88日目。
吹っ切れていない。
まだ失恋を引きずっている。
季節はいよいよ秋に差し掛かり、
あっという間に夏が終わろうとしている。
独りの夏はただ終わってしまった。
自分から連絡を取ろうとは思わないが、
連絡をいまだに待ってる自分がいる。
何しているのか純粋に気になる。
私が振られた本当の理由はなんだったのか、
それさえ分かれば吹っ切れる気がする。
別れを切り出された時の顔やその場の雰囲気は
まだ鮮明だ。
夢にまで出てくるくらいに。
人を好きになることなんてもう出来ないんじゃないかと感じている。
それは自分が弱者男性だと自覚したが故に、
人を簡単には好きになれなくなってしまったからだ。
私と一緒にいても幸せになれない、
一緒にいることで相手に無理をさせてしまうのではないか。
そう考えると好きという感情を自制してしまう。
私は独り春に取り残されたままだ。
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