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蔡 國強 宇宙遊-〈原初火球〉から始まる国立新美術館


以前横浜美術館で、「蔡 國強展-帰去来」という個展を見て、この方の個展をもう一度見たいなぁと思っていたので、今回見てきました。


帰去来では確か、谷川俊太郎さんの三つのイメージという詩を見ました。
この詩を読んで、蔡さんの表現したいことと合致しているように感じたのを覚えています。

原初火球…ビッグバンから始まった宇宙。
宇宙の生まれと消耗、人間の生と死…蔡さんの作品はとても哲学的で、作品だけではなくて、当時書いていた日記でしょうか?作品横のコメントを読んで、見ていると、どんどん引き込まれて、うまく言えませんが、感じるものがあり、気づくと何周もしていました。

中国ではお祝いの時に使われる火薬ですが、火薬そのものは戦争でも使われます。
両局面という意味でも生と死。陰と陽など

そして、瞬間的でもある爆発は、どのようになるかもその時、その時でわからない…天候、風の向き等。これもある意味サンドアート。

蔡さんにとって、いわき市は第二の故郷。

いわき市の方との温かな交流の展示のコーナーは、繋がりから生まれた「いわきからの贈り物」や万本桜プロジェクト、お互いの協力でできているのが、よくわかり感動でした。

満天の桜が咲く日、桜が風に流れて消えていく様までとても綺麗。鎮魂と希望が空に通じたように感じます。




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