母性が人生を情熱的にする
もはや子育て日記の様になってはいるが、
産後1か月、今の私の主な仕事がそれなので良しとしよう。
今できることを今するしかない。
さて、先日あおちゃん(baby)が寝ているすきに庭仕事をしていた。
駐車スペースの邪魔な木を切ろうとのこぎり片手に10センチほどの幹を
ぎーこーぎーこーやっていた時のこと。
足元の草陰から小さなうごくものが飛び出してきた。
うちの家は田んぼに囲まれているので大量のカエルがいつもいるのだが、
また彼らだろうと思っていたところ、何やらいつもより毛量が多い。。
野ねずみの赤ちゃんだった。
産まれたばかりであろう彼(もしくは彼女)は目も開かないような
小さな小さな動きでもぞもぞと動いている。
「わわ、うちでねずみ初めて見た。住んでるのかな。。」
と一瞬困った。
とりあえず木は切ってしまおうと作業を再開していたら、
更に奥の茂みから今度は今の赤ちゃんより少し大きい
綺麗な明るい茶色の毛の、母親らしきねずみが走って逃げだしてきた。
よく見ると母親ねずみは口に1匹赤ちゃんねずみをくわえ、更には
今しがたおっぱいを飲んでいたのであろうもう一匹が、母親ねずみのおっぱいにしがみついて一緒に逃げる。
思わず私は最初に出てきた1匹を捕まえて、この子も一緒に連れてって!と
母親ねずみを追いかけたが、もうどこにも見当たらず、、
私は小さな彼(もしくは彼女)を抱えながら、
なんだか本当に悪いことをしてしまった気がして。
そのあともずっと2匹を一生懸命連れて逃げる母親ねずみの姿が頭から離れなかった。
昔なら「ねずみ=悪さをする奴ら」だけの認識だったのに。
子供を産んで、更に母乳で育てている今は
種族を超え、母親ねずみの一生懸命さや、気持ちを考えて胸が締め付けられてしまった。
なんてことない日々の事なのに、
母性がこうもただの日常を情熱的にしてくれるのか
と嬉しいようで困った。
そんな出来事だった。
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