【石丸伸二】は夏に東京に現れた竜巻だった
石丸伸二は面白い。詐欺師がよくやるディベートスキルの使い手としても、真性のサイコパスのように他人の感情に一切共感しない奇抜な性格の持ち主としても、薄っぺらくて中身の空虚な政策を語るピエロとしても、そしてニッポン乗っ取りを画策するチャイナの手駒という陰謀論としても語ることができる。
石丸伸二の多面性は面白い。
新進気鋭の政治家を名乗るが、ディベートスキルは詐欺師と同じ。
真性のサイコパスのように他人の感情に寄り添わない奇抜な思考。
薄っぺらくて中身が空虚な政策を語るのは彼がピエロだからか、それとも日本乗っ取りを画策する資本家の手駒として操られているからなのか?
これは私の推察だが、おそらく広島県安芸高田市の市長になるまでは陰謀論とは無縁だったと思う。単純に田舎の変人だった。ここで言ってる変人とはシンプルに「変わってる人」「普通とは違う人」という意味で、悪い意味ではない。ただし世の中には無害な変人も多いが、石丸伸二は市長になって強い発言権を持ったことで有害な変人になっていったように観て取れる。
潮目が大きく変わったのは2023年の夏である。金なら持ってるが利権はない資本家(=要するに現職の小池百合子東京都知事や自民党とあまり仲が良くない資本家)に目を付けられて、大規模なネット工作が始まって神輿に担がれてからは、石丸伸二はいわゆる陰謀論にバッチリ当てはまる人物になってしまった。
少なくとも石丸伸二は2020年の時点では選挙ポスターの料金を自費で払えないほどの貧乏人だった。そして、この時点から《実の妹が勤務する印刷会社でも裁判を起こされるまで自分の財布からは金を出さない=市民の血税で運営している市にはさっさと32万円だけ支払いさせて印刷業者を黙らせようとする》という変人ぶりであった。
最近ではポスター代金についても「向こうが謝れば金くらい払ってやるつもりだった」と居直った。これは大口のスポンサーがついたことで、金に余裕ができたからだろう。
もちろん田舎の変人だった頃から、その地域の住民にとっては大きな災難だったのだろうが、如何せん東京在住の私には問題意識が持てなかった。しかし彼が東京都知事に立候補して、もはやそんな呑気なことは言っていられなくなった。これまで見て見ぬフリをしてきた安芸高田市の人々には謝罪を申し上げたい。
▼私の問題意識:
私は都民なので都知事選の時点で石丸伸二の過去の言動を結構調べた。日本には思想や言論の自由があるので、石丸伸二についても活動家やタレントとしては勝手にすれば良いと思う。しかし、自治体の首長としての資質には著しく欠けている人物だと判断した。
一部の若者が騙されるようなことはあっても、ちゃんと真っ当に仕事をしてる社会人なら彼の胡散臭さはすぐに見抜けるから票が伸びるようなことはないだろう…そうタカを括っていた。
2024年7月7日。石丸伸二は東京都知事選で実に160万票以上を集めた。ここまで躍進するとは私は想定できなかった。あんな中身のない政治家が雰囲気だけの戦術で160万票も集めてしまったのは本当に危なかったし、本当に恐怖を感じる。
石丸伸二は都知事候補の政治家としてはもうオワコンだろう。選挙の神様も選挙期間中のトラブルがあったので途中で降りていたらしいし、資産家がもう一度多額の選挙資金で彼を支援するとは思えない。しかし資産家が、4年後に第二・第三の石丸伸二を見つけてくる可能性は十分にある。
いまアンチとして活動している人達のモチベーションもまた、石丸伸二のような人物がSNSやメディアの印象操作だけで権力を持ってしまう危険性を説いて多くの人に認知させることで、今後に同様の危機を回避するためだと思われる。
7月には石丸伸二について3つ記事を書いた。
これらに先行して、6月にも書いていた。
いずれも私が石丸伸二を信用できない理由につながるので、興味がある人は読んでいただきたい。
(了)
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