![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137419415/rectangle_large_type_2_b39a2e13c274402bfc5b5f068dbff1c9.png?width=800)
【授業メモ③】建築学生の一週間
こんにちは。ジェームスです。
授業のメモを一週間まとめで書いていくのですが、あくまで自分用ですので適当に流し見してください。
建築計画
★日本の伝統的住宅
農家、町家、武士住宅。
近世以降の民家には一定の形式がある。
農家
・広間型
・四つ間取り型(田の字型)
→土間に面して大きな広間を設ける。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138672147/picture_pc_c444f438eec31cc1cebd6f6a5bcd9fe0.png?width=800)
町家
・通り庭型
→表口から入って裏庭に抜けられる。
農家と町家の共通点
→天井が張られた座敷というスペースと小屋梁などがむき出しになった土間などのスペースとが併置されている。
≪例≫
吉島屋(岐阜県高山市)1907年
★西洋文化による住様式の変化
富裕層の邸宅には洋館の併設がされる。
↓
通常規模の住宅にも波及する。
↓
接客用の洋室を設けることが一般的になる。
↓
床座と椅子座の混在した生活を発生させる。
≪例≫
旧岩崎久弥邸(東京都文京区)1896年
設計者:Josiah Conder(ジョサイア・コンドル)
★食寝分離からLDKへ
食寝分離の提唱(1942年)
小規模住宅の調査に基づいて、住宅の最低限の質的条件として食事スペースと就寝スペースの分離が提唱される。
↓
3LDKなどの個人が就寝する部屋数と家族が利用する居間などの種類を示す記号が出来る。
★戸建住宅
アメリカの戸建住宅
→開放的な前庭を持つ。
日本の戸建住宅
→敷地を塀や生垣などで囲う。
(敷地内の環境を良好に保つ効果もあるが、道路からの死角を作ると防犯上は逆効果になるので注意。)
日本の緯度では、南面からの日射が最も快適。
→そのため建物を可能な限り北側に寄せて南側に庭を確保することが多い。
戸建住宅の典型的な平面様式は以下の三つ。
・中廊下型
北側の部屋では日射に難があり、一面しか外気に接しない部屋も多くなるため換気の面で不利。
各室のプライバシーは容易に確保できる。
・コア型
便所、浴室といった水回りや階段などを建物の中心に配置した平面。
開放的で一体感のある室内空間を計画しやすい。
≪例≫
原邸(東京都世田谷区)1953年
設計者:増沢洵
・コートハウス型
建物をロの字やコの字に配置し、中庭などのオープンスペースを設けたもの。
外部に対するプライバシーを高めることができるが、街並みに対して閉鎖的になる傾向がある。
≪例≫
正面のない家(兵庫県西宮市)1962年
設計者:坂倉準三建築研究所
1970年代に入ると二階建ての戸建住宅一般化する。
各室の計画
・寝室
食寝分離の実現が基本であり、住宅内で個人の独立性が確保されるように寝室を配置する。
→夫婦寝室、子供室、老人室。
・居間
家族の団らん、休養の場であるが、接客を行う応接間として兼用される。
・食事室
居間や台所と機能的なつながりが強く、下の4種類に分けられる。
→独立した食事室
→ダイニングキッチン(台所と一体化した食事室)
→リビングダイニング(居間と一体化した食事室)
→リビングキッチン
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138681209/picture_pc_812062c3baae17f8a8b700ca95ef773d.png?width=800)
・台所
台所の要はキッチンカウンター。
一般的な世帯では少なくとも2.4mのカウンター長さが求められる。
・家事室
ユーティリティと呼ばれることもある。
規模計画
建築基準法では居室(居間、寝室など継続的に使用される部屋)の天井高に2.1mという最小値を定めているが、今日の住宅には少なくとも2.4mの確保が求められる。
同じく建築基準法には、基本的な自然採光を確保するために住宅の居室に室面積の1/7以上の広さの窓を設置するよう求めている。
ちなみに日本の住宅は一階の床レベルが外部より450mm程度高い。理由としては、雨が多く湿度が高いため。
≪建築紹介≫
塔の家(東京都渋谷区)1966年
設計者:東孝光建築研究所
不整形な21㎡の敷地に建てられた自邸。最小限住宅の到達点。
住吉の長屋(大阪市住吉区)1976年
設計者:安藤忠雄建築研究所
各室間の移動に一度屋外に出る必要がある。自然をより感じられると安藤忠雄自身の意向。
