見出し画像

直島、豊島アートの旅「1日目」

さて、プランニング編につづいてココからが本番の旅行記です。

プランニング編①はこちら(モデルプラン)

プランニング編②はこちら(お役立ち情報)

直島は香川県ですが、実は岡山県の宇野港から行った方がずっと近いので、今回はそのルートで。元々波の少ない穏やかな瀬戸内海で、船もでっかいフェリーなので揺れを感じることも殆どなく、まさにあっという間に着いてしまいます。(20分ほど)

直島の玄関口は「宮浦」という所で、ここに殆どのフェリーや高速艇が発着します。とてもキレイに整備されており、草間彌生さんの「赤かぼちゃ」が早速お出迎えをしてくれます。

画像8

船着き場の正面にはレンタサイクルのお店があり、多くの観光客は電動アシスト自転車を借りて島を回っています。私は自分のクルマをフェリーに乗ってきましたが、結局殆ど使いませんでした…

私は一人旅&特別割引40%(元々予約していた日時が緊急事態でキャンセルになったため)という好条件だったので、憧れのホテル「ベネッセハウス」に2泊する事になっています。ベネッセハウスへは宿泊客専用のバスが運行しているので、自転車すらいらないシステムです!

ホテル到着

宮浦からベネッセハウスまでは専用バスで10分もあれば到着します。さすが安藤忠雄さんが作っただけあり、ホテルそのものも見事なコンクリートと自然を融合させた造りになっています。

画像1

ホテルは周囲に溶け込むデザインを重視して地上2階建て、地下1階建てになっており、客室は1階と2階のみです。ホテル内にはラウンジ、スパ、レストランやギャラリーなどもあって結構充実しています。

ちなみにややこしいのですが、ベネッセハウスのホテルは4つの棟に分かれており、「パーク」と「ビーチ」が隣接したワンセットになっていて、それとは別に「オーヴァル」と「ミュージアム」の棟がそれぞれ離れた場所にあります。(これがややこしい)

「パーク」と「ビーチ」は浜辺に近い場所にあって家族連れなどでも行きやすい雰囲気ですが、「オーヴァル」はホテルの建築デザイン自体が作品になっていたり、「ミュージアム」は美術館とホテルが一体化している特長があります。お値段も結構差があるようで、特にオーヴァルはプレミアム感がありますね!

画像8

私が泊まったのは「パーク」の一番リーズナブルなタイプです。海辺からは歩いて数分の距離なので全ての部屋から海を眺めることができますが、完璧なオーシャンフロントを求める人は「ビーチ」の方をオススメします。

ちなみに「オーヴァル」と「ミュージアム」は部屋から海は見えますが、山の上の方になるのでビーチに行くには徒歩か巡回バスで「パーク」まで来る必要があります。

パークの1階のバルコニーからはこんな感じで、芝生の向こうに海が見えます。

画像2

念の為もう一枚。海はドカーンと見えませんが、広々としたガーデンと池が前に広がっていて、視界を遮るものがないので充分満足できました。

画像3

部屋はこんな感じです。これはダブルルームですが、ツインはベッドが2つに分かれています。バスとトイレは別になっていて、ミネラルウォーター2本とコーヒー紅茶などが無料です。冷蔵庫もあり、ミニバーとしてビール、白ワイン、ピーナッツ、ジュースなどが入っていました。

あと、部屋にはテレビがなく、BOSEのオーディオがありました。これにBluetoothでスマホをつないで自分の好きな音楽を流すことができます。

画像9

ホテルの敷地の前にあるプライベートビーチはこんな感じで、とてもキレイですっきりしています。

画像5

これは浜辺から「パーク」を見た景色です。右側の建物がパークの棟で、左側の細長い部分にスパやショップ、通路兼アートがあります。(ビーチの棟はこの更に左側に位置しています)

画像6

「パーク」と「ビーチ」の敷地にある芝生広場にはアート作品が点在しており、小さなお子さんも楽しんでいました。

画像7

夕食難民…!

ホテルには和食とフレンチのレストランがあるのですが、和食は懐石のみでおひとりさま1万円以上、フレンチもコースが1万円以上とかなりハイエンドかつ一人旅向きではなかったので、外食することに。

しかし直島には飲食店は結構少なく、更に困った事にこの日は殆どのお店が定休日(月曜日が島の定休日で、月曜が祝日の場合は火曜が定休日)で、コロナ禍の影響もあってどこに電話しても留守かお休みですとの回答…

こりゃヤバいと思いつつ、とにかく街に出たらどこかあるかも?と宮浦港までクルマで行って周辺をウロウロ… ようやく一軒だけ空いているお店を見つけました!(本当にここしか開いていなかった)

それがこのTee's DELIさん、港のすぐそばの路地にありました

画像10

このOPENのカンバンに涙が出そうになりました…

画像12

この通り、港のすぐソバ

画像11

店内はこんな感じで、テーブルが2つとバーカウンターに3席あって、席数はかなり少なめ(これはバー)雰囲気バッチリのソウル、R&B、レゲエなどいい感じのDJミックスCDがかかっていました。

画像13

マスターが一人で接客も厨房もされているので、食事はビーガン(完全ベジタリアン)プレートとチキンプレートの二択のみ。ボリューム的に男子には少し物足りないかも?それ以外にサンドイッチやおつまみがあるようなので、その辺はうまく組み合わせてみてください。

画像14

旅人との出会い

マスターも忙しそうなので一人でボソボソと食事をしていたのですが、後半になって別のテーブルにいた若者も一人旅をしているという事でマスターが引き合わせてくれました。彼はなんと自転車で日本一周にチャレンジしている鹿児島の大学生でした!

既に帰り道の途中で、残すは四国と沖縄のみだそうです。それなのに疲れた様子もなくピンピンしていて驚いたのですが、陸上選手のアスリートと聞いて納得… 長野の剣山や兵庫の六甲山を登ったり、岡山でマラソンに参加したりと自転車よりスゴイことをしていました…

画像15

彼の人柄だと思うのですが、行く先々でサポーターに恵まれて家に泊めてもらったり、山登りに連れて行ってもらったり、沢山の人と触れ合ってその優しさとエネルギーを分けてもらってきたそうです。

既に就職も決まっていて、会社の人が彼の日本一周を応援するステッカーをデザインしてくれたという事からも、彼の人柄がよくわかります。

日本の若者がどうのこうの…と言う風潮もありますが、批判する前に我々が若者のチカラを信じて、未来に希望を持てる社会を作っていく努力をしないといけないと感じました。

ナイトミュージアム

楽しいひと時を過ごした後にホテルに戻ったのですが、初日の締めくくりとしてベネッセハウスのナイトミュージアムに行くことにしました。ベネッセハウスに宿泊する人は(どの棟でも)夜の11時まで無料で美術館を見学する事ができます。

写真撮影は禁止なのですが、さすがに夜は人も少なくて静か(ちょっと不気味なぐらい)な環境でじっくり33もの作品を見ることができました。

帰りに夜空を見上げると、見事な中秋の名月!

思わずパチリ、明るすぎるぐらいの写真になってしまいましたが、見事な月夜でした。

画像16

END of Day 1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?