そこにいる55歳のあなた!大丈夫じゃないのに、大丈夫な振りをしていませんか?
中高年の転職やリスキリングの情報を調べていると、よく見かける気がする「55」という数字。55歳というのが、キャリアや人生の転換期と考えられているように思います。
そんな時に、ふと、思い出したのが「55, Underemployed, and Faking Normal: Your Guide to a Better Life」という、下記の本の著者、エリザベス・ホワイト(Elizabeth White)さんのTEDトーク。
(当初、この本は、自費出版だったそうです。話題になって以降、現在は出版社から。)
※リンク先Amazonのページで試し読みもできます。
タイトルをそれらしい日本語にするとしたら、「55歳、不完全雇用者、なのに大丈夫な振りをしている:そんなあなたの為のより良い生活へのガイドブック」とでもいう感じでしょうか。
日本語字幕の設定にしたTEDトーク(約18分)へのリンクをご紹介しておきます。(英語タイトルは「An honest look at the personal finance crisis」です。)
聞くより読むほうが好きという方は、リンク先ページにある「Read transcript」をクリックすると、テキストが表示されます。
バリバリ働いていた頃の服があるから、服装は全く変わっていないけれど、実は、電気代も止められていて、食べるのにも困っている、、、それでも、友達の前では体裁を繕って、大丈夫な振りをしている、、、という、正直で、衝撃的な内容の話です。
ハーバードビジネススクールを卒業(Harvard MBAを取得)していて、その他にも、ジョンズ・ホプキンス大学で取得した国際関係学の修士号や、オーバリン大学で取得した政治学の学士号もあって、World Bankからスタートした輝かしいキャリアを持っていたのに、起業に失敗した後、年齢も影響したからか、転職というキャリアチェンジが、どんどん難しくなってしまったそうです。
そんな、彼女と同じような状況の人は、アメリカ中にたくさんいるはずだと、彼女は指摘しています。ただ、みんな、大丈夫な振りをしているから、見えてこないだけ。
終身雇用ではなく、ジョブ型雇用が中心の欧米で、そういうことが起き始めていることは、これから、終身雇用をジョブ型雇用に変えようとしている日本で、しっかりと認識しておく必要があると思います。
人口ピラミッドの形も変化してきています。そして、世界経済が不安定になっている時期には、シワ寄せは、必ず、弱い立場の人たちのところへやってきます。
日本でも、大丈夫な振りをしている55歳、いや、50代以上の人たちが、実は、既に、大勢いるのかも知れません。
外国人ホームレスも増えているというニュースも見ました。下記のニュース動画に出てくるイタリア人の方は、56歳だったとあります。
では、私たちに何が出来るのか?何が必要なのか?
大丈夫な振りをすることなく、自分に正直になる勇気。
自分自身のありのままの状況を、隠すことなく相談しあったり、助け合ったりできる場所。
エリザベス・ホワイトさんのように、現実に何が起きているのかを周囲に知ってもらう為に、当事者が声を発信する手段。
エリザベス・ホワイトさんは、2017年に、アメリカの公共放送サービスPBSで、本を執筆するに至った経緯と、ある年齢に達すると、就活が難しくなること、そして、経済的に苦しい状況に陥ったかつて中流階級だった人たちが、お互いを助け合うサポートネットワークを作っている様子などを語っています。また、専門家等の話も、途中に織り込まれています。
動画前編:
動画後編:
日本にも、確実に起きていると思われる同じような状況。50代、60代の、まだまだ働いて収入を得なければならない立場の人たちの不安な声を、時々耳にします。いっぴき羊が暮らすニュージーランドでも、物価はどんどん上がっているし、ビジネスもテクノロジーも働き手の状況も、日々変わってきているし、他人ごとではありません。
何かしたいと思っているものの、何から始めていいのか分からないので、まず、55歳が置かれている状況を集めてみたいと思っています。
何でもいいので、55歳に関する情報を集めてみたら、何か、見えてくるものがあるのではないかと思っています。
ヒントは、今日、別記事に書いた、「朝4時のミュージアム」というTEDトークから得ました。
ちょうど、たまたま昨日、Three(ニュージーランドのテレビ局)のオンデマンドサービスで観た「Focus」という映画に、偶然、は、実は偶然じゃないという話の流れで「55」という数字が出てきていたのも何かの縁、55歳の情報を集めてみようと思います。
ということで、「55歳ミュージアム」を始めます!
55歳に関する情報、特に転職・起業や人生の転換期と繋がりがあるような情報を集めてみたいと思います。
55歳が転換期という概念は、きっと、「朝4時のミュージアム」と同じように、映画やテレビ番組や音楽や書籍の中などに、「55歳」という言葉が、特定のイメージと結び付けられて出てくることが多いからかも、とも思っています。
なので、各種エンターテイメント作品やメディア等に登場する「55歳」情報も、集めてみたいと思います。
そんな情報があれば、「#55歳ミュージアム」のハッシュタグをつけて記事を投稿して下さいませ。
「55歳ミュージアム」が、ありのままの50代以上の情報を集めることで、50代以上の人たちのイメージアップに繋がって、50代以上の人たちの元気のもとになればいいなぁと願っています。
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