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ヒップホップとアフロアメリカンの精神性

変なことをいいますが、わたしは、時間空間に自分を収めることがどうも苦手で、そのことについて結構悩んできました。

時間空間で自分を表現するためのトレーニングになるやろうかと思って、ここ2ヶ月ほど、月ごとの会費を払ってさまざまなダンスクラス(コンテンポラリー、ヒップホップ、ズンバ、気功・・・)に出席したい放題出席できるシステムのダンス教室に通っています。

このスタジオの良いところは、どのクラスも初心者から上級者まで多様なボディタイプをもつ人たちに開かれた雰囲気があるということ。

なので教えられる動きに対して、かまえず柔軟に取り入れる練習になる。

一昨日はヒップホップ(アーバンダンス)を初めて体験しました。先生はとっても声量の多い体育会系風のスロベニア出身の女性。教室に早い目に到着すると、子供たちに大声で教えていて「うわ〜迫力あるな〜この先生、体育の先生みたいやわ」と一瞬参加することを躊躇しました。

やがて子供たちのクラスが終わり、大人のクラスの時間になりました。
夕方のクラスだったので、なかなか人が集まらず、参加者はブレークダンスが好きな長身かつ筋肉隆々の20代後半の男性と、蛍光色を着こなす姉ごふうの30代の女性。そしてヒップホップ系の音楽もダンスも全然知らない40代後半の日本人の私でした。

不思議な光景。

もう、こりゃあ考えたら終わりやわと思った。

とりあえず頭を真っ白にして柔軟に動きに感応するトレーニングのつもりで、先生の迫力のある存在と大声の指導に従い、不慣れなヒップホップステップになんとかついていくようにしました。

ヒップホップ独特のステップやムーブメントに慣れていなくて足がもつれて、多めに見ても半分くらいしかついてけなかったけどそれでも楽しい。

ヒップホップは体のバネを惜しみなく使うダンスだということを体感。そして威嚇モードで勇しく体をバーンと押し出していくことを期待される。脳幹の刺激にとても良さそうなダンスだと思った。

踊っている間に、このダンスは、ニューヨークに渡った時に人種差別に苦しむことになったアフロアメリカンたちがアフリカ系部族の戦闘ダンスをもとに開発した抵抗のダンスとなったのだろうか、というイマジネーションが体から湧き起こってきた。(そんなことも考えたことなかったのに)

踊っていると先生にから「ステップ間違えてもいいから、あんたはもっと怒りを出しなさい」と言われた。”Shit happens in NY!" 

ヒョエ〜このクラスは私には向いてないかもしれないとちょっとひるんだ。

でも終わってみると体のばねを活用して思いっきり動いたおかげで体が軽くなっているのと、アフロアメリカンの精神性に少し歩み寄ることができたことに感動している自分がいた。

また行ってみようかなという気になる。

さまざまな文化圏の人たちが集まると訳がわかんないことはよくあります。

しかしとにかくダンスを通して違う文化圏の人と交流しようとすると、結構、国際的な理解が促進されるような気がする

庭に咲く花


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