸祭や、3年生の活動を展示した「成果展」などに出張して、コーヒーを淹れている。どうでもいいが、最初「せいかてん」と聞き、最初に「青果店」を思いついた。一体どんな果物を売っているのだろうと心を弾ませながら展示に行ったものだ。

統合デザイン学科ができて4年目ということもあり、統合cafeもできてから3~4年しか立っていない。出来立てほかほかのサークルなので、いかんせん活動する場所があまりない。ましてや今年から成果展がなくなってしまったので活動するのが芸祭だけかと思っていた。しかし芸祭の統合cafeを見て、ぜひイベントに参加して欲しいという依頼がきたのだ。それが今回、フリーペーパー製作欲のきっかけになった、学生フリーペーパーの祭典「Student Freepaper Forum」である。

http://sff-web.com

このフォーラム(集会)には数多くのフリーペーパーが出ていてとても面白かった。30~40ほどあるフリーペーパーで早稲田、慶応、東大、地方の大学、多摩グラ、統合デザインからもin↗︎というフリーペーパーが出ている。無料で入場できるにも関わらず様々なフリーペーパーを貰える上に、社会人の方が作っているフリーペーパーTOKYO VOICE(VOGUEにとても似ている)や、CMクリエイターの中島信也氏や河尻淳一氏の特別講義をも聞くことができた。

このイベントに統合cafeが唯一に店舗として出店し、きてくださった方にコーヒーを振舞っていた。とても楽しく、充実したイベントであった。しかし、一つだけ、私の期待を裏切るものがあった。

もちろんまだ学生ではあるし、技術も知識もないとはいえ・・・

クオリティが低かった。

視線誘導、フォント選び、ページの編集、写真のクオリティ、紙質、普段からキチンとデザインして、プロ中のプロによって作られた書物ばかり触っている身からすると、違和感だらけで、内容が面白くても読むのをやめてしまうほどだった。きっとこの感覚は、美大に入学して磨かれてきたデザインの対するセンサーのおかげなのだろう。高校の頃にきてもきっと、こうは思わなかった。そして僕の中で一つの結論に至った。

良いフリーペーパーを作りたい。

というのが二つ目の動機が生まれたなり行きである。

しかし、「上野毛の交流を増やしたい」と「フリーペーパーを作りたい」というものを組み合わせていいのだろうか。上野毛の交流を増やすならフリーペーパーでなくとも、イベントを行ったり、交流したい人だけを集めて、食事にでも行けば良いのではないか?

あるべきものを、あるべきところに使う。僕がデザインをする上で、重要だと思っている思想である。果たしてフリーペーパーは交流を深める為に、必要な「あるべきもの」なのだろうか。それとも他の手段が「あるべきものなのだろうか」


またしばらく悩みそうだ。

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