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2021年7月のカンボジア 雑感所感


はじめに
皆様、いつもお世話になります。
文章の下手打ちになっていますが、カンボジアの”今”を自分の文字で伝えたいと思っています。日々めまぐるしく変化する世界の中でアンテナを張って活動していますが、改めて「日本ブランド」の価値を感じています。例えば、日本から100万回分のアストラゼネカ社のワクチンが寄付され、国民を騒がせています。これまで中国製シノバックとシノファームに頼ってきたカンボジアですが、日本からのワクチンというだけで接種希望者が殺到。アストラゼネカ社は、もちろん日本が作ったワクチンではありません。メイドインジャパンではないのです。それでも、面白いようことに「日本のワクチン」と認識が変わっているのです。そうすると、高級官僚がワクチンの1部を独占し、1回分を$100で売り始めます(そのような話が出回っている)。結局、日本は寄付するだけで本当に国民に届いているのか追跡はできませんし、するつもりもないのでこのような転売だったり違法売買が生まれる訳です。もしかすると、勝手に医者と名乗ってワクチンを接種する人が出てくるかもしれませんね。


◇7月の所感「トップダウンの良し悪し、遅い日本と早いカンボジア」
7月もあっという間に終わり、8月に突入します。日本人学校は8月から9月まで夏休みですが、インターナショナルスクールは8月2週目から1学期が始まります。それでも提携している私立学校では、授業料の値下抗議が落ち着かず新しいクラスも発表されていません。そして、1週間遅らせてオンライン授業を開始する方針を発表しました(保健省の学校施設検査によって早急にオフラインクラスに移行)。とはいえ、これまでのカンボジア政府を見ていると、「教育」の優先度は最も低い印象を受けています。学校は前向きな発表をしていますが、本格的(対面式)に学校が再開するのは10月以降でしょう。新型コロナウイルスが私たちに猛威を振るい始めてから、ずっと気になっていることがあります。それは、「学校教育における空白の数年」をどのように埋めていくかです。先ほどお伝えしていた話は全てが私立学校に関することです。私立学校は昨年からオンラインクラスで何とか授業を成立させています。しかし、一方で公立学校はどうでしょうか。完全に教育が止まっており、学校は隔離施設や検査施設としてその機能を失ってしまっています。日本をはじめとする先進国は、まず学校を再開させました。それは「教育」に対する優先度が高いからです。もちろん、それを可能にしている経済力と医療体制は無視できませんが。別の視点では、人材不足も露呈しています。適切な処置をできる医師やナースなどの医療従事者が不足していることです。関連して、病床が少ないのです。30日には、外出規制と店内飲食禁止、酒類の販売を禁止する制限が施行されました。

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