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カナダ永住権への道⑲

どうやらビジターとしてカナダに戻り、それから永住権取得の最終ステップを完了することになるらしいということが分かってきた(が、IRCC から明確な指示があったわけではない)状況でしたが、入国に際して不安があるだけでなく、入国できたとしても、果たしてスムーズにプロセスを全うできるのか、という懸念がありました。

なぜなら、この時点で私は日本に戻ってきてすでに、4ヶ月ほど経過していたのです。私が一番恐れていたのは、無事にカナダに入国した後になって、IRCC から、「オマエだいぶ長く日本におったみたいやけど、ホンマにカナダの永住権取る気あるんかい」とイチャモンをつけられること。いくら特別アナウンスに基づいた行動で、こちらに正当性があるとはいえ、一体どんな理不尽な対応をしてくるか分からないのが、IRCC(もうイメージは最悪でしかない)。
かといって、途中で派遣の契約を切り上げて、一路カナダに戻るという勇気も私はなかった。

むしろ。

むしろである。

アホな私はやらかしてしまったのである。どういうわけか、その瞬間、私の頭はイカれていたようで、完全な判断ミスをおかしたのである。

何かというと、派遣の契約期間を、4月末まで更新してしまったのだ。
アホとしかいいようがない。
3月で切り上げて4月初旬にカナダに戻れば良かったものを、「もうちょっとおカネ稼いでから…」という目先の欲に負けて(そして完全なる判断ミスで)、自らリスクをさらに上げてしまったのである。

とはいえ、契約を4月末で満了することにしたということは、カナダに戻る日もだんだんと見えてきたということで、帰国日は5月の連休明けの第二週ということに決定。ラッキーなことに、航空券も追加料金なし(変更料金は払った…)で変更ができた。だんだんと近づいてくる運命の日に備えて、万が一、入国審査で止められたときに説明できるよう、書類を揃え始めたのでありました。(余談ですが、州の保険もこの場合はポスグラ期限と同時に切れていたことが判明したため、あわてて保険が付帯しているクレカを作ってみたりした…)

整理すると、この時点での懸念事項は次の通り。
①まず、搭乗できるのか
②カナダに入国できるのか
③入国後、つつがなく残りのプロセスが全うされ、無事にPRカードをゲットできるのか

特に②と③についての懸念が大きかった…

そして③については、本当に全く期待していなかった… おそらく、カナダ入国後に IRCC に連絡したところでプロセスは放置され、ずっとビジターのまま働くこともできずに数か月、下手したら半年… ビジターステイタスの更新すら必要になるかもしれない… というところまで想定していた。
それくらい、IRCC に対する期待値、信頼度は低かった。低かったというよりもマイナスであった…

更に、PRカード取得までの道のりも、先輩諸氏の体験談を読むにつけ、本当に不安しかなかった。まず、ポータルサイトとやらでアカウントを作ったのちに写真をアップロードするのだが、そこで謎のエラー頻発。さらに、PRカードがいつまで経っても届かない(夫婦で同じタイミングで申請したのに、片方だけしか届かない等は、身の回りでもよく聞いた)、届いたと思ったら名前が間違っている、届いたと思ってよく見たら赤の他人の写真だった(あり得ん…)、更に一番恐ろしいと震撼したのが、「PRカードが届くのを待っていたら、どういうわけか永住権の承認が抹消されていた」という話… こんな恐ろしい、残酷なことがあろうかて… 
つまり、カナダの永住権申請は「間違いのないPRカードを手にするまで」は決して油断できないのである。ああ、今更ではあるが、なんと長く険しい道のりか…

しかしおびえてばかりいても話は前に進まない。とにかく今やれる準備をするのみである。お金を貯めて(全然貯まらんかった)、必要書類をバッチリ揃え、まだ見ぬ入国審査官との丁々発止のやりとり(?)をイメトレするうちに日本での日々は過ぎていった…

そして迎えた搭乗の日、そして、予想だにしない怒涛の展開が待ち受けていたのだった!


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