ひたすらに眠い期
眠い。ひたすらに眠い。眠っても眠い。10時間眠ってもやっぱり眠い。精神的な格闘の時間の後には大体こいつが来る。眠いね。だけど眠気にとらわれている時間は嫌いじゃない。ずっと脳の演算に眠気を知らせる処理が挟まってるから、苦悩に焦点が向かなくなる。脳みそに霧がかかってるくらいが一番幸せだ。思考が先鋭化しなくて済む。眠い。
暇だし認知行動療法のマニュアルでも読み返すべと、やたらと重い腰を上げたのだが、やっぱりこの治療法はよくできているなと感心する。今までざっとしか読んでこなかった一文、一文が非常に含蓄深い。その中でも示唆に富むというか、これは気になるなと思った文をうろ覚えながら書き出してみる。
問題となるのは、体験を回避する傾向以上に、その体験の過程で起きる精神世界での現象を回避する傾向である。つまりは体験によって喚起されるであろう感情をひたすらに回避しようとするこの傾向が、精神病への近道となってしまっているのである。
体験をそのままに受け取る。体験で起きるであろう内面世界の動揺、感情、それに付随する症状を、そのまま受け取れるようになることが、神経症、精神病からの回復を考える時の一番の目標である。
この行動戦略を自分の内面に同化することができない限りは、薬を使ったとしても社会へ適応するのは難しい。薬で脳内状態を平穏に近づけたとしても、嫌な感情を喚起する場面に、そして感情自体を徹底的に避ける一定の行動規範が内面化されていた場合は、またすぐに元の精神病的な状態へと戻っていってしまうのである。
人間の精神は奇妙なもので、いったんその恐怖や不安といった感情を避けだすと、ほかの恐怖や不安を喚起する場面をも避けるようになってしまう。それどころか、あらゆる体験に恐怖や不安を見出すようになってしまうので、何の行動もできなくなってしまうのである。
そうなると精神世界で恐怖、不安といったカテゴリーに紐づけられた、もしくは紐づけられそうなあらゆる行動が忌諱の対象となってしまうのである。
第三世代認知行動療法、マインドフルネスやACTは上記したようなことを踏まえての治療である。今日記述したのはうる覚えの知識。また後日、知識を定着化させて記述する。
おわり。
資料
認知行動療法マニュアル治療者用
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/01.pdf
認知行動療法マニュアル患者用
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf
認知行動療法入門
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1100060489.pdf
新世代の認知行動療法
http://hikumano.umin.ac.jp/hosei/CBT6.pdf
アクセプタンス & コミットメント・セラピー (ACT)から見たマインドフルネス
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/64/4/64_452/_pdf
弁証法的行動療法におけるマインドフルネス
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/64/4/64_460/_pdf
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