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まいるず映画感想文

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#netflix

【レベルムーン PART TWO】深イイ感想

後半、ネタバレありです。 ▼はじめに:いの一番に言っておきたいのは、すごく良かったです! 現時点でのザックスナイダーの集大成と呼ぶのに相応しい映画です。はっきり言いましょう。THE・ザックスナイダー最高傑作です。少なくとも私は一番好きです。 スターウォーズに代わる新たなスペースオペラとして完璧な仕上がりだと思います。後半は1時間近くずっと戦闘が続きますが、シチュエーションが多彩で全く飽きさせません。 期待はしてましたが、まさか私の中でDawn of Justiceを超

Netflix 2024

今年、ネットフリックスがプッシュしてる映画のリストです。 NOW STREAMING Bitconned DIRECTOR: Bryan Storkel NOW STREAMING Good Grief CAST: Daniel Levy, Ruth Negga, Himesh Patel, Celia Imrie, David Bradley, Arnaud Valois, and Luke Evans DIRECTOR: Daniel Levy NOW STREAM

2023年映画マイベスト10+

さて今年もやりましょう。 まず2023年に観た新作を6段階評価するとこんな感じです。 評価Fと評価A+は例年1本あるかないかという感じなのですが、2023年は例外的にA+が6本も出る異常事態(うれしい)になりました。 評価Cは「チケット代の元は取れたくらいには面白かった」という感覚です。逆に言うと評価Cダッシュは「観なくて良かったかも」と思えるラインで、評価D以下なら何かしら期待外れだったことになります。まあ私はトレイラーを観てD以下になりそうだと直感したら観に行かない

【レベルムーン】ここがヘンだよ日本語タイトル【翻訳やっつけ仕事?】

ちょっと日本語タイトルがクソ翻訳だったので。 解説していきます。 ▼パート1:炎の子日本公式は直訳すぎます。 ●脳死プレイの直訳である 脳みそを持っている人が映画を観れば誰でも判りますが、Fireというのは単純な炎ではなくて「戦争の炎」のことです。(=戦火) 日本で「炎の***」と表記すると、どちらかというと努力や情熱といったポジティブなイメージが伴うことが多いですが、本作での炎は戦争によって生まれた破壊や犠牲や被害のことを指すネガティブなワードです。 映画の冒頭

10月に観た新作映画

令和5年10月に観た新作映画は8(+6)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:ザ・クリエイター 🥈:イコライザー3 🥉:ほつれる 4:キリエのうた 5:ドミノ 6:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 7:ペイン・ハスラー 8:唄う六人の女 あえて順位をつけたので『唄う六人の女』が最下位になりましたが、かなり面白い映画でしたよ。瞬間最大風速ではもう少し上の順位に入ります。 初鑑賞の旧作では『女王陛下の007』が最高でした。これまで見逃してきたことを後悔するレベルで面白か

9月に観た新作映画

令和5年9月に観た新作映画は12(+8)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:ピギー 🥈:アステロイド・シティ 🥉:TMNTミュータントパニック! 4:BAD LANDS 5:ウェス・アンダーソン短編(*4作品まとめて) 6:ダリランド 7:フローラとマックス 8:赤ずきん、旅の途中で死体と出会う 9:オオカミの家 初鑑賞の旧作では『ジャンゴ/繋がれざる者』が最高でした。これまで見逃してきたことを後悔するレベルで面白かったですね。 以下、観賞後のツイートを引用しながら

映画大好きポンポさんで一点だけ納得できなかったこと

Netflixで『映画大好きポンポさん』を観ました。 基本的には楽しく感動しながら観ました。 クリエイティブな現場としてのリアリティとパッションにこだわった描写で、映画作りの喜びと苦しみと狂気が詰まってて、ちょくちょく感涙しました。 日本語タイトルは『映画大好きポンポさん』で、英語タイトルは『ポンポ・ザ・シネフィル』です。シネフィルはフランス語で「映画狂い」という意味ですが、まさに映画への狂気を描いた作品として適格だと思います。 しかしながら、一点だけ納得できなかった