木質材料
★日本建築と木材
日本の森林率は66~70%ほど。
内訳は天然材50%、人工材40%、竹林など10%となっており、世界2位の新率となっている。
日本の建築は、江戸時代まではほとんど木造軸組工法というもので建築されてきた。
理由としては、高温多湿の気候のためと地震国であること。
≪おまけ≫
吉田兼好の随筆「徒然草」によると、「日本の住まいは夏をむねとすべし!」と説明している。
これは、「日本の住宅をつくる基本は夏に快適に過ごせるようにしなさい。」というものである。できるだけ風通しを良くし、隙間だらけの住宅にすることで、夏の蒸し暑さを回避する工夫が大切である。
★木材の種類
木材には、国内で産出される国産材と海外から輸入される輸入材がある。
・国産材
ヒバ(青森)、スギ(秋田)、ヒノキ(木曾)は、日本の三大美林と呼ばれている。
・輸入材
北米材(アメリカおよびカナダ)、北洋材(ロシア)、南洋材(インドネシアおよびマレーシア)がある。
・ウッドショック
→コロナ禍の影響で木材が輸入されず価格が上がった。
需要面、供給面、物流面をそれぞれ見ていく。
需要面
→DIYの高まりとアメリカでの住宅需要が高まった。
供給面
→木材産業の労働力の低下と製作所の休業。
物流面
→海上輸送運賃の値上げ。
これらの原因によりウッドショックは起こった。
針葉樹と広葉樹
・針葉樹
幹は比較的まっすぐ伸びる。
長大材が得やすい。
材質は軟らかい。
軽量で加工性が良い。
構造材、造作材として利用される。
材種:マツ、ヒノキ、ツガ、スギ、ベイマツ、ベイツガなど。
・広葉樹
樹形は全体に丸みを帯び、枝が横に伸びる。
長大材が得にくい。
材種は硬く、比重が大きい。
主に造作材として利用される。
材種:ケヤキ、サクラ、クリ、ラワン、ナラ、タモ、オーク、アピトンなど。
★木材の特徴
・長所
粘り(靱性)がある。
軽くて強い。
熱伝導率が小さい。(繊維があり、空気を多く含んでいるため。)
・短所
可燃性。(約260℃で口火があれば発火。)
高温多湿の環境のもとでは腐朽しやすい。
節、割れが生じやすく材質が均一ではない。
木質耐火構造
・被覆型
→耐火被覆材が覆ってある。
・燃え止まり型
→外側に燃えしろと内側に不燃木材等の燃え止まり層がある。
・鉄骨内蔵型
→燃えしろの内側に鉄骨が内蔵してある。
★木材の強度
広葉樹のほうが針葉樹よりも強度の高いものが多い。
木材の比重は約0.5程度、コンクリートは2.3程度、鉄は7.8程度である。
ちなみに木材の比強度(強度を比重で割った値)は、圧縮強度はコンクリートの約5倍、引張り強度は鉄の約3倍となっている。
《おまけ》
ベトナムの建築家に竹を使用した建築物が有名なVõ Trọng Nghĩa(ヴォ・チョン・ギア)がいる。
日本にもゆかりのある建築家。
環境工学
構造力学
力のつり合いの求め方をやった。
Zx=0
Zy=0
Zm=0
これらに当てはめて計算していけばよい。
設計製図
住宅の平面図の製図の続き。
一階部分の製図は終わり、二階部分に入った。
建築一般構造
★木工造
構造形式(骨組の作り方や形の種類)
・ 在来軸組構法
→木材で土台・柱・桁・梁などの主要な部材を組み立ててつくる架構式の構造形式。
鉄筋コンクリートの基礎の上に木材の土台を設置。
↓
壁の骨組みである軸組。
↓
屋根の骨組み小屋組を組み立てていく。
・木造枠組壁構法(ツーバイフォー構法)
→構造用合板などの両面が打ち付けられた床枠組や壁枠組を組み立てて一体化する構造形式。(面で作っていく。)
★鉄筋コンクリート構造
長所
・躯体の変形が小さい。
・鉄筋を過熱から守り腐食を防ぐ。
・耐火性、耐久性に富む。
・コンクリートを型枠に流し込んで固めるため、自由な形状の建築物を作れる。
・遮音性や気密性にすぐれる。
短所
・自重が大きいため、利用できる空間は小さくなる。
・現場での工事が多いことから工事期間が長くなる。
・取り壊しにくく、騒音や振動が発生する。
★鋼構造
長所
・強度が高く粘り強い。
・さまざまなデザインの建築物に対応する。
・骨組の部材は工場で加工し、工事現場で組み立てるため、工期を短縮しやすい。
・品質や精度がよい。
短所
・積雪や風で変形しやすい。
・熱に弱く、さびやすい。
・部材の座屈や接合部の破断が生じると、骨組全体の耐力を失うことがある。
CAD情報
JwCADのコマンド練習の続き。
一通りの操作方法を習い終えたので、次回より住宅の設計に移っていく。
三週目終了。
サポートいただいたものはすべて、僕の夢である海外で活躍できる建築士になるための学校/勉強の資金として使わせていただきたいと思います。 海外生活においての役立つ情報、建築、珈琲の事などたくさん更新していますので、ぜひ目を通して見てください。 ありがとうございます。