見出し画像

「幻の黒田郡伝承?シュノーケリングで爪白石柱群を覗いてみよう」が開催されました。

2020年8月22日(土)午前中にまず、足摺宇和海国立公園竜串ビジターセンターうみのわにて、本研究所の谷川亘主任研究員による「海に沈んだ伝説の村を探して、爪白海岸に眠る石柱群」の講演が行われました。

1講演R0030640

684年に起きた白鳳地震により一夜にして海に沈んだといわれる伝説の集落「黒田郡(くろだごおり)」の伝承について、2014年から黒田郡プロジェクト(JAMSTECと高知大学が共同研究)を立ち上げ、黒田郡伝説の謎について、海底調査をしてきました。
今回は、爪白海岸で発見された石柱について紹介しました。

爪白海岸の海底で見つかった石柱はどうして海にあるのでしょう?
①陸上物が地震や海水準変動で水没した
②陸上物が津波や災害で海中へ運搬された
③船荷が水没または廃棄された

答えの謎については、まだはっきりと解明されていませんが、
詳細な検討を行った結果②の可能性が十分にあるという結論に至りました。

今回爪白海岸で見つかった海底石柱は、黒田郡の痕跡ではありませんでしたが、海底石柱の痕跡から、土佐の石材産業と人の営みに関する歴史の一部を紐解くことができました。本研究は、海の資源から私たちの過去を明らかにし、私たちの心を豊かにすることに繋がります。そのため、このような「持続可能な開発目標(SDGs)」の取り組みに通じる活動を続けていきたいです。

そして午後には爪白海岸で見つかった石柱群を海に入り観察しました。
参加された皆様は、熱心に石柱群を探していました。

2入水前のレクチャー

3いざ海へ1DSC_0173

お天気も良く、良いイベント日和となりました。
参加頂いた皆様、そして土佐清水ジオパーク推進協議会および竜串ビジターセンターうみのわの皆様、誠にありがとうございました。

集合写真


#伝説の村 #黒田郡 #うみのわ #土佐清水市 #竜串 #爪白海岸 #足摺 #石柱 #ジオパーク #シュノーケリング #JAMSTEC #高知コア研究所