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英検3級からTOEIC990点の道 その三

では、これからはどうやって英検三級レベルのヤツがTOEIC満点まで到達したのかを、過去に遡って思い出しながらシェアしていきます。
全く参考にならないかも知れませんが、何かヒントになるポイントがあれば幸いです。

私が真剣に英語を身につけようと思ったのは、就職してからです。
そのきっかけは結構単純で、同期入社の人達がみんな優秀に見えて「今のままでは敵わない」と感じ、その中で抜け出すには人と違う能力が必要だと感じたためです。
そのため、新入社員の研修最終日に各自の目標を発表した際に「大器晩成」を座右の銘にすると宣言しました。(=あまり意味のない自信)
それと同時に、海外に飛び出して世界を股にかけるビジネスマンになってやるぞ!と心に決めたのです。

初期の頃

私が初期のころに英会話で実践したのはテクニックは、「まね」をすることでした。
これは人の言葉を真似るだけではなく、どういった場面でどういうコミュニケーションを取るのかを観察して、それを取り入れてやってみるという方法です。

例えば、入社3年目で生まれて初めての海外出張の話(イギリス)が舞い込んできました。
自分は海外のホテルでどうチェックインするのかを知らなかったので、前の外国人のお客さんがどのように振舞うのかを観察しておき、それをほぼ真似ることで乗り切ったのが最初だった気がします。

具体的に言うと、まずはニコッと笑って「Good evening」などの挨拶ワードで始まり、次に名前を聞かれるので、Last Nameの最初の3文字だけ(ヤマダだったらYAM)をアルファベットで伝えながらパスポートをスッと出す…
その後「Thank you, Mr. Yamada… Are you staying for xx nights?」とか確認が入るので、「Yes!」と答え、最終的には部屋の鍵をもらいながら「Your room is on the xxth floor」などという「階(フロア)」の部分だけをしっかり聞き取っておき、最後に「Thanks a lot!」と笑顔でフィニッシュ。

当時は英語ど素人だったので「Thank you very much」ぐらい言えれば関の山だったのですが、前のお客さんが「Thanks a lot」と言っていたのがかっこよかったので、そこも取り入れてみました。
その時は現地の日本人駐在員の人が一緒にいたのですが、それを聞いて「すごいね、かっこいい!」と褒めてくれたのが自信につながりました。

フレーズのチカラ

「まね」をすることと合わせてもう一つイギリス出張の実践で学んだのは「フレーズの活用」でした。
イギリス人の社員達と夕食に行った際も彼らがどのように注文するのかを観察していたのですが、レストランはホテルのチェックインよりバリエーションが多いので、もちろんネイティブのようにスラスラ注文できる訳はありません。
なので当時の私は「I'd like to have... this(メニューを指さす)」みたいな感じで注文していたのですが、その時に「I'd like to」というフレーズがとても便利だという事に気付きました。

「I'd like to」の後にしたいこと(Have, Take, Do, Buy)を組み合わせれば「自分は何をしたいのか」を相手に伝えることができると理解できたので、そのころはひたすらワンパターンでこのフレーズを使いまわしていました。

でも実はこれが結構大事なポイントで、英語がまだ十分に身についていない段階はいくつかの基本的なフレーズを用意しておき、そこに組み合わせる単語を少しずつ変えながら使っていく事で色々なことを表現する方が相手に伝わりやすいのです。

例えばレストランの例だと「I'd like to have a table for two persons」「I'd like to have a fish and chips, please」「I'd like to have a draft beer, one pint please」「I'd like to have a check, please」などなど、実はほとんどの用事を「I'd like to xxx」で済ませることができますし、その方がウェイターさんも理解しやすいのです。

なぜなら相手が私の「I'd like to」という発音に慣れてくれると、少々発音が悪くても他の部分の聞き取りに集中できるので伝わりやすいのです。
会話というのは相手に何かを伝えるコミュニケーションなので、できるだけ相手が分かるようにしてあげるのがミソだと思います。

実は…

実は私、いまでも英文法はよく理解できていないんです…リスニングは得意なんですが。
名刺、動詞ぐらいは分かりますが、形容詞、副詞、形容動詞、前置詞などという文法用語が出てくると脳が自動的にシャッターを下ろしてしまいます。
aやTheをどこにつけるのか?とか、Someは単数形?複数形?など未だに分からない事は沢山あります。

TOEIC満点取るヤツが文法分からんてナニ⁉︎と思われるかも知れませんが、私は一度もそういった文法をアカデミックに理解した事はなく、ほぼすべては実際に英語を見聞きしたり使ってみた経験に基づいて得た知識なんです。
むしろそういった文法やルールに邪魔されない方が言葉がスッと出てきますし、皆さんも普段日本語を使うときに文法なんて気にしていないと思います。
それでも参考書や単語帳を積み上げなくても英語をマスターする事はできますし、むしろそういったしがらみから抜け出して自由に自分に合ったスタイルで学ぶ方が楽しく身に着けることができるのではないでしょうか。

つづく


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