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カナダのカレッジ、公立と私立の違い

そういえば、というか、気づいたらカナダで無駄に公立と私立のカレッジ、両方を経験することになっていました。
というわけで、サンプルが1つずつしかないにも関わらず、ムリヤリ両者の比較をしてみたいと思います。


学費

公立の方が安い?と思いきや、留学生は現地学生の数倍は取られるので、公立だから安いというわけではなく、むしろ私立の方がタームが短くて節約できるというのが最近の定説ですかね… だから coop留学とかが流行っている(流行った?)というのもありそう。

じゃあ現地民にとってはどっちが安いのか?ってなると、これまた学校やプログラムによるのと、今度は州とか国からの補助が受けられるようになるので、単純比較が難しい感じですね…

(ちなみに、公立カレッジで同じ「Accounting / Diploma 」でも、カレッジによって単位数やプログラムのコンテンツ、そして学費がかなり違うことを今回知りました…)

あと、私が行ってたカレッジもそうでしたが、公立はほぼ毎年のように学費が値上がりします。多分、今もその傾向は変わってないと思う。
公立カレッジが留学生からおカネを巻き上げることで潤っている(あるいは財政難をカバーしようとしている?)というのは、一部で問題視され始めているようです。

↓ カナダの公立カレッジ&大学の闇を的確に突いた動画です。ここに取り上げられている問題は、登場する大学だけではなく、他のエリアでも起きていることです。(そしてDLIの見直しという最新のアナウンスにつながる…)
公立だからいろいろ安心、という訳ではなくなりつつある現実…

学生の内訳

気になる現地学生と留学生の比率。これはもう学校によって異なるとしか言えないかなーと。あと、プログラムによってもだいぶ変わってくると思います。
ちなみに、留学生ばっかりと思われがちな私立カレッジですが、現地学生が多いところも結構あるようです。ちなみに私が行ってる学校は、僻地だからか、おそらくほぼ全員、現地民です… (数十年働いているというスタッフが「昔は日本からの学生も結構いたのよー!」とは言っていた)
逆に、バンクーバーとかトロントの私立カレッジは留学生ばっかりという話も聞きますね。

あと公立カレッジでも、プログラムによってかなり差があります。
永住権につながりやすい医療系、ホスピタリティ系、あとIT系なんかも、留学生が多かった記憶… 
ちなみに、「公立カレッジで日本人はほぼいない」というのが定説ではありますが、私が行っていたカレッジは、日本の某専門学校と提携しているらしく、それなりの数の日本人留学生がおりました。今住んでいる僻地の大学も、同じ専門学校とつながっているようなので、公立だから日本人がほとんどいない、と断定できるわけではなさそうです。

ちなみに年齢層ですが、私が取った/取っているプログラムに限りますが、どちらもそんなに変わらない感じです。しいて言えば今行ってる学校の方が、大人が多いかな…
でも公立カレッジの時も、50代、60代くらいのクラスメイトがいました。今行ってるところは、若い子もいるし、30代、40代もいるって感じなので、年齢層に関しては、そんなに差はない印象です。

フレキシビリティ

なんの?という感じですが、まあ、全般的に、これは私立カレッジの圧勝かなあ… いや、私立だからといって、なんでもゆるいというわけではないとは思います。ただ、個人的な経験からすると、やっぱり私立カレッジはテキトーな面があるなあと。
(公立カレッジも、いい加減というネガティブな意味では結構いろいろ酷かった… ですが、やはり一応、パブリックな施設であり、税金で運営されている訳で、それなりのスタンダードが作用しているというか… 肝心なところはきちっとしているかなあと)

例えば、入学試験とか、例の数十年ずっと働いているスタッフが、パッと回答用紙見ただけで「合ってる合ってる」とか… いやいやいや、きちっと採点とかせんのかい、的な… せんのよね…

気楽と言えば気楽ですが、これで世間様では同じ「College の Diploma」としてみなされるんだろうか、という気はします… 多分、されないですよね…

授業の中身

これもまた、私立は学校による、そして公立と私立、どちらにしてもプログラムによるのかもしれませんが… 私が取ったプログラムはいずれも、そんなに劇的な差はないような…
私が過去に行ってた公立カレッジがショボかったのか、そんなに数百人いるような授業はなく、結構小規模なクラスが多かったので、このへんは私立も公立もそんなに違いはなさそう。
あ、ただ、公立カレッジでは例の APA フォーマットをめちゃくちゃ叩き込まれましたが、今の私立カレッジではそれが一切出てこないですね。

APA フォーマットは一応、学術論文とか書くためのお作法なので、職業訓練的な学校やプログラムでは出てこないのかな…
そういえば今の学校には、Business English のコースはありますが、Writing は一切やってないですね… メールや手紙の書き方とか教えてほしいですけどね…

COOP

なんかここ数年で、「COOP留学」という言葉が一般的になり、そしてそれはイコール私立カレッジ、みたいな印象が広がってしまいましたが、そもそも「COOP」って、公立カレッジから始まった習慣?カリキュラム?なんですよね…
なので、これもまたプログラムにもよりますが、公立カレッジでも普通に、COOPというのはあります。私もありました。
なので、もし、「COOP をやりたいから私立!」という人がいたら、それはちょっと変というか、公立でもできますよ… と伝えたい。むしろうまくいけば私のように、COOP やって卒業後そのまま就職につながる可能性がある。
私立だと、ワークパーミットの問題があるので、その可能性は少し下がるかなという印象ですね… 

卒業後

上の話と関連しますが、一般的に公立カレッジを卒業すると、留学生はポスグラに申請できます。(なんか、近々このへんも何らかの変更がありそうな雰囲気ではありますが…)
一方、ほとんどの私立カレッジにはそれがない。一部の私立カレッジは、例の DLI になっているので、ポスグラに申請できるところもあるみたい。(しかし、ちょっと前にケベック?の私立カレッジが突然、DLI から外されて、留学生大パニック、という悲報を聞いたような気がします… ちょっと記憶が定かではないので、話半分に聞いておいてください)(これかな…)

学費や滞在期間の問題などもありますので、一概には言えませんがそれでも卒業後、カナダにもう少し住みたい、永住権も考えている、という場合は、やっぱり公立カレッジがいいのかなあ、と個人的には思いますね…

と、つらつらつらと書いてきました。
公立と私立、どちらも経験したとはいえ、公立は数年前、そして私立カレッジといっても、ほぼオンライン、そしてサンプルは一つずつという有様で、あまり参考にならないですね…
あと、公立カレッジと私立カレッジ、どちらもここ数年で、かなり環境が変わってきてると思います。そして何度も書いている通り、結局は、カレッジとプログラムによる!

ただ、「公立だからいろいろ手厚いだろう」とか「私立だから現地学生はほとんどいない」ということはなくて、本当に、その時々のタイミングと学校による、ということですね…
なんだか、何も参考にならなくて申し訳ない… おしまい。



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