ガチ星矢ファンじゃないガチ映画好きが聖闘士星矢The Beginningを冷静に評価する

【この記事はディス目的ではありません。ただしダメだと感じた点は正直に書いてます】 少年漫画の実写映画化は難しいので、私も最初はスルーを考えていたのですが、東映が制作費6,000万ドルを投じたというニュース(日本円換算では77億円と報道)を見て、それなら観ておくかと気が向きました。ドルビーシネマ版があるというのも興味を強めました。 ▼総評:▼あらすじ(ネタバレ):▼各論:●ストーリー(脚本) あらすじに書き出して改めて感じたのですが、このストーリーは120分には少し詰め込

1月に観た新作映画

令和5年1月に観た新作映画は9(+1)本。 その中でも個人的なフェイバリットを選ぶなら… 🥇:イニシェリン島の精霊 🥈:ヒトラーのための虐殺会議 🥉:神々の山巓(フランス版アニメ) 9本と言いつつも、4本は2022年公開作品を遅れて観たものを含んでいる。 また去年一足早く観た作品(+1)も含めると1位は『ノースマン導かれし復讐者』になる。まあノースマンは性癖に刺さりまくりなので。 #2023年映画ベスト10 観たのが早い順にツイートを引用しつつ一言感想を述べる。 ▼ア

12月に観た新作映画

Twitterのモーメント機能が閉じてしまったのでnoteに集めてみます。なおリーダー表示をONにしているとTwitterリンクが殆ど表示されないようです。是非OFFにしてご覧ください。原則として作品のネタバレはしません。 ●12月第1週:12月といえば、映画の日。 どうやら「金を払って劇場観覧」することに意義がありそうだったので、映画の日はレイトショーで観ました。(感想を書いたのは少し後になったけど) 『母性』は伝説的問題作『告白』の湊かなえの小説原作ということで期待

2022年映画マイベスト10+

明けましておめでとうございます。 昨年と同様に1年分の新作映画にランキングを付けました。 ▼トップ10発表:いきなりですが発表します。 The NorthmanとEverything Everywhere All at Onceは2023年日本公開なので2本追加して12位までxx選びました。 これは偶然ですが、逆にFrench DispatchとWest Side Storyは本国公開が2021年だったので、そちらの分を補填したという見方もできます。 私は視聴した映

氷がすべてを隔てても(Against the Ice)

おっっっそろしいほど映像が綺麗な映画です。 4K HDRで配信されているので、環境がある方は視聴して損はしないでしょう。 白銀の世界。美しい山々と空と太陽の自然風景が拝めます。 ただし注意点が大きく2つあります。 1つ目はワンコがとても可哀想な目に遭います。 それも一度や二度ではありません。 2つ目はポスターから想像できるような 「遥かな北国の大地を舞台にした冒険ロマン」は途中までで、 映画のほぼ半分が小屋での孤独なサバイバルになっている点です。 すでに何人かに指摘

息つく暇もない(レストレス;Sans répit)

Netflixで視聴。フランス映画。2022年2月25日より配信中。 期待以上でも期待以下でもない普通の良作でした。 超絶最高!ではないけどれど、かけた時間相応に面白い映画ではありました。 撮影の技術が高くて画面がとても綺麗でした。 「普通」と書くと あまり面白くない印象を持たれてしまうかもしれませんが、 めちゃくちゃ面白い映画が大量にある中で「ちゃんと面白い」のは 意外に大変なことです。 個人的には本作は2022年の最初の2ヶ月で暫定6位に入るほど良かったです。 ちょっ

2021年ネットフリックスで観た新作について

安定して高品質(C評価以上)の作品をリリースし続けていました。 Kateが個人的にはスマッシュヒットでした。欧米の制作チームで作られた作品としては、日本をかなり正確に切り取っていた方だと思います。アクションも非常に洗練されていて素晴らしかったし、放射性物質を飲まされて主人公が死に近づく様子はB級映画感満載で称賛されるべき作品でした。本作は紛れもなくKill Billの令和アップデート版です。本当に面白いので私が保証します。 Red Noticeはガル・ガドットが楽しそうに