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往復書簡

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3つの物語で構成。一つ目が月松山の月姫伝説を通しての、中学生放送部6人の物語。千秋がアズと静香で久しぶりに会い、せっかくだからと月松山に登った時、転んでしまい顔に傷を負ったことが事件として挙げられている。村のみんなは端正な顔立ちだった千秋が顔に傷を負ったからいなくなったと考えていたが、実際はたまたま家族の転勤が重なっていなくなっただけだった。彼氏だった浩一くんにセリフのようなことを言って別れたのもたまたまで、むしろ綺麗な顔になっていた。本文では、ずっと悦子がいろんな人に手紙を送って真実を突き止めているように書いていたが、本当は千秋が事件をみんながどう思っているかを気になって悦子になりすまして手紙で聞いていたのだった。だから悦子はそのことの手紙をもらうまでなーーんにも知らない。びっくりした。事件も大したことなかったしなんなら全部嘘だったのかと。でも千秋が勝手に悦子になりすましてまで手紙を書いて聞いているのは正直そこまでなのかと思ったし、久しぶりに会って誰も千秋だと気づかないことも人間の思い込み、先入観?ってすごいと思った。

二つ目は20年前赤松山に落ち葉を拾いに行った子供6人と先生、その旦那さんの話。その先生が当時の真実を知りたいと頼んだ相手は教え子だった大場先生、一つ目の物語の先生だった。そしてその奥さんはその6人のうちの1人、梨恵だった。





三つ目は15年前一樹が倉庫の火災で亡くなり、康隆はその次の朝に学校の屋上から飛び降りたという事件。


2人の手紙でのやりとりを見て、私もいつか彼氏ができてこの2人とまでは言わなくても遠距離になったら手紙のやり取りをしてみたい

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